唐詩選 中 (岩波文庫 赤 9-2)

著者 :
  • 岩波書店
3.42
  • (3)
  • (4)
  • (17)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 165
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003200926

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本書は、唐詩選の巻四~巻六を収録しています。
    巻四が五言排律、巻五が七言律詩、巻六が五言絶句と詩形別にまとめられています。

    巻六は李白「静夜思」、孟浩然「春暁」など、おなじみの詩を含みます。
    それに五言絶句はコンパクトですから、とっつきやすい。

    それに比べて五言排律、七言律詩は読みづらかったです。
    天子に応えて作った作品(応制)をはじめ宮廷内・役人同士のやりとりの詩が多く共感しにくいです。
    また、長文なので故事が繰り返し出てきますが、そうなると観賞どころではなくなってきます。

    ただ、そうして読み続けていくと、杜甫が出てきて印象が変わります。
    自然→個人の思いという鉄板の構成に、長きにわたる不遇の人としての視点を持っているので、個人的な読書としては相性がいいです。

    しかし、そもそも私が苦手とした宮廷内の詩というのは、個人的な読書を想定して書かれたものではないんですよね。
    天子に仕える喜び、役人同士の教養の共有などを前提として、彼らの間では多分生きたものとして(建前もあるでしょうけど)詩が交わされていた。
    それは現代ではSNSや写真が代替してしまったので、分かりえないといえば分かりえないのですが、作者がどんな気持ちで作った詩かをもう少し考えることができたら、味わいも変わってきたかなと、読後になってやっと反省しました。

  • 読み方としては、手元に置いて、ときどきパラパラめくってみる、というぐらいでいいのだろう。
    唐詩選は、この前通読した新旧の中国名詩選と違って、別離の詩とか、望郷の歌とか、傾向がかなり偏っているので、続けて読んでいくと飽きがくるので。

  • この書籍は、唐詩選の三巻シリーズ中巻にあたるしょせきです。

  • 明治期の文章を読むと不安になる。現代に流通している数多の書籍の文章はこれで良いのか。唐代の詩を日本語で読む。そこに感じるものを想起するために入手したところだ。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1920-98年。東京帝国大学文学部卒業。東京大学文学部中国文学科教授、同名誉教授。著書に『風月無尽 中国の古典と自然』、『中国文学史』(いずれも東京大学出版会)、訳書に『唐詩選』(岩波文庫)、『中国怪異譚 閲微草堂筆記』(平(★正字)凡社ライブラリー)などがある。

「2018年 『精講 漢文』 で使われていた紹介文から引用しています。」

前野直彬の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×