ギリシア・ローマ名言集 (岩波文庫)

制作 : 柳沼重剛 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 342
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003212318

作品紹介・あらすじ

カエサルが「賽は投げられた」と言ってルビコン川を渡ったというのは有名だが、彼は実はこう言ったのだという-「賽を投げろ」。ギリシア・ローマの名句から三三七句を選び、編者が自在に語る。見出しでさがして拾い読みしても、通読しても楽しめる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 名言、金言と呼ばれるものには、時間や空間を超えて、人間の心理や社会の真実を言い当てていることがあります。ヨーロッパ社会の起源であるギリシア、ローマの時代の名句を読んでみたい、という思いから本書を手に取りました。

    ローマ時代の名句より、いくつか心に残ったものを記します。(カッコ内はラテン語)
    - 生きている限りわたしは希望を抱く (dum spiro spero)
    - (今日という)日を摘みとれ (carpe diem)
    - 私は生きおえた。運が私に与えてくれた筋道を、私は歩き通したのだ (vixi e quem dederat cursum fortuna peregi)
    - 人間は自分が信じたいことを喜んで信じるものだ。(libenter homines id quod volunt credunt)

    三番目は、自害するカルタゴ女王ディドの、最後の言葉の一節ですが、誇り高い女王の謦咳に接するような気がしました。

    最後のは、現代でも良く耳にします。カエサルはガリア人を攻める際にガリア人のスパイを使って翻弄した逸話が紹介されていました。

    こうした名句に現代にも通ずる力が宿っているということは、人間社会の普遍的な価値観がそう大きくは変わっていないから、ということでしょうか。

  • もちろん良い文句のオンパレードで、これぞ教養、なのかもしれないけれど。

  • これから教養を身につけようと意気込む人の中には、ギリシア・ローマの古典に興味がある人もいるかもしれません。では、プラトンを読む? アリストテレスを読む? それともキケロ? 古代の著述家たちの大著を目の前にすると、最初の一歩を踏み出すのがなかなか難しい。そんな時、まずは名言集で色々な言葉に触れて、お気に入りの人物や作品を見つけるのはどうでしょうか。二千年という歴史のふるいにかけられて残った名言は、どこかで聞いたことがある親しみやすい言葉ばかりです。
    (選定年度:2019~)

  • あいうえお順で名言集が羅列されています。
    健康・お金・美 などのテーマで読みたい方はちょっと違うかもしれません。そのため本を1冊読んだ満足感は薄いです。
    項目数は200弱で、辞書的なものであればもう少しボリューム欲しいかなと思います。

  • オーディオブックで読了。
    名言の紹介とその解説が繰り返される構成。

    オックスフォード引用句辞典にはローマの言葉がギリシャの言葉の2倍収容されているとか、中国発っぽく思われてる「点滴石を穿つ」(ことわざ)が、ギリシャ発だったとか中々小咄も面白かった。

    有名所はこれ

    <blockquote>カエサルが「賽は投げられた」と言ってルビコン川を渡ったというのは有名だが,出典をみると,カエサルは実はこう言ったのだという.「賽を投げろ」.なぜ後世にそう伝えられたのか</blockquote>

    まぁ、これは知ってる人多いかなぁと。色んな言葉とその背景、或いはそこから連想される周辺情報と結びつけられて実に面白い。

  • 類書と比べて分量は少ないものの圧倒的なコストパフォーマンス。

  • 配置場所:2F文庫書架
    資料ID:C0024686

  • 気に入った名句。

    賽を投げろ.
    大胆な指揮官より用心深い指揮官.
    人間には舌は一枚しかないが,耳は二つある.
    何が難しいか」と問われて(タレスが)言うことに「自己を知ること」. , , . 「何がやさしいか」と問われると,「他人に忠告すること」. ,
    始めは全体の半分.
    早口でしゃべらないこと.気が狂っていると思われるから.
    〖いかり〗 7 怒りは一時の狂気である.
    恩恵をほどこした者は黙っているがよい.恩恵を受けた者は語るがよい.
    人生は人間に,大いなる苦労なしには,何も与えぬ.
    56 後の日は前の日の弟子である.
    ひとたび発せられた言葉は,取り返しがたく飛ぶ.
    額,目,顔つきなどもよく偽るが,何と言ってもいちばんよく偽るのは言葉だ.
    あらゆる戦争は,起こすのは簡単だが,やめるのは極めてむずかしい.戦争の始めと終わりは,同じ人間の手中にあるわけではない.始める方は,どんな臆病者にもできるが,やめる方は,勝利者がやめたいと思う時だけだ.
    中間を行くのが,もっとも安全だ.
    喉が渇いてからやっと,井戸を掘ることになった.
    貪欲な人間には,いつも何かが足りない.
    習慣によって,言わば第二の天性が作られる.
    何事にも驚かないということが,人を幸福にし,幸福に保つことができるただ一つの道だ.
    その昔,プロメテウスは人間を造ると,二つの袋を首に掛けさせた.ひとつは他人の欠点,もう一つは自分の悪い所を入れた袋で,他人用の袋は体の前に据え,今ひとつは背後にぶら下げた.それ以来人間は,他人の欠点はたちどころに目につくのに,自分の悪い所は予見できない,ということになった.自分の問題では何も見えないくせに,関係のない人のことで心を労するおせっかいに,この話は適用できる.
    すべての日がそれぞれの贈り物をもっている.
    ローマの初代皇帝アウグストゥスが座右の銘にしていた言葉を三つあげている.「ゆっくり急げ」,「大胆な指揮官より用心深い指揮官」,「完璧にやってこそ速くやったことになる」

  • ギリシア・ローマ人の思考理解のために重要な一冊。

  • 「死は不死ときている」というのが心憎い。「幸運の女神は強者を助ける」が刺さってくる。

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