ジュリアス・シーザー (岩波文庫)

制作 : 中野 好夫 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 189
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003220467

感想・レビュー・書評

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  •  シーザーに不満を持つキャシアス、ブルータスがシーザー暗殺を図り、成功するものの、シーザーの腹心アントニー、シーザーの養子であるオクタヴィアヌスによって滅ぼされてしまうという悲劇。
     最近、「ジュリアス・シーザー」の芝居を見て、意外と面白かったので読んでみた。その芝居ではアントニーが最後オクタヴィアヌスに裏切られて殺されてしまう、という斬新な演出だった。アントニーの演説が有名、というのは知っていたが、実際とても面白く読めた。 "Friends, Romans, countrymen, lend me your ears!" で始まるこの演説、英語で暗唱できたらカッコいいかもしれないと思った。「何事にも潮時がある」 (There is a tide in the affair of men.)とかは有名らしいけど、全然印象に残らなかった。「ブルータス、お前もか?」(Et tu, Brute!)は案外あっさりと出てきて驚いた。
     個人的に印象的な台詞は「だが、謙虚がしばしば若い野心の足場とする梯子だということ、これだけはたしかな事実、高きを望む人間というのは、必ずこれに眼をつける。そのくせひとたび登りつめると、梯子にはてきめん背を向け、さらに高い雲をと望む、そしていま登って来た足許の階段には、たちまち軽蔑の眼を向ける。」(第二幕第一場)だった。あとは第一幕第二条にクレッチマーの性格と体格の話が出てくるというのも知らなかった。あとは第三幕第一場のキャシアスの台詞、「この崇高な場面は、今後万世の後までも必ずやくりかえし演じられるに違いない、いまだ生れぬ国々において、まだまだ未知のことばによって!」という部分に感銘を受けた。(16/07/03)

  • だいぶ前に読んだ。
    難しく感じる文章も、読んでいると慣れてくる。

  • 『ハムレット』など一群の悲劇が書かれた「悲劇の時代」の始まりを飾る第一作.英雄シーザーの死,アントニーの演説そしてブルータスとキャシアスの葛藤という三つのクライマックスが老練きわまりない手法でダイナミックに劇化されている.群衆煽動のあの一場一つにも人間研究者としてのシェイクスピアの恐ろしさを思い知らされる.

  • 「ジュリアス・シーザー」
    「ハムレット」などの一群の悲劇が書かれた悲劇の時代の始まりを飾る第一作。


    「ジュリアス・シーザー」はウィリアム・シェイクスピアによって書かれた悲劇。ローマの独裁官ガイウス・ユリウス・カエサルに対する陰謀・暗殺とその死の余波が描かれており、ローマ史に基づいてシェイクスピアが書いた「ローマ劇」の一つである。


    この劇において、シーザーは中心的人物ではなく(3場面に登場するに過ぎず、第3幕の始めに死んでしまう)、主人公はマーカス・ブルータス。なるほど、彼の登場がやけに多いと思いました。ブルータスの名誉欲、愛国心、友情の間の葛藤がものの見事に描かれていて、意外とドキドキしました。意外ととつけたのは、こういう書物にはアカデミックな空気がして、さほど気持ちが入らないことが多かったからです。


    見所は、シーザーの死に対してブルータスとアントニーが市民を前に弁論を繰り広げるシーンです。ブルータス、アントニー共に見事な演説と言い回しであり、それを受けて市民が高揚し、後の行動に移るシーンはなかなかの迫力。これは、演劇で見るべきかなと。


    ブルータスの心の中で最も強い光を放っていたのは、名誉欲でも愛国心でもなく、友情だったのではないかと思います。最後に進むにつれ、ブルータスは、友情とそこから生まれる葛藤の中で、決断を行います。


    そんな姿からは、あまり悪を感じません。これは、その時代に生きていなかった私だからこそ、感じることなんでしょうか。

  • 15歳の時にも読んでたらしいがよく覚えていない。。。なんでも当時のイギリスの政治不安を反映しているらしい。マクベスのほうが好きかな。。。

  • 現在権力を持っているものを蹴落とす、という筋はマクベスとも似ているし、ブルータスのキャラクター(造形)自体はハムレットにも似通ったところがある。また、それを一人で策略を巡らすのでなく、キャシアスというそそのかす役目がいるのはまた新鮮だ。野心はしばしば謙虚を梯子とする、という台詞も忘れがたい。
    群集の台詞、後半で明らかになるブルータスとキャシアスの対立、アントニーの演説などおもしろいところはたくさんあるが、それらを凡人であったシーザーが亡霊となって見ているようだった。

  • 高校2年生/図書館にて
    932.シ
    421

  • 伊坂さんの「あるキング」つながりで読んだ本。
    「ブルータス、お前もか」という有名なセリフがあることだけは知っていたけれど、思ったより始めの方ででてきたことや、セリフのイメージからブルータスは悪い人で裏切り者なんだろうと勝手想像していたので、それが違ったことが意外だった。
    そして、ブルータスとシーザーがそこまで信頼関係だったと思われるエピソードが特にないため、古代ローマのことをよく知らない私には、そのセリフがあまり重く受け止められなかった。

  • シーザーさん好きやああ
    ジュリアス・シーザーという題なのに後半シーザーが幽霊しか出てこないw

    ピンダラスがパルティア人なのが歴史の横のつながりを感じた!

  • これまた名著
    シェイクスピアを読んでおこうと
    そういう流れからの一冊

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プロフィール

1564年イギリス・ストラットフォード生まれ。1592年頃にロンドン演劇界で劇作家として幸運なスタートを切る。およそ20年間劇作に専念し名をなす。1616年没。

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