- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003200513
作品紹介・あらすじ
盛唐の詩界に忽然と現われ、中国文学史に不滅の光を放ちつづける太白星、李白(七〇一‐六二)。著名な絶句・律詩・古体詩のほか、賦・序を加え、主要作品一二〇首を精選。最新の研究成果に基づく訳注により、奔放にして繊細な李白詩の精髄が味読できるようにした。
感想・レビュー・書評
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夜のお供に。
酒と月と李白。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
酒と歌に生きた、杜甫と共に漢詩を代表する一人。個人的には杜甫よりも李白が好き。湖に写る月を掬おうとして溺死したという逸話など人としても興味深い。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/707014 -
先ず、装丁がとても良いです。
何回もじっくり読もうと思います。 -
一応読んだが、詩というのは味わうもので、響き合うものがないとすべっていく感じがする。酒と月の詩人、李白だが、酒はあんまり飲まんので、将進酒などと華麗であるだけに、ちょっとやけっぱちさを感じてしまう。むしろ、李白が得意とする七絶、古詩より五絶の次のような詩のほうにしみじみとした良さを感じた。
浮雲 遊子の意
落日 故人の情
手を揮ってここより去れば
蕭々として班馬鳴く
(送友人)
李白は42歳で玄宗皇帝の妹の推薦で朝廷に来るまではフラフラとしていて、19歳ころには任侠と交わって、刃傷沙汰も起こしている。朝廷の生活には不適合で、3年で朝廷から追い出されると、杜甫と交わったりいろいろして、755年、55歳の時に安禄山の乱を平定するために、永王の水軍に加わるが、この軍隊が粛宗の派遣した朝廷軍と対立して破れてしまう。敵じゃなくて、本来味方の軍勢なのに何ともヘンテコな話である。李白は永王の軍隊に深く関わっていて朝廷軍を「北寇」と言っていたらから、反逆罪に問われて、助命されて夜郎(貴州省)に流されるが、ゆるゆる旅をして白帝城で許されて帰ってくる(「朝に白帝城を発す」はこの時の詩だと言われる)。その後、長江の中流域をふらふらとして、762年、当塗県の県知事、李陽氷のところで死んだ。同じ姓のよしみで世話になっていた。李白が船から水に映る月をとろうとして溺死したという「捉月伝説」は没後100年くらい後の伝説だという。
基本的に李白は不器用な人だと思う。 -
詩仙、李白の代表作が網羅されている。「李白ベスト」か。
個人的には五言絶句が好み。わずか20字に宇宙が閉じ込められている。
長いもの(雑言古詩など)は文章になってしまう。
杜甫との比較をしたい。 -
少し堅い感じがしたが、年表や解説がしっかり書いてありました。
※非公開メモあり -
古本市、¥300