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Amazon.co.jp ・本 (364ページ) / ISBN・EAN: 9784003122013
作品紹介・あらすじ
結婚式の祝辞としてよく引かれる「祝婚歌」、いのちの営みに静謐で温かい眼差しを投げかける「I was born」、現代における「受難」の意味を、心のやさしさに凝視める「夕焼け」‒‒‒‒。穏やかな語り口の、深い愛情に満ちた、鮮やかな抒情の音をひびかせる、吉野弘(1926―2014)のエッセンス。(解説=小池昌代・谷川俊太郎)
みんなの感想まとめ
心に響く言葉の純度が高く、深い愛情に満ちた詩が詰まった作品です。詩の中には、悩みや落ち込みを癒してくれる力があり、読むたびに心に灯がともります。特に「祝婚歌」や「I was born」など、人生のさま...
感想・レビュー・書評
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まとまった詩集を最後まで読むのはおそらく初めて。言葉の純度が高い。心に刺さる詩、共感する詩、内に灯が灯る詩。言葉はこんなにも豊かに様々な心情を、情景を伝えられるのだな。
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2025年3月26日、グラビティの読書の星で紹介してる女性がいた。4/9冊
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B911/ヨ/
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市と県
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実は小学生の頃に吉野弘も大好きで、確か中でもものすごくもうたまらなく好きで、ノートとかに書き写していたような詩があったはずで、一二行読めば絶対にわかるはず…と思って読み進めたけど見つからなかった。あれはなんだったのか。
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見返しにある代表作3篇のうち、「祝婚歌」、「I was born」は別格として、「夕焼け」に、じんときた。
娘への「奈々子に」がすごくよかった。
奈々子に
赤い林檎の頬をして
眠っている 奈々子。
お前のお母さんはの頬の赤さは
そっくり
奈々子の頬にいってしまって
ひところの愛するお母さんの
つややかな頬は少し青ざめた
お父さんにも ちょっと
酸っぱい思いがふえた。
唐突だが
奈々子
お父さんは お前に
多くを期待しないだろう。
ひとが
ほかからの期待に応えようとして
どんなに
自分を駄目にしてしまうか
お父さんは はっきり
知ってしまったから。
お父さんが
お前にあげたいものは
健康と
自分を愛する心だ。
ひとが
ひとでなくなるのは
自分を愛することをやめるときだ。
自分を愛することをやめるとき
ひとは
他人を愛することをやめ
世界を見失ってしまう。
自分があるとき
他人があり
世界がある。
お父さんにも
お母さんにも
酸っぱい苦労がふえた。
苦労は
今は
お前にあげられない。
お前にあげたいものは
香りのよい健康と
かちとるにむづかしく
はぐくむにむづかしい
自分を愛する心だ。 -
好きだ。
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めっちゃよかった。私は意味のある言葉の羅列、散文寄りの現代詩が好きなのかもしれない。吉野弘の詩は茨木のり子に似たところがあると思う。
彼の日常の中での素朴で壮大な感動とか、生命に対する畏敬の念とか、とても共感できる。彼を貫いた感動が、詩を通して私をも貫いた。
お気に入りは以下
・ヒューマン・スペース論
・I was born
・離婚式に出会うー中国空想旅行記
・伝道
・眼・空・恋
・種子について
・夕陽を見つめながら
・動詞「ぶつかる」
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大好きな『空気人形』という映画で、大好きな World's End Girlfriend がサントラを担当していたのだけれど、サントラにも収録されている(映画の中でも朗読される)吉野弘の「生命は」という詩がとても素敵で(https://www.youtube.com/watch?v=Sa0dTdNh__I)それが吉野弘の名前を知った最初でした。以来いつかちゃんと詩集を読もうと思いつつ忘れていたのだけど、今回岩波文庫から小池昌代の編集で!
巻末に谷川俊太郎の吉野弘回想エッセイが収録されているのだけど、谷川俊太郎いわく、吉野弘は公私ともにとても「まとも」な人だったそうで、確かに作風にそれが現れているというか、詩人や芸術家にありがちなぶっとんだ前衛的な印象や、「ええこと言うたった!どや!」みたいな上から目線の印象を全く受けない。日常のなかでみつけたことを、わかりやすい言葉でさらりと教えてくれる感じ。イメージ喚起のためだけの抽象的だったり美しいだけの言葉を使われることがない。
終戦直前に召集されたけれど配属される前に終戦、30代半ばまで普通に会社員として通勤しながら、同人誌「櫂」で詩を発表、コピーライターに転職後も、自ら「詩人」と名乗られることはなかったようで、初期の作品などは通勤電車で読んでいたらかなり実感を伴っていてぐっときた。なかなかサラリーマンの気持ちをモチーフにする詩人はレアなんじゃなかろうか。
いちばん好きなのはやはり「生命は」だけど、インコ飼ってるおうちで起こりがちな悲劇あるあるの「十三日の金曜日」や、漢字のつくりを物語仕立てにした「漢字喜遊曲――王と正と武」、貝柱をきれいにはがすのは貝の殻を使うといいよという豆知識かと思いきや貝の言葉が通じるからという「貝のヒント」など、どれも傾向は違えどこれが詩の題材になるのか!と新鮮だった。
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著者プロフィール
小池昌代の作品
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