石垣りん詩集 (岩波文庫)

制作 : 伊藤 比呂美 
  • 岩波書店 (2015年11月18日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003120019

作品紹介・あらすじ

家と職場、生活と仕事の描写のうちに根源的なものを凝視する力強い詩を書きつづけ、戦後の女性詩をリードした詩人、石垣りん(一九二〇‐二〇〇四)。そのすべての詩業から、手書き原稿としてのみ遺された未発表詩や単行詩集未収録作品をふくむ、一二〇篇を精選した

石垣りん詩集 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 120篇中33篇もが未収録詩篇であることがこの伊藤比呂美選の特徴か。
    『私の前にある〜』は重たい沼のような感があるが、だんだんと風通しが良く、言葉は短く鋭くなっていく。
    特に『表札など』『略歴』は傑作ではないか。
    ---
    「自分の住むところには/自分で表札を出すにかぎる。」(表札)
    ---
    「海は青くない/青く見えるだけ。//私は真紅の海/海に見えないだけ。」(海のながめ)
    ---
    「石垣りんさんは/どこにいますか?//はい/ここにいます。//はい/このザブトンの温味が私です。//では/いなくなったら片付けましょう。」

  • 単行本未収録の詩もあるとあったし、前読んだときは図書館で借りていて手元になかったから文庫で持っておくのいいなあと思って購入。やっぱり、このひとの詩がいちばん好きだ。強くも、弱くも、鋭くも、鈍くもなる女という性。この感性は共感はできても絶対に本人以外が真似ることはできない。語り出すといろいろ語りたくなるけど、ちっとも語れる気がしない。だって彼女の詩がこれでもかと彼女を語っているのに、それ以上何と言えばいいんだろう。

    未収録のものも良かったけど、やっぱり読んだことのある「崖」が好きで、あとは読んだことあったけどそんなに前は好きだとは思わなかった「表札」が好きだなと思った。この年になって、やっと自分を生きるという意識が発生した(あくまで発生し始めただけな)気がする。「雪崩」はいまの時代に合いすぎてまるでつい最近書いたもののよう。

    このひとと同じ性別として詩を読めるだけでも、女に生まれて良かったと、嘘なく思う。もちろんそれだけではないけど。

  • 意外にも反社会的で、ちょっと疲れた。もっと温かい内容かと思ってた。

  • 図書館3F文庫・新書コーナーの、「岩波文庫」には、古典書がそろっています。
    【配架場所】 図・3F文庫新書 岩波文庫 緑 200-1 
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=172805

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