オセロウ (岩波文庫)

制作 : SHAKESPEARE  菅 泰男 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 248
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003220504

作品紹介・あらすじ

ヴェニスの将軍オセロウは、美しい新妻デズデモウナとの愛に自らの情熱・信仰・理想のすべてを見いだすはずであった。だが、奸悪な旗手イアーゴウが単純で信じやすいオセロウの胸のうちに点じた嫉妬の念は憎悪の炎となって燃えあがり、ついにデズデモウナを亡ぼさずにはやまない。シェイクスピア(1564‐1616)四大悲劇のひとつ。

感想・レビュー・書評

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  • シェイクスピアの四大悲劇の一つ。かわいそうなデズデモウナ!劇中の言葉にもありましたが、人間の嫉妬って疑いから生じるのですね。人を愛するがゆえの嫉妬が生む悲劇は、誰も幸せにしないのであるなあ。

  • いわゆるシェイクスピア4大悲劇の1つ。

    シェイクスピアの悲劇の中でも、とりわけ主人公が悲劇的な作品である。というのも、主人公オセロウの言動に何ら起因することなく、純粋に外的な悪意――ここでは、彼の旗手(部下)の策略のことであるが――によって、彼は疑心暗鬼に陥り、最愛の妻をその手で殺害することになってしまう。

    間違いなく旗手がキーパーソン。同時に作中で最も謎の多い人物でもある。上司であるオセロウを罠に嵌めようと暗躍し、他人を利用して切り捨てるなど手段も選ばないものの、彼をそこまで駆り立てる動機については不明。彼の口から言及はされるものの、彼の煙に巻くような話術のせいもあり、本心だとはとても思えないのだ。
    演劇には疎いが、きっと旗手をどう演じるかは一つのポイントなのであろう。ぜひ演劇でも見てみたい。

  • ありふれた感想だが、嫉妬も邪知奸佞・邪悪な性格も怖い。 5

  • 何回読んでも、イアーゴウは頭が切れて、嫌なヤツだなって思う。そしてロダリーゴウはあまりにも愚かで、オセロウは素直すぎる。

  • 初シェイクスピア日本語訳。
    ストーリーは言わずもがなだが、菅さんの注釈/解釈がとてもおもしろい。
    人の感情コントロールって何世紀も進歩してないんだなあと思うと絶望的。抗わず、自由奔放に生きるのも今なら許されるか。

  • シェイクスピアのすごいところは、主人公以外のただの悪役とか脇役さえも、活き活きとした魅力的なキャラクターにしてしまうところ。それでいて、ストーリーはしっかり進んで、最後のカタルシスまで持っていく。消化不良なところがない。天才だなあと思う。

    この作品は、とにかく悪役イアーゴウの魅力につきる。彼の嫉妬を動機とした企みは、鮮やかな立ち回りによって、オセロウの恐ろしい嫉妬心を呼び起こす。嫉妬が生み出す悲劇。イアーゴウは、だけど憎めない人物だ。罪悪感など全く感じずに、周りの人間を話術で自分のコマのように動かす。気持ち良いくらいに。

  • 4003220501  232p ?

  • 資料ID:C0030164

    配架場所:本館2F文庫書架

  • 栄誉ある人間も人を見る目がなければ、その地位も失墜する。

  • 初めから最期まで嫌な感じ。
    イアーゴーと比べたらマクベスの魔女たちだって可憐な乙女に思える。

    差別は未来に対する犯罪。
    差別による犯罪は許してはいけない。

    「悲劇作品傍注」コールリッジ
    心に決めた信念や強さがない(個性に欠け、感情が激しい――ちょうど空き家に吹く風が最も騒々しいのと同じように) 無節操

    イアーゴーの本当の気持ち――他人を軽蔑する気持ちを心の中に掻き立て、それを感じたり表したりすることに無上の喜びを味わう人々によくある心理、すなわち自分自身が軽蔑されるのを怖れる気持ち

    オセローは無知を理由に自分を弁護したいのである。しかもただ弁護するのではない――自分を責める事によって、弁護しているのである。

    憎しみに心を支配されている人に、成長し変わってゆくことを期待するのは時間の無駄だ。黙って立ち去るのがよい。

    シェイクスピアの四大悲劇のうち、『ハムレット』、『マクベス』、『リア王』は素晴らしい。ただ『オセロウ』は我慢できない。イアーゴーの台詞は一文字も読みたくない。間抜けな軍人が嫉妬に駆られて健気な妻を殺すなんて。

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著者プロフィール

1564年イギリス・ストラットフォード生まれ。1592年頃にロンドン演劇界で劇作家として幸運なスタートを切る。およそ20年間劇作に専念し名をなす。1616年没。

「2018年 『新訳 お気に召すまま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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