野草 (岩波文庫 赤 25-1)

著者 : 魯迅
制作 : 竹内 好 
  • 岩波書店 (1980年7月1日発売)
3.56
  • (2)
  • (1)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
  • 本棚登録 :34
  • レビュー :3
  • Amazon.co.jp ・本 (130ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003202517

野草 (岩波文庫 赤 25-1)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • "沈黙しているとき私は充実を覚える。口を開こうとするとたちまち空虚を感じる。"(「題辞」)この言葉に付け加えることは何も無い。

    "絶望は虚妄だ、希望がそうであるように。"(「希望」)一読すると、世界に於けるそして自己に於ける虚無への諦観を思わせる静かで苦い言葉だ。しかし実際の魯迅は、虚無を自己の内外に感じつつも断固として「希望」を「青春」を再び探し出そうとしており、当時の青年たちが虚無のアパシーに陥ったまま安んじている現状に対して怒っている、彼らは希望を抱くどころか絶望すらしていないのだと。希望を虚無とする以上、絶望だって虚妄だ。にも拘らずその上で魯迅は「希望」を求めようとする。この反語的な構えはトーマス・マンやチェーホフを思わせる。しかし魯迅のこの文章を読んだときには、何故か僕は、虚無への諦観にこそ共感しそうになった。魯迅の抱こうとしている政治的な「希望」が、安直で、否定すべき対象であるように感じてしまう。政治に対する・具体性に対する、忌避。

  • 高校生の娘の推薦図書ということで読んでみました。

  • 魯迅の代表作です。如何せん暗い。夜読んでいて、あまりに暗さに途中で苦しくなって止めました。これは昼間読むといいと思います。芥川の『歯車』を思い起こしてしまった。

全3件中 1 - 3件を表示

魯迅の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
マックス ウェー...
チェーホフ
キェルケゴール
マックス ヴェー...
ドストエフスキー
有効な右矢印 無効な右矢印

野草 (岩波文庫 赤 25-1)はこんな本です

ツイートする