オセロウ (岩波文庫 赤 205-0)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003220504

感想・レビュー・書評

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  • 栄誉ある人間も人を見る目がなければ、その地位も失墜する。

  • 初めから最期まで嫌な感じ。
    イアーゴーと比べたらマクベスの魔女たちだって可憐な乙女に思える。

    差別は未来に対する犯罪。
    差別による犯罪は許してはいけない。

    「悲劇作品傍注」コールリッジ
    心に決めた信念や強さがない(個性に欠け、感情が激しい――ちょうど空き家に吹く風が最も騒々しいのと同じように) 無節操

    イアーゴーの本当の気持ち――他人を軽蔑する気持ちを心の中に掻き立て、それを感じたり表したりすることに無上の喜びを味わう人々によくある心理、すなわち自分自身が軽蔑されるのを怖れる気持ち

    オセローは無知を理由に自分を弁護したいのである。しかもただ弁護するのではない――自分を責める事によって、弁護しているのである。

    憎しみに心を支配されている人に、成長し変わってゆくことを期待するのは時間の無駄だ。黙って立ち去るのがよい。

    シェイクスピアの四大悲劇のうち、『ハムレット』、『マクベス』、『リア王』は素晴らしい。ただ『オセロウ』は我慢できない。イアーゴーの台詞は一文字も読みたくない。間抜けな軍人が嫉妬に駆られて健気な妻を殺すなんて。

  • シェイクスピア4大悲劇(?)

    なが~~~~いお話でしたが、結局のところ、

    軍人で黒人のオセロウが不釣合いな美人・デズデモウナと恋をして結婚をした。
    親がどんな手を使ったんだと嘆いたが、二人は本当に愛し合っていた。
    イアーゴウはせんだっての戦で同輩のキャシオーが自分より昇進したのをねたみ、お酒に弱いキャシオウに酒を勧め、けしかけて騒ぎを起こさせた。
    オセロウはキャシオウを副官から降ろした。
    それをとりなしてもらうようにデズデモウナにお願いしてもらえとイアーゴウはキャシオウに口添えする。
    そして、イアーゴウはオセロウにデズデモウナがキャシオウと深い仲だと語って聞かせ、巧妙に仕組み、思い込ませた。

    イアーゴウを信じきったオセロウはイアーゴウにキャシオウを殺すように言って、本人はデズデモウナに手をかけた。しかし、デズデモウナが潔白であることをイアーゴウの妻が暴露する。イアーゴウの裏工作をすべて知り、オセロウはデズデモウナに口付けながら自殺する。

    と言う。これだけの話ですた。長かった。

  • 愛と嫉妬についての作品。人を描いているなあと思いました。
    オセロウを陥れるイアーゴウにしても、嫉妬狂いの権力を憎む奴。
    オセロウはばか正直にまっすぐな「坊ちゃん」みたいな人で突っ走っちゃう。悪を憎むのに自分がだまされてるのに気付かない。
    これまで読んだシェイクスピアよりも、テーマが分かりやすくて読みやすい作品でした。

  • 他の四大悲劇も読んでいても思ったのだが、まるで小説の教科書を読んでいるようだ。でもなんつうか、流れとかそう言うのがキレイすぎて、読後あんまり印象に残らない。でも、ラストとか当時からしたらやっぱ衝撃だったんだろうと思う。でも、どれも劇のための本って言うこともあって、結構展開が急だったりする。

  • 大学のゼミで読んだ一冊。

  • デズデモーナが切ない…。オセロウ、このわからずやめ! とふつうに怒ってみる。

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著者プロフィール

1564-1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている。

「2019年 『ヘンリー五世 シェイクスピア全集30巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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