ぷえるとりこ日記 (岩波文庫)

著者 : 有吉佐和子
  • 岩波書店 (2008年9月17日発売)
3.42
  • (2)
  • (3)
  • (5)
  • (2)
  • (0)
  • 本棚登録 :39
  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003118016

作品紹介

NYの女子大生が米国準州へ調査旅行に。留学生崎子と団長ジュリアの日記が映すアメリカ人、日独メキシコ人、島民たちの反応は?漁村の家族・独立党の面々・未来の大統領候補と噂の青年…。乾いた笑いで人種感覚を突く青春小説。

ぷえるとりこ日記 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • アメリカの女子大生によるプエルトリコ現地調査旅行の日記。
    日本人留学生の崎子と、ジュリアの日記が交互に書かれている。

  • 2人の女学生の日記の形式をとることによっての物事の捉え方の差異が面白かった。

  • 今は、きっとこの本の時代ほどには差別的な事柄が露骨ではない、と思う。


    それは、色んなものがミックスされてごちゃごちゃになっていったからだと思う。


    でも、混ぜ合うにもルールが必要で、


    そのルールに則って、ただ、差別の対象が見えてきにくいものへと変化したにすぎないような気もする。


    あからさまな差別があった時代、は、
    そればかりが浮き彫りになって「悪」に見えるけれど実は、
    その悪ゆえの多くの恩恵もあったのだろうなんて、
    最近思う。

    よりよい方向に進んでるように見えても、
    それは弱者となる対象が変わっていっただけで

    それはまるで
    「誰でもいじめられる対象になりうる恐怖におびえる学級の子」
    のようにも思える。
    今はいいけれど、長い長い目で見たらいつしか自分もその対象になってしまう、というような。

    より均質に向かい、「悪」が分散し、
    弱者の対象になった時だけ、

    ちくっとサボテンのとげにささったような痛みを味わう。


    それが、理想、なんだろうか。

  • 読みやすい。
    ちょっと古いのに、グローバルでかなり面白かった。

  •  もう五十年も前の日本人のアメリカ女子留学生と、アメリカにいるアイルランド系の女子学生がプエルトリコ(米国準州)に滞在した時の感想を交互につづったもの。日記が公開されることが当たり前のこの頃だが、なにせ五十年前だから赤裸々に自分たちの恥かしい部分を語る。特にアイルランド系のジュリアはねたみ、嫉みが半端でない。作者の体験記に近いというがかなりの近さではないだろうか。しかし後半、未来のプエルトリコ大統領候補に着物を着た日本人がプロポーズされるくだりはやりすぎだ。でもそういうのが五十年前の女子たちを勇気付けたのかもしれないとも思う。でもやりすぎだ。

全6件中 1 - 6件を表示

有吉佐和子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有吉 佐和子
有吉 佐和子
村上 春樹
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

ぷえるとりこ日記 (岩波文庫)はこんな本です

ツイートする