外科室・海城発電 他5篇 (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003127124

感想・レビュー・書評

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  • 既読作も含まれるが「海城発電」が気になったので購入した
    初期作品集。
    明治の硬い文体だが、もう慣れたので気にならない(笑)
    川村二郎の解説によれば、
    いくつかの作品には日清戦争が影を落としているが、
    鏡花の本意が反戦を訴えることではなく、
    ただ無惨に斃れ、理不尽な目に遭わされる一個人の悲劇を
    ドラマティックに描いているに過ぎないのだが、
    それにしても当局のお咎めを受けずに雑誌掲載されていたところが、
    後の太平洋戦争時下、作家が困難を強いられたのに比べれば
    世の中の空気は数段マシだったと言えるのではないか、とのこと。
    それにしても「外科室」の言葉少なに迸る熱情は異常……
    なのだが、以前読んだときよりジーンと胸に沁みるようになったなぁ。

  • ある医者の下で手術を受けることになった女性の話なのだが、彼女はある理由により手術の麻酔を拒否する。
    なんとも不思議な題材だが、そこに泉鏡花の妖艶でどこか非現実的な世界観が加わり、読み手をじわりと確実に引き込んでゆく。

    初めて泉鏡花の作品を読んだのが外科室だったが、本当に衝撃的だったのを覚えている。
    こんなにも日本語というのは美しい言語なのかと。
    泉鏡花の小説を母国語で理解できるというだけで、日本人に生まれてよかったと思った。

  • 明治27年から30年に書かれた7編。若々しく激しさを感じる作品が多い。

    『海城発電』『凱旋祭』は日清戦争を背景に、いわゆる愛国心というものを冷ややかに見つめる。
    また『化銀杏』にみられる女性の地位の低さや弱き者への世間の圧力。
    これらがかえって現代的で、驚きと複雑な思いとでいっぱいになった。

    『義血侠血』の馬車と人力車の競走、美人客を乗せて馬を走らせる場面が大好き。何度読んでもかっこいい。
    『琵琶伝』は初めて読んだがほぼホラー。でも好きな作品のひとつになった。「ツウチャン」の呼び声が切なく耳に残る。

  • なんで読み飽きないんだろう。泉鏡花は至高の恋愛小説家だ。

  • 外科室;1895年(明治28年)。
    どう考えても無茶苦茶な話なのだが、そこが文章の魔力なのか、耽美を通り越して、格調高くさえ思えてきてしまうから、不思議。

    海城発電;1896年(明治29年)。
    こんな作品も書いていたんだ、と意外に思った。物語としてはともかく、この主人公かなり好きかも。赤十字を掲げる者の意地と誇り。鏡花って、実はコスモポリタン?

  • 「忘れません」

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「忘れません」
      鏡花は切なく、モノの哀れを感じる。そして惹かれるのです、、、
      「忘れません」
      鏡花は切なく、モノの哀れを感じる。そして惹かれるのです、、、
      2013/04/26
  • 定期的に読み返す一冊。泉鏡花はいつも鶯屋敷に踏み入れたような心地がする。

  • 「義血侠血」
    「夜行巡査」★★★
    「外科室」★★★
    「琵琶伝」
    「海城発電」
    「化銀杏」
    「凱旋祭」

  • 「外科室」読みたかったので。

  • あなただから…!
    加藤雅也と吉永小百合も見事!(中井貴一も)

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著者プロフィール

泉鏡花(いずみ きょうか)
1873年11月4日 - 1939年9月7日)
石川県金沢市生まれの小説家。本名は「泉鏡太郎」。明治後期から昭和初期にかけて活躍。尾崎紅葉『二人比丘尼 色懺悔』を読んで文学を志し、上京し本人に入門、尾崎家で書生生活を始める。師弟の絆は終生切れることがなかった。
1893年、京都日出新聞に真土事件を素材とした処女作「冠弥左衛門」を連載。以降、『夜行巡査』、『外科室』、『照葉狂言』、『高野聖』、『婦系図』、『歌行燈』などの作品を残す。1939年に癌性肺腫瘍のため逝去、雑司が谷霊園に眠る。その後1973年に「泉鏡花文学賞」が制定され、1999年金沢に「泉鏡花記念館」が開館。

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