自選 大岡信詩集 (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003120217

作品紹介・あらすじ

同時代と伝統、日本の古典とシュルレアリスムを架橋して、日本語の新しいイメージを織りなす詩人大岡信(一九三一‐)。のびやかな感受性と厖大な知を自由自在に多方面に活動させ現代詩に新たな展望を切り拓く詩人のエッセンス。

感想・レビュー・書評

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  • 大岡信といえば、昨年(2017年)鬼籍に入った国民的詩人で批評家として知られていますが、私の自宅に程近い調布市に長く住んでいたとのことで、少し親近感を持ちました。

    この自選集には、調布という詩も収められています。

    「まちに住むというふことは
    まちのどこかに好きな所をもつといふこと。
    まちのどこかに好きな人がゐるといふこと。
    さもなけりゃ、暮らしちゃいけぬ。」(調布 Vより抜粋)

    近所に自分の居場所を見つけて、好きな人や親しい人を作るのが、本当の生活、ということでしょうか。別の言い方をすれば、そのまちに親しむ、交わるということでしょう。

    詩は、詠み人が何かとの関係性を詠うもの、と思います。
    繋がりをふと感ずるとき、詩情が俄かに立ち上がってくるのが詩人なのかもしれません。

    この自選集を読むとき、大岡信の感性が、時空を超えて縦横無尽に飛翔していたのが、よくわかります。スケールが大きいのでしょう。

  • 102頁まで読んだ。難しい詩が多い。『寧日』は印象深かった。人生を後押ししてくれるように感じる詩だ。残りの詩は、後日改めて読むつもり。

  • 岩波文庫新刊、大岡誠詩集を横浜ルミネの有隣堂でやっと見つけた。私の青春の詩人。

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著者プロフィール

昭和6年、静岡県三島市生まれ。詩人。東京芸術大学名誉教授。日本芸術院会員。昭和28年、東京大学国文学科卒業。『読売新聞』外報部記者を経て昭和45年、明治大学教授、63年東京芸大教授。平成2年、芸術選奨文部大臣賞受賞。平成7年恩賜賞・日本芸術院賞、8年、1996年度朝日賞受賞。平成 9年文化功労者。平成15年、文化勲章受章。著書に『大岡信詩集』(平16 岩波書店)、『折々のうた』(昭55〜平4 岩波書店)など多数。

「2012年 『久保田淳座談集 空ゆく雲 王朝から中世へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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