家 上 (岩波文庫 赤28-1)

  • 岩波書店 (1956年10月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784003202814

みんなの感想まとめ

20世紀初頭の中国の資産家家庭の崩壊を描いたこの作品は、主人公三兄弟を中心に、大家族の複雑な人間関係や伝統的な価値観が浮き彫りになります。絶対的な家長の存在や、しがらみの多い親戚づきあいが描かれる一方...

感想・レビュー・書評

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  • 20世紀初頭の中国の資産家家庭が崩壊していくさまを描いた作品。主人公三兄弟の大家庭での暮らし、絶対的な家長、しがらみの多い親戚づきあいなどが描かれ、歴史ものの中国ドラマを見ているようです。一方で新しい世代の若者たちの、学校で英語を学び、新思想に熱中していくさまがこの時代の空気を伝えています。
    上巻では、この大家族が正月を迎える様子が紙数を使って描かれています。数々の儀式、行事、お祝いの食事や遊戯など、文化として大変興味深かったです。また、若い世代が湖に船を浮かべて楽しい時を過ごす情景がとても印象深く綴られており、著者は「家」を憎み反抗する一方で、滅びゆくものへの哀惜と生まれ育った場所に対するどうしようもない愛着とを併せ持っていたのではないかと感じさせられます。
    なお、中国の呼称をそのまま訳文に使っているため始めは少々つっかかりますが、そのうち慣れますので投げ出さずに読んでほしいです(訳者のこだわりも理解できますが、普通に日本語に意訳してもよかったと思います)。

  • 読んでいてやたらと「彼」が頻発するので読みにくいなと思っていたら、中国語原文がそもそも「他」まみれだった。いくら現代中国語で代名詞「他」をよく使うといえど、あれは正直使い過ぎではと感じるくらいだった。頻度が哲学書並みだった。そう思うと日本語訳はかなり読み易く、なんなら原文より面白かった。笑

  • 著者:巴金(1904-2005、四川省、小説家)
    訳者:飯塚朗(1907-1989、横浜、中国文学)

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