漱石俳句集 (岩波文庫 緑11-14)

  • 岩波書店 (1990年4月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784003190043

みんなの感想まとめ

多様な感情や風景が詰まった俳句の世界が広がります。特に、秋の風や孤独、日常の一瞬を捉えた作品が印象深く、読者を引き込む力があります。例えば、「秋風の一人をふくや海の上」や「秋風や屠られに行く牛の尻」な...

感想・レビュー・書評

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  • イギリスに出発した時よんだ「秋風の一人をふくや海の上」、晩年の「秋風や屠られに行く牛の尻」、32歳時の「われ折々死なんと思ふ朧かな」が特に好き。

  • 滑稽さ、言い得てる表現は、俳句にもある。というか俳句が小説に先行していたそう。とても楽しい時間でした。

  • 660

    私の全体的に感じた印象ではオシャレな俳句が多いなと思った。キザな印象もあるし。276番の菫程小さき人に生まれたしこれは真性の天才だと思った。

    漱石は生涯に約2600句の俳句を残したとのことだが、本書にはその約3分の1に当たる848句が収録されている。

    8.わが恋は闇夜に似たる月夜かな
    10.朝貌や咲たばかりの命哉
    13.君逝きて浮世に花はなかりけり
    17.骸骨やこれも美人のなれの果
    21.聖人の生れ代りか桐の花
    27.弦音にほたりと落る椿かな
    30.風に乗つて軽くのし行く燕かな
    110.陽炎の落ちつきかねて草の上
    126.うつむいて膝にだきつく寒哉
    128.凩に早鐘つくや増上寺
    194.大空や霞の中の鯨波の声
    224.反橋の小さく見ゆる芙蓉哉
    232.月東君は今頃寐てゐるか
    243.盛り崩す基石の音の夜寒し
    258.どつしりと尻を据えたる南瓜かな
    268.落ちさまに虻を伏せたる椿哉
    276.菫ほどな小さき人に生れたし
    287.角落ちて首傾けて奈良の鹿
    292.濃かに弥生の雲の流れけり
    294.魚は皆上らんとして春の川
    314.冷やかな鐘をつきけり円覚寺
    316.仏性は白き桔梗にこそあらめ
    322.こおろぎのふと鳴き出しぬ鳴きやみぬ
    324.明月や無筆なれども酒は呑む
    342.行く年や猫うづくまる膝の上
    352.一尺の梅を座右に置く机

  • 子規に教わって、近代的センス

  • 著者:夏目漱石(1867-1916、新宿区、小説家)

  • 俳句の良し悪しは分からないけれど、好きな句は幾つかあった。平明で、言葉のリズムを大切にしていて、漱石は、俳句でも漱石だった。

  • 小説も面白いけれど、私は漱石の俳句が好き。この洒脱感!!

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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