M/Tと森のフシギの物語 (岩波文庫)

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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003119723

感想・レビュー・書評

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  • 中盤までは「同時代ゲーム」とほぼ同一。迫力があって刺激的。終盤は、「同時代ゲーム」が一貫して神話的であるのに対し、本書は神話から家族に収斂されていく。自分につながる先人達に想いを馳せたくなる壮大さがある。

  • 『同時代ゲーム』ではSF的な処理が施された箇所にも現実的な裏づけを与えるようにして書き直されたといえる作品。再生・未来へのつながりということが新しい要素としてけっこう露骨にあらわれている。解説の女性的という指摘はなるほどと感じた。

  • 単行本/同時代ライブラリー版で既読。

  • 『同時代ゲーム』を元に『語り直された』と言うべき長篇。
    手法としては矢張りマジックリアリズムに属しているが、『同時代ゲーム』にあったSF的なものは薄れ、南米文学の影響がよりはっきり感じられる。
    ただ、SF的なものが薄れたと同時に、『同時代ゲーム』にあったエネルギー、勢いのようなものも薄れてしまったのが残念。
    ほぼ同じ主題を扱っているので、どちらが好きかは読者の好みだろうが、個人的にはあのよく解らないエネルギーが迸っていた『同時代ゲーム』を推したい。

  • 何て言うのか、講談社文庫も今回の岩波文庫も、解説を書かれているのは小野正嗣

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著者プロフィール

大江 健三郎(おおえ けんざぶろう)
1935年、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)生まれ。東京大学文学部フランス文学科卒業。大学在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を、同じく在学中1958年当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞を受賞。1964年『個人的な体験』で新潮文学賞、1967年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、1973年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、1983年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、1984年「河馬に噛まれる」で川端賞、1990年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。そして1994年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。
2018年7月から『大江健三郎全小説』全15巻の刊行が始まる。

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