- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003208113
感想・レビュー・書評
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アイヌ語のローマ字表記と日本語訳が見開きになっていて、アイヌ語と見比べながら読むことが出来ます。
今まで色々な地域の民話を読んで来ましたが、アイヌの民話は本当に面白い!
ヨーロッパなどの民話と比べるとアイヌの民話は俗っぽさ満載で、小学生男子が好きそうな下ネタがやたらと登場したりするのですが…
それはそれで面白くて、何回かツボに入って笑いが止まらなくなったりして家族から変な目で見られたり 笑
定番の展開に定番結末といった内容の話がアイヌの民話にもあり、世界中どこの地域にも同じような話が民話として伝わっていることを改めて感じ、興味深く思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
パナンペとペナンぺの対比がおもしろい。
パナンペ、無害そうに見えて、鯨ばあさんに死ねとか言っているのが人間くさい。
子供が好きそうな程度の下ネタが多く、キャッチーにリメイクしてもおもしろそう。 -
こんなおはなしがあったなんて。面白すぎる。
小さい頃こどもをこさえる方法を知ったとき、神様はなんて面白いことを思いつくんだと感動したものですが、その面白いことを思いついた神様の生活ってこんな感じじゃないかしらんと。
なんとなくゾンネンシュターンの絵が思い浮かんだり。
いやー、世界が広がりました。 -
前半はわりと単調なパターンの話。付録?のおばけ列伝の方が面白い。
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関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB00123456 -
民譚集本編はすべてパナンペ・ペナンぺのバリエーション。設定は若干違うといってもさすがに飽きてくる。おばけと艶笑談はまあ面白いかな。ただ、解説を読むと日本の他地域や世界的に同様の話が伝わっているものが多いよう。ローマ字アイヌ語表記との対比も含め学術的に重要な本なのであろう。そういう意味では評価は星五つとなるのだろうが、読み物としてはまあまあの星三つかな。(もちろん読んでみる価値はある)