リグ・ヴェーダ讃歌 (岩波文庫)

制作 : 辻 直四郎 
  • 岩波書店 (1970年5月16日発売)
3.43
  • (4)
  • (4)
  • (20)
  • (0)
  • (0)
  • 本棚登録 :106
  • レビュー :11
  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003206010

作品紹介

インド最古の宗教文献であるヴェーダのうち、紀元前13世紀を中心として永い間に成ったリグ・ヴェーダはとりわけ古く、かつ重要な位置にある。それは財産・戦勝・長寿・幸運を乞うて神々の恩恵と加護を祈った讃歌の集録であって、アーリア人がのこしたこの偉大な文化遺産は、インドの思想・文化の根元的理解に欠かすことができない。

リグ・ヴェーダ讃歌 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 古代の職業詩人が、人々の繁栄や幸福を神に願うために全身全霊を込めて編んだ詩の数々。
    ライバルの間で詩は切磋琢磨されて、より力強く、より壮大に、よりめでたくと発展していったのでしょう。
    夜によく読むのですが、楽しい気持ちになれます。たくさんの英雄や女神の形をとった観念や自然現象が惜しみ無く魅力的に語られて登場し、まるでお祭りのようです。
    ありがたいお経のようでもあります。
    ここまで言葉に力を込めることができたのは、神の存在を心から信じることができた時代だからこそ。今の世にこのような言葉を生む力があるでしょうか…。
    インドでは富めるものが貧しいものに惜しみ無く与えることは徳であり、また、貧しいものが誰かの力を借りたり、分け与えてもらうよう乞うことは自然な行いであるのかな、と、この本を読んでいて思いました。
    やはりその国の風習にはその国の精神が根付いており、他者には容易に批判できないと思いました。

  • インド最古の聖典であるヴェーダのうち、最古にして最も有名な讃歌集『リグ・ヴェーダ』の抄訳。同著者による『世界古典文学全集 3』(筑摩書房:1967年)収録の訳を改訳したもので、ヴェーダ時代より神々への祭祀に用いられてきた諸々の讃歌を収めている。
    本書は、『リグ・ヴェーダ』収録の讃歌を(主要な神々に捧げられたものなどを中心に)ピックアップして邦訳したものである。インドラ、アグニ、ソーマなどヴェーダ時代の主要な神々は勿論、ヴィシュヌ、ルドラ(シヴァ)など後代のヒンドゥー教において大きな勢力を有する神々に対する讃歌が数多く収録されており、当時の宗教風景や神話を(断片的ながらも)窺うことが出来る。ヴェーダにて垣間見える宗教思想は後代のインド思想にも深い影響力を有しているので、本書を押さえておくことはそのままインド思想の理解に繋がる。抄訳という性格上原文よりカットされた讃歌が多く、また難解な文章を文語体的に訳しているので「読み物」として読みにくく思えることは事実だが、それでもインド思想の一底流を為す『リグ・ヴェーダ』を手ごろに読む事が出来るというのは大きいだろう。

  • ヴェーダ語から日本語ってとても難しいようで、本文がとても難しかったです。
    でもこんな物まで神格化していたのか、とか何を大事にしていたのかわかるようでした。

  • インド神話最初の文献、リグ・ヴェーダです。
    賛歌集であって物語としての色合いは薄いものが多いですが、ヤマとヤミーの対話とか、アグニが仕事を投げ出して逃亡する歌とか、面白いです。

    引用は私の好きなアーディティヤ神群の歌から。

    2013/2/11追加
    リグ・ヴェーダに載ってる最高神についての記述を引用。

  • CLAMPからの~?

  • 神々への讃歌はギリシア神話のそれとは異なり、超越した人格、神格化されておらず、素朴で人の営みや自然への讃歌に溢れていた。
    生きることを素直に肯定できる詩に満ち溢れている。

    絶版になっていたので、古本屋で探していたが、プレミア?がついて定価よりも高くなっていたりそもそも無かったりして諦めかけていた…増版に感謝。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4003206010
    ── 辻 直三郎・訳《リグ・ヴェーダ讃歌 19700516-19950405 岩波文庫》
     

  • 謎の歌は秀逸です。

  • はじめて勇気を出して購入した文芸書(?)なんじゃないだろうか。いつ買ったのかはちょっと思い出せないんだけど、ともかく、すごく勇気をふりしぼって買った記憶がある。その頃はウパニシャッドとかヴェーダの思想なんて欠片もわからなかった頃で、ただ詩の文を読んでその中に含まれいるような気がする芳醇な神秘っぽいものにときめいていた気がすなるあ。夜の女神ラートリーの讃歌との出会いは私にとっては創作テーマのひとつのとても大きなものでもある。

  • つれだつ友なる二羽の鷲は、同一の木を抱けリ

    その一羽は甘き菩提樹の実をくらい

    他の一羽はくらわずして注視す

全11件中 1 - 10件を表示

リグ・ヴェーダ讃歌 (岩波文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする