ギリシア神話(アポロドーロス) (岩波文庫 赤110-1)

  • 岩波書店 (1953年4月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784003211014

みんなの感想まとめ

古代の神々と人間の姿を描いたこの作品は、生命と死の循環をテーマにしています。読者は、神話の中で繰り広げられる荒々しい物語を通じて、古代人がどのように死を受け入れ、日常の一部として捉えていたのかを感じ取...

感想・レビュー・書評

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  • エンターテインメント性は皆無の、辞書・資料書です。
    まあ前書きにもそのような趣旨だと書いてあるので、そのつもりで読みましたが、ここまで徹底しているとは。
    ただ巻末に検索ができるようア行から登場する神の名前が載っていたりと、調べるには便利そうです。
    海外文学や美術・絵画などが好きで、もう少し知識を深めたい方には良いと思います。私もそのような理由で読みましたので。
    神話そのものを面白く学ぶには、別の本も合わせて読むことをお勧めはしますが。

  • 旧約聖書や古事記も似たようなところがありますが、神話ですから神々、つまり物語を紡いできた民族のルーツに関わる血脈を述べる項は、とにかく神々の系譜が延々と語られます。当事者の関心が高いところでもありますからこれは致し方なしであり、ドラマチックでもないので、学者として覚えようとかしない限りはあまり面白くないでしょう。ただ、ウラノスから始まる神々の戦いなどは、各種の絵画のモチーフとして非常に親しみのあるものと思いますので、この辺りは絵画鑑賞と合わせて楽しめるところです。

    その後も淡々と「起こったこと・あったこと」か、観察日記のように綴られていき、且つ一つ一つが平均して短く時系列も不明瞭なまま記述されていくので、はっきり言って「読みもの」としてはついていけないと思います。他のレビュワーの方が書かれているように、例えば絵画鑑賞時のモチーフで気になる登場人物や場面に出会ったら、索引から逆引きして読んでみるとか、まずはパラパラと流し読みして、知っている単語に出会ったらそこだけしっかり味わってみるとか、そのくらいの付き合い方のほうが肩も凝らないかと思います。

    個人的には、これだけ断片的な話で且つそこまで劇的にも思わないような場面がなぜ多くの美術家やパトロンの関心を惹いて絵画等に落とし込まれてきたのか、その辺りに改めて興味を湧かされる内容でした。例えば繰り返し近代までモチーフにされ、クリムトなどでも広く知られるダナエの話などは、本書ではわずか数行書かれているだけです。しかも別にドラマ性も、もっと言えば叙述的に描かれるギリシア神話に持つイメージのある種のエロさもない。なぜこのような場面があれほど芸術のテーマとされたのか。興味が深まります。

    また、著者のアポロドーロスはローマ神話を排して記載をしていますので、例えばブルフィンチの書くギリシア神話などと比較すると、いかに我々が「お話」として馴染んでいるギリシア神話がチャンポンになっており、空想逞しく色付けされているかということが大変よくわかります。この辺り、物語として神話を成立させてきた先達というのがやはりいて、それが故に人口に膾炙してきたものなのだということも知ることができます。

    本書がストーリー性や流れがよくわからず、お話としてはあまり楽しめないということを逆手にとって、この辺りを他の様々な作品と合わせて一気に読んでみることで、色々な発見もでき楽しめるかと思います。

  • 神々が多過ぎる問題

  • あまりにも登場する神の数が多すぎて人間の僕では把握しきれず、一体誰が何をしているのかよく分からないまま読了。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • とにかく産んで、殺す。古代人は死は日常のものであり、特に隠すことではない、と思ったようだ。
    しかし、神も人も荒々しい。

  • 何だかお堅い感じで、お話としては面白味に欠けます。

  • 新書文庫

  • アボロドーロスがギリシア神話を網羅的に整理、編纂して叙述するもの。ただし、逸話の集成的なものであり、面白く読めるものではありません。

  • オデュッセイアを再読した勢いで、読んだのが昔すぎて感想を書いていないギリシャものを登場人物の名前を覚えているうちに効率よく再読してしまおうキャンペーン中。

    こちらは、ウラヌス誕生からトロイア戦争までダイジェスト版的な1冊。しかし○○と△△の子供が□□で・・・的な、家系図的説明文が多いので物語的な要素は薄め。

    その中ではヘラクレスにだけ多くページ数を割いてあったのだけど、読めば読むほど結構酷いヤツ。殺した人数と犯した人数(まあ合意も多いけど)を数えたら、どちらも百人斬りで済まないんじゃなかろうか。

    あと変身譚読んだときも気になってたんですが、ディオニュソス界隈の狂気って、ちょっと異常ですよね。なんかゾッとした。

  • 日本の神話と似ていますね。
    戦い等はそっくりです。

  • 神話て色恋ばっかりなのかなあ。
    まあそれで人物がぽこぽこ増えて物語が生まれるのだけど、誰が誰の子でって羅列される部分は記憶力ないから無理。
    話の筋は、幾らか予備知識あったりするのはわかったけどそれ以外はとんと分からない。
    そもそも人物相関を掴みきれていないので当然なんだけど。
    気になる話はウィキペディアを参照しつつ、読み進めた。それでも混乱してる。
    結構有名な話も随分サラッと書いてる。
    淡々とした、正に教科書的な本。

    くらべるとオイディウスの変身物語は、相当彩り豊かなんだなあ。

  • 何度読んでもおもしろい。
    そして、イーリアス、オデュッセイアなどを又読むとより理解が進む。

  • ギリシア神話の教科書みたいな本。教科書はそれだけだと読み通すことが非常に難しいということを学んだ。情緒に訴える濃やかな何かがなければほとんど頭には入らないもののようだ。やはり学びには情緒が大事なのだろう。頭に入るということは記憶に残るということ…記憶には感情の動きが必要なのだろう。

    わずか210ページ足らずの本なのではあるが、古代ギリシャ語の人名、地名の大海で溺れかける。幸い直前にバッハオーフェンさんの「母権制」、アイスキュロスさん、ソポクレスさん、エウリピデスさんの「ギリシア悲劇」を読んでいたのでなんとか泳ぎ切った感…とても理解できたとは言いがたい。とりあえず古代ギリシアから帰還。この先はヘシオドスさんの「神統記」とホメロスさんの「イリアス」「オデッセイ」を読まなきゃならなくなる。それはさすがに憚られる。

    Mahalo

  • 小さい時から馴染みがあったため。
    神々の系譜と、有限存在である人間を結び付ける、古代ギリシアの誕生の物語を事実であるかのように淡々と語っている。
    名前こそ違えど、不思議なほど古事記と似ている。
    たしかに、自らの起源を神聖なものへ求めることは、どうやら人間の抗えない性のようだ。
    だが、プラトンがソクラテスに語らせたように、これを善き国家のために用いるにはあまりにも血なまぐさく、ともすれば神様や英雄の品位までも落としてしまう。善なるものには一点の疑いがあってはならない。善であるものを疑うことは調和を乱すことにつながるから。子供向けの本には決して書けるものではない。
    結局この世にあらわれる神様は、人間のつくりものなのだと知る。
    それにしても系譜がとても複雑で、似たような名前も多く、地名にも疎かったので、関係把握に苦労した。

  • 「借」(大学の図書館)。

    ギリシア神話に関する作品では超重要。
    読みにくいかもしれないが、ギリシア神話をまとめた本なので、
    一読する価値は十分にある。

    ギリシアの古典などに興味があるならオススメ。

  • 古くからの伝説を典拠にしたギリシア神話の原典とされる名著。

  • 純粋に古いギリシアの著述による著作。
    ローマ神話を排除している。
    ギリシア神話に興味ある人必携

  • 大量の固有名詞が溢れる。
    大量の神々、そして人々。

    あまりにも簡単に人が死に、
    手当り次第に交わり、子を作る。

    因果律は重要視されているものの、
    人の生き死にには「何故」と問う必要がないかのようだ。

    個別のエッセンスよりも
    このような形式、小説ではありえないような
    この物語のかたちが興味を惹く。

    なぜか。この固有名詞の充溢が、
    新たにこの時代においても変奏されているからだ。
    動物はこうして目覚めた。

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