ギリシア・ローマ名言集 (岩波文庫 赤 123-1)

制作 : 柳沼 重剛 
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003212318

作品紹介・あらすじ

カエサルが「賽は投げられた」と言ってルビコン川を渡ったというのは有名だが、彼は実はこう言ったのだという-「賽を投げろ」。ギリシア・ローマの名句から三三七句を選び、編者が自在に語る。見出しでさがして拾い読みしても、通読しても楽しめる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 名言、金言と呼ばれるものには、時間や空間を超えて、人間の心理や社会の真実を言い当てていることがあります。ヨーロッパ社会の起源であるギリシア、ローマの時代の名句を読んでみたい、という思いから本書を手に取りました。

    ローマ時代の名句より、いくつか心に残ったものを記します。(カッコ内はラテン語)
    - 生きている限りわたしは希望を抱く (dum spiro spero)
    - (今日という)日を摘みとれ (carpe diem)
    - 私は生きおえた。運が私に与えてくれた筋道を、私は歩き通したのだ (vixi e quem dederat cursum fortuna peregi)
    - 人間は自分が信じたいことを喜んで信じるものだ。(libenter homines id quod volunt credunt)

    三番目は、自害するカルタゴ女王ディドの、最後の言葉の一節ですが、誇り高い女王の謦咳に接するような気がしました。

    最後のは、現代でも良く耳にします。カエサルはガリア人を攻める際にガリア人のスパイを使って翻弄した逸話が紹介されていました。

    こうした名句に現代にも通ずる力が宿っているということは、人間社会の普遍的な価値観がそう大きくは変わっていないから、ということでしょうか。

  • ・ソクラテスは若者たちに、たえず鏡に自分の姿を映してみて、美しければそれにふさわしい者となるように、また醜ければ、教養によってその醜い姿をかくすようにせよと勧めた。

    ・飲め、遊べ。人は死ぬもの。地上ですごす時の間はわずか。死んだが最後、死は不死ときている。

    ・われわれは、教えることによって学ぶ。

    ・老人の愚か者は長く生きたのではなく、長くこの世にいただけだ。

    ・もろもろの学芸のことを知っているというまさにそのことが、直接それを扱っていない場合でも、われわれの身を飾り、思いもよらぬときに、現れてくるものだ。

    ・博学の人はつねに自分自身の中に富をもっている。

  • 「死は不死ときている」というのが心憎い。「幸運の女神は強者を助ける」が刺さってくる。

  • すべての日がそれぞれの贈り物をもっている.

    わしも人間ですからな。 人間にかかわることなら何でも、わしにとって無縁とは思えんのですよ。
    「私は人間である。ゆえに、人間に関するところいかなることも、私にとって無縁とは思わない」

    おしゃべりの 人は,たとえ本当のことを言っても 不審の目を向けられる .

    新しい称賛が生まれなければ古い称賛も消えてしまう。

    飲む理由はたくさんある。 ことわざ

    賽は投げられた。

    機会は容易には与えられないが、 容易に失われる。

    怒りは一時の狂気である。

    万物の尺度は人間である。 あるものについてはあるということのないものについてはないということの。

    習慣も快いものである。なぜなら、習慣として身に ついているものは、事実上、持って生まれついたのと 同じようなものになっているから。

    金の靴をはいても猿は猿。

    すぐに古びてしまうものは何かと問われて、「感謝だ」と彼 (アリストテレス)は答えた。

    ソクラテスは若者たちに、たえず鏡に自分の姿を映してみて、美しければそれにふさわしい者となるように、また醜ければ、 教養によってその醜い姿をかくす ようにせよと勧めた。

    ブレケケケックス、コアックス、コアックス。
    かえるの鳴き声

    確かなことを打ち捨てて不確かなことを追い求める のは、愚か者のやることだ。

    月はなぜ狂気の象徴なのか?
    カルペ・ディエム 今この瞬間を楽しめ、今という時を大切に使え

    「世界人」ソクラテス

  • 2019I013 080/Ie/123
    配架場所:B1

  • 2021/4/1

  • 西欧の風を感じる

  • もちろん良い文句のオンパレードで、これぞ教養、なのかもしれないけれど。

  • これから教養を身につけようと意気込む人の中には、ギリシア・ローマの古典に興味がある人もいるかもしれません。では、プラトンを読む? アリストテレスを読む? それともキケロ? 古代の著述家たちの大著を目の前にすると、最初の一歩を踏み出すのがなかなか難しい。そんな時、まずは名言集で色々な言葉に触れて、お気に入りの人物や作品を見つけるのはどうでしょうか。二千年という歴史のふるいにかけられて残った名言は、どこかで聞いたことがある親しみやすい言葉ばかりです。
    (選定年度:2019~)

  • あいうえお順で名言集が羅列されています。
    健康・お金・美 などのテーマで読みたい方はちょっと違うかもしれません。そのため本を1冊読んだ満足感は薄いです。
    項目数は200弱で、辞書的なものであればもう少しボリューム欲しいかなと思います。

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