遊仙窟 (岩波文庫)

著者 :
制作 : 今村 与志雄 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 43
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003203514

感想・レビュー・書評

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  • 唐代(7世紀頃)に書かれたとされる中国の伝奇小説。筋書きはいたってシンプル。主人公(作者)は出張の途中で仙境に迷い込み、そこで二人の美女にもてなされ、しっぽり一夜のお楽しみ(笑)という、まあ要約すればそれだけのお話。

    その時代の唐の富裕層の人たちというのは詩作や舞踊、武芸など一通りできて当たり前のようで、もてなしてくれる美女・十娘(じゅうじょう)とその兄嫁・五嫂(ごそう)に主人公は隙あらば詩(※漢詩)を送り、返礼もまた詩という高度なやりとり、しかしその中身は結構エロティックで、たいへん高尚で婉曲な下ネタのオンパレード。あまりにも高尚すぎて現代日本人にはピンとこない部分もあるながら、たぶんあれもこれもそれも全部シモネタなのだろうなということだけはわかる(笑)

    本文は100頁足らずだけど、同じくらいの量の訳注があり、さらに「醍醐寺蔵古鈔本影印」(※原本を写真撮影したもの)まで収録されているのだけれど、素人には勿体ない資料でとてもじゃないけど理解を深めるにはいたらず。残念ながらざっくり本編のストーリーを把握するのみで終わってしまったのだけれど、もっと漢詩を勉強していればさぞや読み応えがあろうという岩波文庫らしい内容。

  • 遊仙窟
    醍醐寺蔵古鈔本影印

    著者:張鷟(658-730、政治家)
    訳者:今村与志雄(1925-2007、東京、中国文学)"

  • 唐代伝奇が好きで、以前から長らく読もうと思っていたのだけれど、本文の美しさと注釈の豊かさに目がくらみ、もったいなくてなかなか読み進められずにいた。繙いてみれば、いわば唐代以前の漢籍の集大成とも云うべき内容で、卓文君と司馬相如の逸話やら簫史と弄玉の話やら、これまでに見聞きしたあらゆるものが一冊に凝縮されていて、非常に濃い読書体験ができた。六朝詩好きとしては、曹植や潘岳が引かれていたのもうれしかった。注釈だけでいくらでも遊べるし、他の漢籍を手に取るきっかけにもなりそうな一冊。ずっと手元に置いておきたい。

  • 天平グレートジャーニーつながりで。

  • 比較的見過ごされがちなテキスト。日本の話?と思ってたらネタ元だったりする。

  • 影印も載ってるし、訳注も詳しいし、解説もガッツリだから使いみちのある文庫本。

    まぁそれは置いといて、内容はエロいよね。えろえろです。
    ずっと後半はずっと口説いてるだけ。
    詩とかよく出来てるんだろうけど、わからんもん。

    でもあの手この手で口説き落とそうとしたり、さらにはそれをあの手この手で断っていくのが、次々重なっておもしろかったよー。

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