西遊記 1 (岩波文庫 赤 20-1)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003202012

作品紹介・あらすじ

七世紀の玄奘三蔵による仏教経典取得の旅行記『大唐西域記』から生まれ、その後民間で発達した説話を、明代になってまとめた中国四大奇書の一つ。第1巻は、悟空の誕生から、天宮で傍若無人に振舞うさまを描く。各冊十回ずつを収録。

感想・レビュー・書評

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  • 一度きちんと読んでおきたくて図書館で借りた。
    序盤はなかなか波に乗れなかったが、半分を過ぎたあたりから楽しく読むことができた。しかし、閑話みたいな感じで悟空たちが出てこない話だと集中力が持たない。果たして十巻まで読むことができるのだろうか。まだ、三蔵法師は登場せず…。

  • ジャカルタ、インドなどを舞台とした作品です。

  • 孫悟空誕生から西への旅まで知らなかった内容が多く、その魅力にとりつかれたましたw一気に読みたくなる、でも終わって欲しくないワクドキ冒険ものでした!

  • ’11.1.10
    岩波文庫版西遊記全十巻。以前一度読んだことのあるものを、現在改めて再読中。
    個人的には★五つつけてもまだ足りないくらい大好きな作品なのですが、長いこと、途中からエピソードが繰り返しになること、読み慣れていないと若干読みづらいこと、等々の理由から減らしました。

  • 芥川龍之介の文章で、西遊記が一番面白い、という記述があり、へえーと思い読み始めました。

    そして、とても面白くて、驚いています。

    かわいい。孫悟空と仲間たち、かわいすぎる。
    かっこいい〜、おしゃれ〜、大王すてきぃ!というノリです。いやほんと、訳が最高。
    悟空の反省したときの、
    「わかりましたー!」とか、反省しとらんやろ、とツッコミたい。笑。

    全十巻駆け抜けたいと思います。

  • そして誰もいなくなった。。。

  •  支那の、文藝と言ふか藝能は、オーラルだと言ふ説の傍証。キャラクターがすげぇ喋る。
     唐土をdisる(南贍部洲はゴミで、そこの一部に属する)のはよいのだが、さういふ「カプトゥ・ムンディ(世界の頂点)をインドとし、釈迦如来をタオマスターとする」世界観で、元々仏教では理想郷とされる北の国を「理想的な獣の大地」とするモチベーションが、謎と言ふかなんつうか。
     作者(訳者によれば、複数で書いてたらしい)のタオニスムと仏教と他の知識が作る、異様な世界は、面白かった。
     個人的に記憶力がないので、世界の果てであれが小便ひっかけるのは、TVドラマ版オリジナルでなくて 原作準拠だった!とびっくりするのを、干支一回りに一回やってゐる。

  • 西遊記をきちんと読んだことがなく、まずは1巻からゆるゆるいこう、と手に取ってみた。文体が意外に軽く、ペースも早くなった。孫悟空がいたずらをやらかして閉じ込められてしまうストーリーはおなじみだが、背景に描かれる登場人(?)物の多さには降参、かな。まあ、気楽に10巻を目指そうっと!

  • ブックオフで衝動買いした岩波文庫の西遊記。ご存知、孫悟空のお話ですが、第1巻では悟空の誕生から、いたずらをしまくって、お釈迦様に懲らしめられるところが詳細に描かれています。

    いろんな神様(仏様?)や妖怪も登場してきます。これまでTVなどで知っていた悟空の話は、ごく一部だったんだな、と実感します。翻訳もわかりやすく読みやすい。多くの中国詩も挿入されていますが、すべて内容を理解できないまでも、リズムがいい感じ。

    全10巻ですが、けっこうあっさり読破できるかもしれません。

  • ドラマ版「西遊記」を見始めたのでその延長で読み始めました。低年齢向けのドラマと思いきや、原典にかなり忠実に作られていることに驚きました。
    時折挟まる口語体の悟空の台詞に独特の可愛らしさを感じます。
    やはり漢詩が多用されるのですが、これは中国語を覚えていたらその美しさをより堪能できるのだろうなあ…。

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著者プロフィール

1933年生まれ.
1956年,北海道大学文学部中国文学科卒業.
北海道大学文学部助教授.
主 著:
砂漠に埋もれた文字—パスパ文字のはなし (塙書房,1971)
海燕(長編小説) (潮出版社,1973)
中国人の思考様式—小説の世界から (講談社,1974)
カニバリズム論 (潮出版社,1975)
悪魔のいない文学—中国の小説と絵画 (朝日新聞社,1977)


「1979年 『辺境の風景 日本と中国の国境意識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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