東京百年物語 一八六八~一九〇九 (1) (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2018年10月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784003121719

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  • 1)東京銀街小誌(抄)/関謙之

    2)漫罵/北村透谷

    3)浅ましの姿/北田薄氷

    4)医学修行/田沢稲舟

    5)十三夜/樋口一葉

    6)大さかずき/川上眉山

    7)夜行巡査/泉鏡花

    8)車上所見/正岡子規

    9)銀座の朝/岡本綺堂

    10)琴のそら音/夏目漱石

    11)窮死/国木田独歩

    12)浅草公園/木下杢太郎

    13)監獄署の裏/永井荷風

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/713311

  •  現実を捉える(と私は解した)ために、「東京」誕生以降の文学作品を精粋した作品集。私流にいえば、時代のにおいを嗅ぐため、ということになるだろうか。
     明治維新というと、昨今では何かと華々しく扱われている。けれどやはり時間は連続していて、人々の生活は変わらずある――か、若しくは栄華の影に押しやられて一層かなしく覚えられもする、と思う(殊更刺さったのが国木田独歩『窮死』)。
     さまざまの文学が取り上げられているけれど、読み乍ら、先日亡くなられたD・キーン氏の『日本人の戦争』を私は連想した。ある種のひとびとの目は連続体で、古きを塗りつぶして新しきへ跳躍しよう、と謳われるときでさえそうすることができず、その眼差しは却って醒めてしまう。その目を借りて、小説を借りて、私たちは視野を広げることができるのだろう。
     随分乱暴にいろいろ書いてしまったが、本書からの3冊のシリーズは、私たちが自分たちの足元を今一度照らす手助けをしてくれるように感ぜられるため、次巻も購入予定。(2019.02.28.)
     追記。地図年表と、引用元の明示がとてもありがたい。

  • 「東京」を舞台とする文学作品を時代順に配するアンソロジー。全3冊のうちの1冊目は1868年(明治元年)~1909年(明治42年)が対象。

    目次から引用すると、
     Ⅰ 江戸からトウケイへ 開花の自負と戸惑い
     Ⅱ 江戸の名残 進歩と格差のはざま
     Ⅲ 東京の黎明 大国化の陰影
    といった形で、時代を追った項立てになっており、収録された作品はどれもその当時の社会風俗が切り取られているもので(その作品を書いた当時の作家達はそんな意識はなかったと思うのですが)、時代を追って変化していく東京の姿が楽しめる「都市小説アンソロジー」としてとても面白かった。

    今では知られていない作家なども入っており、各作品の冒頭に作家の簡単な経歴紹介と収録作品の解説が付いているのがとても分かりやすくて良いですね!
    巻末のキャンベル先生による解説も勉強になるし、当時の地図や年表までついて至れり尽くせりの1冊でした。

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