西遊記 1 (岩波文庫 赤20-1)

  • 岩波書店 (2005年1月18日発売)
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本 ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784003202012

感想・レビュー・書評

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  • 一度きちんと読んでおきたくて図書館で借りた。
    序盤はなかなか波に乗れなかったが、半分を過ぎたあたりから楽しく読むことができた。しかし、閑話みたいな感じで悟空たちが出てこない話だと集中力が持たない。果たして十巻まで読むことができるのだろうか。まだ、三蔵法師は登場せず…。

  • ジャカルタ、インドなどを舞台とした作品です。

  • 孫悟空誕生から西への旅まで知らなかった内容が多く、その魅力にとりつかれたましたw一気に読みたくなる、でも終わって欲しくないワクドキ冒険ものでした!

  • ’11.1.10
    岩波文庫版西遊記全十巻。以前一度読んだことのあるものを、現在改めて再読中。
    個人的には★五つつけてもまだ足りないくらい大好きな作品なのですが、長いこと、途中からエピソードが繰り返しになること、読み慣れていないと若干読みづらいこと、等々の理由から減らしました。

  • 中国明代の白話(口語)文学の代表格にして、「四大奇書」の一つとしても知られる小説『西遊記』の日本語全訳。唐代の僧玄奘(三蔵法師)のインド取経の故事を題材に、孫悟空・猪八戒・沙悟浄の三妖を従えた三蔵の波乱万丈の旅を描く。第1巻では第一回から第十回までを収録する。
    本書は、中国文学の代表的作品として今日なお人気な『西遊記』の日本語全訳シリーズの第1巻である。底本は内閣文庫蔵『李卓吾先生批評西遊記』(いわゆる「李卓吾本」)であり、一般に『西遊記』として知られるエピソードが完成した全百回のバージョンを基にしている。
    唐の高僧玄奘が単身インドへ赴き多数の仏典を伴って帰国したという故事を題材とした本作は、彼が3人の妖怪の弟子を伴って幾多の艱難辛苦を乗り越えつつ西天に向かうという筋立てとなっている。高徳ながらも非力な三蔵の旅を助けるのは、花果山水簾洞の石猿にして「斉天大聖」の異名を誇る孫悟空、天蓬元帥の下凡たる豚の妖仙猪八戒、同じく捲簾大将の下凡にして流沙河に住まう沙悟浄の3人。三蔵に定められた八十一の大難、行く手を阻む無数の妖怪たちを相手に孫悟空らの神通力が炸裂する奇想天外な物語を、平易かつ軽快な訳でもって完訳したのが本シリーズである。
    全10巻のシリーズの最初を飾る本巻は第一回から第十回までを収めており、三蔵の西天取経の前日譚――孫悟空の誕生から中国唐代の皇帝・太宗の地獄巡りまでを描いている。広大無辺の神通力を得た孫悟空の大暴れ、天界の神仙相手でも臆さず傍若無人に振る舞う彼の姿は痛快ですらあり、この後の西天取経の旅でも大活躍する彼のキャラクターが活き活きと描かれている。
    すらすらと読めるユーモアに満ちた訳文に詳細な訳注が付された本シリーズは、まさに『西遊記』の決定版とも言えるだろう。

  • とても面白い。石ザルの誕生、孫悟空の修行、弼馬温の仕事、斉天大聖と李天王・那吒、二郎真君との戦い、如来の掌の話、観音の取経人選び、唐太宗(李世民)の地獄めぐりと再生など。仏教の話のようでありながら、道教の思惑も見え隠れする謎多き小説である。中野美代子氏の訳文も、解説もとても面白い。武器などには絵もついている(注に)道教のことを知りたいなら、まずは『西遊記』がいいかもしれないと思う。

  • 芥川龍之介の文章で、西遊記が一番面白い、という記述があり、へえーと思い読み始めました。

    そして、とても面白くて、驚いています。

    かわいい。孫悟空と仲間たち、かわいすぎる。
    かっこいい〜、おしゃれ〜、大王すてきぃ!というノリです。いやほんと、訳が最高。
    悟空の反省したときの、
    「わかりましたー!」とか、反省しとらんやろ、とツッコミたい。笑。

    全十巻駆け抜けたいと思います。

  • そして誰もいなくなった。。。

  •  支那の、文藝と言ふか藝能は、オーラルだと言ふ説の傍証。キャラクターがすげぇ喋る。
     唐土をdisる(南贍部洲はゴミで、そこの一部に属する)のはよいのだが、さういふ「カプトゥ・ムンディ(世界の頂点)をインドとし、釈迦如来をタオマスターとする」世界観で、元々仏教では理想郷とされる北の国を「理想的な獣の大地」とするモチベーションが、謎と言ふかなんつうか。
     作者(訳者によれば、複数で書いてたらしい)のタオニスムと仏教と他の知識が作る、異様な世界は、面白かった。
     個人的に記憶力がないので、世界の果てであれが小便ひっかけるのは、TVドラマ版オリジナルでなくて 原作準拠だった!とびっくりするのを、干支一回りに一回やってゐる。

  • 西遊記をきちんと読んだことがなく、まずは1巻からゆるゆるいこう、と手に取ってみた。文体が意外に軽く、ペースも早くなった。孫悟空がいたずらをやらかして閉じ込められてしまうストーリーはおなじみだが、背景に描かれる登場人(?)物の多さには降参、かな。まあ、気楽に10巻を目指そうっと!

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著者プロフィール

1933年生まれ.
1956年,北海道大学文学部中国文学科卒業.
北海道大学文学部助教授.
主 著:
砂漠に埋もれた文字—パスパ文字のはなし (塙書房,1971)
海燕(長編小説) (潮出版社,1973)
中国人の思考様式—小説の世界から (講談社,1974)
カニバリズム論 (潮出版社,1975)
悪魔のいない文学—中国の小説と絵画 (朝日新聞社,1977)


「1979年 『辺境の風景 日本と中国の国境意識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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