野草 (岩波文庫 赤 25-1)

著者 :
制作 : 竹内 好 
  • 岩波書店
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (130ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003202517

感想・レビュー・書評

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  • "沈黙しているとき私は充実を覚える。口を開こうとするとたちまち空虚を感じる。"(「題辞」)この言葉に付け加えることは何も無い。

    "絶望は虚妄だ、希望がそうであるように。"(「希望」)一読すると、世界に於けるそして自己に於ける虚無への諦観を思わせる静かで苦い言葉だ。しかし実際の魯迅は、虚無を自己の内外に感じつつも断固として「希望」を「青春」を再び探し出そうとしており、当時の青年たちが虚無のアパシーに陥ったまま安んじている現状に対して怒っている、彼らは希望を抱くどころか絶望すらしていないのだと。希望を虚無とする以上、絶望だって虚妄だ。にも拘らずその上で魯迅は「希望」を求めようとする。この反語的な構えはトーマス・マンやチェーホフを思わせる。しかし魯迅のこの文章を読んだときには、何故か僕は、虚無への諦観にこそ共感しそうになった。魯迅の抱こうとしている政治的な「希望」が、安直で、否定すべき対象であるように感じてしまう。政治に対する・具体性に対する、忌避。

  • 高校生の娘の推薦図書ということで読んでみました。

  • 魯迅の代表作です。如何せん暗い。夜読んでいて、あまりに暗さに途中で苦しくなって止めました。これは昼間読むといいと思います。芥川の『歯車』を思い起こしてしまった。

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著者プロフィール

本名、周樹人。1881年、浙江省紹興生まれ。官僚の家柄であったが、21歳のとき日本へ留学したのち、革新思想に目覚め、清朝による異民族支配を一貫して批判。27歳で帰国し、教職の傍ら、鋭い現実認識と強い民衆愛に基づいた文筆活動を展開。1936年、上海で病死。被圧迫民族の生んだ思想・文学の最高峰としてあまねく評価を得ている。著書に、『狂人日記』『阿Q正伝』『故郷』など多数。

「2018年 『阿Q正伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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