芥川追想 (岩波文庫)

制作 : 石割 透 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 35
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003120125

感想・レビュー・書評

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  • 本屋さんで見かけて即買うことを決めました。
    こういうのが欲しいと思っていたんです…
    芥川はあまりに交友関係が広かったため、彼について本当にいろいろな人が、いろいろなことを言っていて、把握しきれるものではありません。こうして一冊にまとめてもらえるととても助かりますし、こんな人がこんなことを、という新しい発見もあって大変興味深く読みました。

    基本的に各人の芥川との思い出が鮮やかに描かれていますが、みんな芥川のこと大好きなのね…というのが伝わってきて嬉しかったです。話し上手だったとか理知的で聡明で親切だったとか、無垢で素直な人だったとか、いろいろ褒められてます。ハンサムだったというご意見もちらほら。男にしては唇が赤かったなんて、漫画みたいな表現も飛び出します。

    いちばん気になっていたのが文夫人の回想でした。こどもがまだ小さいうちに自殺されて、さぞ辛い目にあっただろうと思います。自殺の最大の被害者と言えるかもしれません。そんな彼女が芥川をどのように追想するのか、かなり心配だったのですが…
    読んでほっとしました。特に最後、短いけれども芥川を信頼して送ることのできた結婚生活が、その後の自分を支えてくれただなんて…よかった…
    芥川の死を周囲の人がどのように受け入れたのかも、本書の見どころの一つのようです。

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