バガヴァッド・ギーター (岩波文庫 赤 68-1)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003206812

作品紹介・あらすじ

インド古典中もっとも有名な本書はヒンドゥー教が世界に誇る珠玉の聖典であり、古来宗派を超えて愛誦されてきた。表題は「神の歌」の意。ひとは社会人たることを放棄することなく現世の義務を果たしつつも窮極の境地に達することが可能である、と説く。サンスクリット原典による読みやすい新訳に懇切な注と解説をくわえた。

感想・レビュー・書評

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  • 全然わからない…!
    わからないけど、なんかカッコイイので読みたくなってしまう謎の本…。

  • まえがきの家系図の理解に半日以上かかり挫折しそうになったけれど、時間をかけた甲斐があった。身体がある以上行動しなければならない。その中で結果や欲望や執着を手放すことが大切なんだなぁ。ヨーガを健康のためにやりたいと思っているけれど、心の垢を手放すためにやってみたいと思った。もう少し理解できるようになったら、また読みたい。

  • こりゃ凄い。私のバイブル。

  • 個人的な思い出なのだが、上村先生にこの「ギーター」の講読の指導を受けたことがある。その時、先生がおっしゃっていたのは「『マハーバーラタ』を訳すと死んじゃうからね」ということだ。「バーラタ」の全訳に外国人で成功した人は一人もいないので、複数の人間で取り組んだ方が良いという趣旨のことをおっしゃっていたように思う。あとから考えるに、その頃はお身体をこわして、「マハーバーラタ」の全訳を半ば諦めかけていた時期だったようだ。その後、全訳に着手したことを喜んでいたのだが、あのような結果に終わりとても残念だ。

  • 難解だが興味深かった。「行為の『放擲』」、すなわち行為の結果にあれこれ期待したり思いめぐらせたりしないことが善であり、また、行為は、成されることが決まってあるからその行為に専心すべしという考え方は、私の勝手な結びつけだけれど、ライプニッツと少しだけ通ずるものがある気がする。そしてこのギーターにてクリシュナは「私」を名乗っているが、専心によってクリシュナにたどり着いたものはかれに等しい、というのもなんとなくだが広がりを感じるなどした。他の神に対し信心、「行為の『放擲』」を行っているものも、じつはあらゆる神の基であるクリシュナに捧心している、というのも、私には、寛容に思われるような、気はした。以上はすべて主観であることをお断りしておく。

  • 聞き慣れない言葉と格闘しながらなんとか読み進めた。解説、さらに松岡正剛氏のサイトを読んで、ようやく内容がこなれて理解できてきたところ。大切なのは誠実に生きること。古典は良い。

  •  インドラ神を父に持つ英雄・アルジュナが一大戦闘で戦意を喪失した際、傍らにいたバガヴァッドたるクリシュナと話し、鼓舞される様子を、サンジャヤがドリタラーシトラに尋ねられる形で描かれている。
     この『バガヴァッド・ギーター』は『マハーバーラタ』の一部なので、それまでの経緯を詳細に知ることが出来ない点には注意が必要だが、『まえがき』として梗概が掲載されており、あらすじを知ることが出来る。わたしは『バガヴァッド・ギーター』と『マハーバーラタ』を別個のものと勘違いしていたので、あらすじだけでも知ることが出来、大変助かった。
     神話の一部だが、バガヴァッドたるクリシュナが神であり、戦意を失ったアルジュナが教えを乞う形になっているので、物語というより経典に近い印象を受けた。ただ、『まえがき』に掲載の『マハーバーラタ』の梗概を知っていると、そのクリシュナからの教えの存在が神話の主人公のひとりであるアルジュナにとって、どんなに重たく、大きなものかが分かり、すごくのめり込んで行けると思う。
     また、機会があれば『マハーバーラタ』を本格的に読みたい。

  • 『バガヴァッド・ギーター』(श्रीमद्भगवद्गीता)は、700行(シュローカ)の韻文詩からなるヒンドゥー教の聖典のひとつであり,ヒンドゥーの叙事詩『マハーバーラタ』第6巻にその一部として収められている。パーンダヴァ軍の王子アルジュナと,彼の導き手であり御者を務めているクリシュナとの間に織り成される二人の対話という形をとる。

    本書は日本語で読めるものとしては定番であろう。本文はともかく,巻末の解説のまとまりが良い。

    以下解説よりメモ:

    知性のヨーガ,行為への専心,知性,ブラフマンの境地,行為の超越,プラクリティ,祭祀のための行為,知識の重要性,行為の放擲,行為のヨーガ,平等の境地,ブラフマンとの合一,ヨーガに登った人,専心した者,常修と離欲,理論知と実践知,神のヨーガ,真の知識は信愛により実現する,至高の知識

  • ヨガを始めて1年。ヨガ哲学も学んでみたいと思い手にしましたが、最初に読むには難しすぎました。もう少し易しく解説されているものを読んでから、この本に帰ってきたいと思います。 「自ら自己を克服した人にとって、自己は自己の友である。しかし自己を制していない人にとって、自己はまさに敵のように敵対する。(六)」

  • 基本的に難しいし、ヒンドゥー教をこの一冊で理解なんて出来ないけど、なんだかアルジュナくんが可哀想な感じでした、、

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