本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003120248
作品紹介・あらすじ
日本の文化伝統のなかには「うつしの美学」がきわめて深い根拠をもって生きている。「うつし」とは「移し」。すなわち、あるものを別のものに成り入らせ、その動勢と調和に美を見出す精神の活動である。菅原道真の詩は、その「うつし」が生んだ、最もめざましい古代的実例であった。和歌の詩情を述志の漢詩に詠んだ詩人を論じる。(解説=蜂飼 耳)
感想・レビュー・書評
-
コメント0件をすべて表示
-
大岡信の菅原道真論を通した、うつしの美学論。
ですます調で美しく読みやすい文章。 -
詩人・大岡信さんのまとめる文章なので、他の研究者とは違って、言葉が心地よく、すらすらと読めた。道真と貫之の繋がりに興味があったため、その視点のある大岡氏の説明もよかった。一点、もっと欲を言えば「うつし」の部分に焦点をあてて、漢詩と和歌を追求してほしかった。彼の説く新撰万葉集はどんなものか、読んでみたい。
-
うつしの美学!まさにそれ!
もっと広く拡張したい
全4件中 1 - 4件を表示