駱駝祥子―らくだのシアンツ (岩波文庫)

著者 :
制作 : 立間 祥介 
  • 岩波書店
3.80
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本棚登録 : 67
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003203118

感想・レビュー・書評

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  • 車夫である駱駝の祥子の顛末。素朴な田舎育ちが都会で辛酸を嘗める。素朴に抱いていた夢の限界と現実。ボリュームがあるので読み応えあり。後半は馳星周のノワールを思わせる。貧困が招く不幸がノンフィクションとは違うアプローチで描かれていたと思う。ボリュームあるので色々なことを考えられる。私小説っぽく書いてなくて、社会との関係で描かれている。その辺が、人間関係含め周囲がよく見えてよかったと思う。

  • 『地球タクシー』というTV番組をご存知だろうか。タクシーの持ち味を生かした素敵な企画で、NY、ロンドン、バンコクなどのエキサイティングな街でタクシーを拾い、車窓から街を眺め、飾らない運転手と時事ネタを話しながら普通の観光とは少し変わった体験をしようという番組だ。

    『駱駝祥子』は、これと同じ発想から書かれた。ただし、舞台は現代の大都市ではなくて1930年代の北平(現北京)、主人公はタクシードライバーから人力車の車引きに置き換えて。一癖も二癖もある登場人物たちは、巷の名もない現実の市民たちがモデルで、生き生きとして息遣いまで聞こえてくるようだった。私は以前北京に住んでいたが、自分に馴染み深いこの街を、祥子の眼を通して眺める体験は、想像をはるかに越える楽しい、夢中にさせられる体験だった。

  •  北京の貧しい胡同で生まれ育った老舎だから書けた小説。一人一人の人物描写が豊かで複雑、表現に使われる比喩を胡同の日常生活の中から拾い出している、底なしの庶民の苦悩を描きながら庶民のたくましさも感じさせてくれる——見事の一言に尽きる小説。文革で自尽しなければ、アジア人初のノーベル文学賞を受賞していたかもしれないという話もうなずける。

  • 誰もがルンペンプロレタリアートになりかねない時代。

  • 宮本輝さんの本に出てきたので、興味を持って読みました。つらいこと、理不尽なことが、人間を打ちのめし堕落させ生きる希望を失わせる過程を見せつけれられました。

  • 973夜

  • なんともやりきれないかんじ

  • 近現代文学のレポートで利用

  • 老舎先生の渾身の一作。
    読め。読んでくれ。
    (今度書き直し)

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