自選 谷川俊太郎詩集 (岩波文庫)

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レビュー : 52
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003119211

作品紹介・あらすじ

デビュー以来、半世紀を超えて人々に愛されつづけてきた谷川俊太郎(一九三一‐)の二千数百におよぶ全詩から、作者自身が一七三篇を精選。わらべうたから実験的な長編詩まで、のびやかで、リズム感あふれる言葉がここちよい谷川俊太郎のエッセンス。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の現代の詩人で、一番有名な方(たぶん)の自選の選集だけあって、言葉の宝石箱のようなすばらしい詩集でした。(こんな使い古された表現しかできないのが、もどかしいです)
    もう、おなかがいっぱいで、たいへんでした。
    全部読んでしまうのが、とてももったいなかったです。
    特に気に入った詩に、付箋をつけていったら、付箋でいっぱいになってしまったので、その中から、かなり減らして、今の私が好きな詩だけを数編だけ選びました。
    私の感想なんて、とてもつけられないほど、すばらしい詩ばかりでした。
    好きだったもの。
    「悲しみは」
    「くりかえす」
    「ほほえみの意味」
    「そっとうた」
    「あなた」
    「陽炎」
    「ぱん」
    「足し算と引き算」
    「十二月」
    「願い」
    「できたら」
    次に読み返すときは、また違うものがよいと思うかもしれませんが。

    巻末の山田馨さんの解説も、谷川さんの私生活などが、垣間見られて、興味深い内容でした。

  • 谷川俊太郎の詩には、まだ幼いとき母親の声を介してお世話になり、ティーンネイジャーになってひとりで読むことを覚えてからひそかに救われ、同時に思春期のナイーブな叙情に浸っていても仕方がないことも教わり(彼は機械少年だった)、
    しばらく世間の何やらかんやらに塗れて汚れてご無沙汰になっていたが、たまに詩集を開くとモーツァルトの音楽のように澄みわたる透明な世界があった。
    温泉につかって疲れを「取り除く」といったものではない。詩集を開くたび、取り除かれるどころか、何かがプラスされる。目玉の動きが活発になって、次から次に言葉が浮かんでくる。
    そうこうするうちに、信じられないことに自分が子供を持つことになって、今度は自分の声を介して、谷川俊太郎の詩を娘に読み聞かせている・・・
    彼が聖詩人ではなく、職業詩人としての態度を守っていてくれたおかげだ。彼は生活のために詩を書くと言って憚らない。老若男女、あらゆる読者にむかって書く。けれども、一人の人間のうちに、老若男女、いずれもが共存しているらしいぞ、というのがわかってきた。だから、何度彼の詩と出会い直してもなお新鮮なのだと気づいた。
    彼もまた老いながら生きながら詩を書いている。それを私は追いかける。彼もいずれは死ぬ身だけれど、彼の晩年の詩が私にストレートに語りかけてきたとき、そのとき私の死はもう遠くないのかもしれない。
    そのとき、もうこの世にはいない詩人を思って、死者になった詩人はいったいどういう詩をいま書こうとしているのだろう、と夢想する老いた自分が、けっこうありありとイメージできる。

  • 心に残った詩は、只。
    お金のかかるものと、ただで手に入るものを列挙しています。
    ただで手に入れられるものこそ、本当に大事にしたいと思いました。真の愛。本当の友人。深い思想。
    ただだけれど、手にするのはとても難しいと思っています。

    最後のことば「のはずだけど」に作者の思いが読み取れました。

  • 心の詩D、が印象に残りました。

    「私は心の手で触れることができる
    魂のマチエールを求める」

    マチエールは仏語でmatière, 材質や質感のことなのですが、詩作には直接魂が震えるような体験が必要,
    ということなのでしょうか。

    それはおそらく特別な体験ということではなく、詩人の感じ方、自身の心の膜を通して見たときの世界の在り方、ということなのかもしれません。

  • はやぶさ2が旅立った直後の「二十億光年の孤独」は感慨一入。ネリリ キルル ハララが楽しい。最後のくしゃみでハッと我に返る。

    「美しい夏の朝に」は視野の広がりが清々しい。

    「就寝」は何とも言えない不安をかかえたまま眠りにつくやるせなさに共感できた。

    おもしろいのは「日本語のカタログ」。取扱説明書や電報にもポエムを見出す感性がすごい。

    花の名前をおぼえたくないという「はな」も好き。

    言葉のシャワーをたっぷり浴びた。

  • 谷川俊太郎を断片的に読んでいたが、この詩集で改めて谷川俊太郎の言葉の幅の広さを知ることができた。自選だからこそ、こちらも一つ一つの作品を真剣に読まないと勿体ないので、夜中に時間をかけて拝読した。約60年に渡って書かれてきた詩がこの本に凝縮されているので、形態が目まぐるしく変わっていき、表現の豊かさに圧倒される。図書館で借りたのだが、期限を延長している。購入するべきだった。

  • 1度読んだだけではない理解しきれないものが多かった。
    けれど、読むのが止まらなかった。
    繰り返し読んで意味をつかめる詩を増やしていきたい。

  • 素晴らしい

  • 詩は正直言ってわからない。
    わかる、わからないの話ではないのかも。
    感じるか、感じられないかという話かな。
    で、自分の感度の低さを痛感した。
    時々クスリとする詩があるが、
    ほとんどは、"何も感じないなぁ"という印象だった。

    気に入った詩。
    我ながら、自分の感性年齢の低さがカナシイ・・・
    ・うそとほんと
    ・只
    ・木
    ・おならうた
    ・いろは練習(のんびり野糞)

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    著者:谷川俊太郎(1931-)
    解説:山田馨

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著者プロフィール

谷川俊太郎(たにがわ しゅんたろう)
1931年、東京生まれ。父に、哲学者・谷川徹三。現在の東京都立豊多摩高等学校を卒業し、1948年頃から詩作の活動を開始。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』出版。以後詩、エッセー、脚本、翻訳などの分野で多岐に渡る活躍を続けている。
翻訳については、ジーン・ウェブスター『あしながおじさん』や『スイミー』、ゴフスタインの絵本の数多くを手がける。詩集に『ことばあそびうた』、『みみをすます』、『日々の地図』、『はだか』、 『世間知ラズ』など、エッセー集に『散文』、『ひとり暮らし』、絵本に『わたし』『ともだち』『もこ もこもこ』、詩集に『シャガールと木の葉』、『すき』、『詩の本』、『トロムソコラージュ』など。
萩原朔太郎賞、鮎川信夫賞、三好達治賞、朝日賞など多くの受賞歴がある。

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