ぷえるとりこ日記 (岩波文庫 緑180-1)

  • 岩波書店 (2008年9月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784003118016

みんなの感想まとめ

多様な視点から描かれる異文化交流の魅力が詰まった作品です。日本人留学生の崎子とアメリカの女子大生ジュリアの二人の視点が交互に展開され、同じ出来事でも異なるバックボーンからの見方が際立っています。昭和の...

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    日本人とアメリカ人のそれぞれの立場からの視点が際立っていて、同じ一つの出来事でも思想やバックボーンが違えば、見方が変わるということがよくわかる。
    有吉佐和子の筆は流石だと思った。

  • プエルトリコ旅行体験記みたいな小説
    昭和の時代
    まだ海外旅行する人が少なかった時代だと思う
    中南米の資料を探していて、ふと目に留まり読んでみました
    著者が米国に行って書いたものではないかと思う
    もう亡くなっているけれど
    若い時は、はっちゃけていたようだ
    アメリカ、スペイン、プエルトリコの関係性も読み取れた
    昔も今もそんなに変わっていない
    国と国との貿易関係はどちらかが有利であれば、
    その相手国が必ず不利になる
    対等な立場で…が理想だけれども
    なかなかうまい具合にゆかないのが現状だと思う

  • アメリカの女子大生によるプエルトリコ現地調査旅行の日記。
    日本人留学生の崎子と、ジュリアの日記が交互に書かれている。

  • 2人の女学生の日記の形式をとることによっての物事の捉え方の差異が面白かった。

  • 今は、きっとこの本の時代ほどには差別的な事柄が露骨ではない、と思う。


    それは、色んなものがミックスされてごちゃごちゃになっていったからだと思う。


    でも、混ぜ合うにもルールが必要で、


    そのルールに則って、ただ、差別の対象が見えてきにくいものへと変化したにすぎないような気もする。


    あからさまな差別があった時代、は、
    そればかりが浮き彫りになって「悪」に見えるけれど実は、
    その悪ゆえの多くの恩恵もあったのだろうなんて、
    最近思う。

    よりよい方向に進んでるように見えても、
    それは弱者となる対象が変わっていっただけで

    それはまるで
    「誰でもいじめられる対象になりうる恐怖におびえる学級の子」
    のようにも思える。
    今はいいけれど、長い長い目で見たらいつしか自分もその対象になってしまう、というような。

    より均質に向かい、「悪」が分散し、
    弱者の対象になった時だけ、

    ちくっとサボテンのとげにささったような痛みを味わう。


    それが、理想、なんだろうか。

  • 読みやすい。
    ちょっと古いのに、グローバルでかなり面白かった。

  •  もう五十年も前の日本人のアメリカ女子留学生と、アメリカにいるアイルランド系の女子学生がプエルトリコ(米国準州)に滞在した時の感想を交互につづったもの。日記が公開されることが当たり前のこの頃だが、なにせ五十年前だから赤裸々に自分たちの恥かしい部分を語る。特にアイルランド系のジュリアはねたみ、嫉みが半端でない。作者の体験記に近いというがかなりの近さではないだろうか。しかし後半、未来のプエルトリコ大統領候補に着物を着た日本人がプロポーズされるくだりはやりすぎだ。でもそういうのが五十年前の女子たちを勇気付けたのかもしれないとも思う。でもやりすぎだ。

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著者プロフィール

有吉 佐和子(ありよし・さわこ):1931年、和歌山市生まれ。作家。東京女子大学短期大学部英語科卒。1956年『地唄』で芥川賞候補となり、文壇デビュー。以降、『紀ノ川』『華岡青洲の妻』『恍惚の人』『複合汚染』『和宮様御留』など話題作を発表し続けた昭和を代表するベストセラー作家。1984年没。

「2025年 『有吉佐和子ベスト・エッセイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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