三国志 8(完訳) (岩波文庫 赤 12-8)

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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003201282

作品紹介・あらすじ

蜀、魏、呉の創業の英雄たち、劉備、関羽、張飛、孔明、曹操、孫権らはすでに亡く、2代目以降の守成の時代となるやその活力の低下は苦しい。やがていずれも晋の皇帝司馬炎の軍門に下り天下は統一された。太唐元(西暦280)年のことである。

感想・レビュー・書評

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  • お馴染みの武将たちはすでに亡く、登場人物の入れ替わりが激しい。かなり混乱しながら読んだ。
    お馴染みの武将の子や孫が、亡命して他国に行き、官職を得ていたりするので、紛らわしく、何度も巻頭にある人物表を見返しながら読んだ。
    最後には統一になるわけだが、諸行無常の感がある。

  • 後の人の詠んだ詩にいう。

    国 破 山 河 在
    城 春 草 木 深
    感 時 花 濺 涙
    恨 別 鳥 驚 心

    烽 火 連 三 月
    家 書 抵 万 金
    白 頭 掻 更 短
    渾 欲 不 勝 簪


    國破れて 山河在り
    城春にして 草木深し
    時に感じて 花にも涙を濺ぎ
    別れを恨んで 鳥にも心を驚かす
    峰火 三月に連なり
    家書 萬金に抵る
    白頭掻いて 更に短かし
    渾べて簪に 勝えざらんと欲す


    もはや魏・呉・蜀のいずれも絶えて無く
    晋、これらに取って替わる。

    百年に亘る英雄たちの物語。

  • 第106回「公孫淵 兵敗れて襄平に死し 司馬懿 病を詐りて曹爽を賺く」から第120回「杜預を薦めて 老将新しき謀りごとを献じ 孫皓を降らしめて三分一統に帰す」まで。

    僕にとっては後半の巻になるほど面白くなってきたような気がする。よく知らなかった、ということもあるのかもしれないが。

    孔明亡き後の8巻は誰が物語を動かすのか・・・と思っていたが、姜維と鄧艾・鍾会の動向が起動力になっていた。姜維の北伐から蜀の滅亡に至るまでの物語は意外に面白く、もう少し詳しくてもよいのではないかと思うくらいであった。

  • 2014年10月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    通常の配架場所: 1階文庫本コーナー
    請求記号: 923.5//Sa63//8

  • 普段より夏休みのほうが忙しいという人もいるでしょうが、そこは夏休みで、不規則に中途半端な空き時間ができるもの。そこで長いものをという訳で、『三国志』はいかがでしょうか。私としては『源氏物語』を是非お薦めしたいのですが、それは読む人の決意と忍耐にかかっているので置いておきます。『大菩薩峠』『徳川家康』というのも果てしなく楽しく読めます。『三国志』については、諸葛孔明・関羽という名や「三顧の礼」「泣いて馬謖を斬る」などの故事を知ってる人も多いはず。単純な人物像やテンポの早い物語展開に大いに楽しむことができるでしょう。読書することの楽しみを感じてくれれば幸い、これを機会に読書の世界をさらに広げ深めてみよう。

    文学部 H.K


    越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=108223

  • 孔明がいないと一気に私のテンションダウン…。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4003201280
    ── 小川 環樹&金田 純一郎・完訳《三国志(八)19880707 岩波文庫》19991015
     

  • 12-8

  • 第1巻参照。

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著者プロフィール

京都大学名誉教授

「2017年 『角川新字源 改訂新版 特装版 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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