イソップ寓話集 (岩波文庫)

著者 :
制作 : 中務 哲郎 
  • 岩波書店
3.27
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本棚登録 : 436
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003210314

作品紹介・あらすじ

子ども向けの人生訓話として世界中の人々になじみ深いイソップの動物寓話-実は、歴史上の人物としてのイソップ(アイソーポス)が作ったと実証できる話はひとつもない、いわば「イソップ風」寓話集であるが、そこには、読み手の立場によってさまざまな解釈が可能な、実に奥深い世界が展開されている。新訳471篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 369まで。また借りる

  • 人間の本性というものはいつの時代になっても変わらないんだなぁと、つくづく思った。

  • 齋藤孝著『大人のための書く全技術』40冊―02

    短い文字数で印象的な物語を語りきっている。
    人の心に届きやすいたとえ話のつくり方は、ビジネス文書でも活用できる。

  • 471の寓話をおさめている。イソップ(アイソポス)は紀元前630年ごろの人で、ソロンやタレスと同時代に生きた遍歴の智慧者であるが、現在残っているイソップの物語は、イソップが書いたものとそうでないものとを分類することはむずかしいとのこと。

    この本は第十一部まである。第一部は1世紀の『イソップ集成』に遡り、第二部は15世紀の本、第四部はイタリアにいたギリシア語作家の本だそうだ。第五部は前100から後200年までの説話、『アヒカル物語』の借用もある。第九部はピザンツ期の四行詩などもひかれている。こういう雑多なよせあつめが「イソップ物語」なのであるが、古典だから当然だろう。

    1530年にはルターがドイツ語に翻訳し、文禄・慶長(1592〜1614)には日本にも伝わっている。

    内容は、「北風と太陽」「酸っぱい葡萄」「オオカミ少年」など、有名な話がある。「農夫の息子」(53)は毛利元就の「三本の矢」の話に似ているが、漢文にも同様の話しがあるとのこと、また、「木樵とヘルメス」(173)は、「金の斧と銀の斧」の話しである。こういったものも、イソップにあるのだなと思った。また、白鳥の歌(swan song)などは、現代でも、「最後の作品」という意味で使われるが、こうした諺もイソップに載っている。

    アリやワシを「むかしは人間であった」とする記述があるが、こういうのはアニミズムの特徴であろう。

    話についている教訓も興味深いが、現代生活で応用できるというものではなく、そもそもそんなことを考えていないのだし、作者たちに現代の目でみて正しいことをいう義務もないだろう。古典というのは、そういうものだと読めばいいのだろう。

  • 500近いストーリーをひたすら読む。
    西洋の考え方を楽しく学べる。
    教訓もたくさん学べる。おすすめ。

  • 人間って切ない。

  • 社会福祉学科 2年の方

    読みやすく、沢山の物語が読めます。
    真面目なものもあれば、面白い話もあるので是非読んでほしいです。


    資料ID:C0020838
    配架場所:本館2F文庫書架

  • 理解できるものもあれば、それは違うと反撥できるものもある。
    解釈の重複が目立ったので、頭で読めるものが多かった。そういう意味では飽きてくるので、重複ものは絞って載せてほしかった。かな。

  • ブックオフ108円コーナーで発見。
    ウサギとカメ、田舎の鼠と都会の鼠、キツネとブドウ…
    一度はどこかで聞いたことある童話はすでに2000年以上も前から語られていたことだったということに驚く。
    イソップ(アイソドス)が実在するかどうかは別として、動物や植物、人間、物の持っている性質を見事に戯画化して必ず最後に教訓としてまとめあげるこの形式は、簡単にできるものではない。イソップはこの教訓と寓話の部分を切り離してはならない。
    教訓の例として、操作的定義として扱うあらゆるものが当時の生きた人のまなざしをよく映していて、どこかあてはまるところ、わかりやすさがあるから、現代でも十分生きているのだと思う。喩の使い方が本当に優れている。
    だが、訴えかける教訓は、「知恵」や「神」の性質にはそぐわないもので、プラトンがかなり批判した気持ちがよくわかる。知恵が他人を出し抜くものと教えてどうする。
    また、描かれる教訓はひとが「どのような」ものであるかばかりで、「どうするか」を描かない。「悪いものは悪い」「善いものは善い」なんて当たり前すぎる。
    この物語からは、ことばで語る際の例示・比喩の使い方を知れるが、正しいことは知れない。語っていない。

  • まぁ題名の通りイソップ寓話集、とりあえず教訓的というかそういったものの(短篇集の)集まり
    上のものには従えみたいな、強いものには逆らうな的な、不向きなことを無理してやるな的な…ものばかり、で自分とは少し違う(必要ない)気もしたけど、一読の価値はある。

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著者プロフィール

紀元前6世紀ごろのギリシャの寓話作家。奴隷だったとも伝えられているが、その生涯について詳しいことはわかっていない。『イソップ寓話集』は約350話からなり、紀元前3世紀ごろにまとめられたもので、その後、さまざまに手が加えられていった。日本には江戸時代初めに『伊曽保物語』として伝えられている。「きたかぜとたいよう」「ありときりぎりす」「きんのおの ぎんのおの」などが有名。

「2017年 『イソップどうわ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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