本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784003220559
みんなの感想まとめ
愛を神聖なものとして捉え、甘美な言葉で表現するソネットは、シェイクスピアの人間らしさを感じさせる魅力的な作品です。訳者の深い研究により、分かりやすく伝わる一方で、原文の味わいも楽しみたくなる読者の気持...
感想・レビュー・書評
-
シェイクスピアの詩集ですね。
訳は、高松雄一さん(1929~2017、北海道生まれ)
ソネットは中世イタリア発で14行詩の詩法です。
154編が収められています。
32
私がやすらかに生を終える日がきて、
死という非人がわがむくろに土をかぶせても、
きみが生きていて、ふとした拍子に、
かつてきみが愛した者が書いたこのつたなくも
粗雑な詩を読みなおすことがあれば、
これを当代詩人たちの進歩した技にくらべて、
たとえ、みんなに追い越され、
打ち負かされていようと、詩のゆうにではなく、
私の愛のゆえにとっておいてくれ。
技量のほうは詩才やゆたかな者らの
影にかくれたのだから。
ああ、そのときは、ただ、
こう思いやってくれるなら有難い。
「わが友の詩心がこの進歩の時代とともに成長し
ていたら、彼の愛はこれよりも高貴な作品を生
みだし、もっとはなやかな詩と肩を
ならべて歩んだであろう。
だが、彼はすでに亡く、
詩人たちは進歩してやまぬ。
彼らの詩は文体をめでて、
彼の詩は愛をめでて読もう」
128
わが楽の音よ、おまえがあの幸せな鍵盤にふれ、
音楽を奏で、
美しい指につれて木片の動きが音に変わるとき、
また、おまえが絃の和音をたおやかにあやつり、
わが耳を陶然とさせるとき、
おまえの柔らかな手の窪に接吻しようとして、
素早く跳びあがる鍵どもを、
私はどれほどしばしば妬んだことだろう。
その収穫を刈りとるはずの
私のあわれな唇といえば、
木片の臆面のない振舞いを
顔赤らめて見まもるばかりだ。
おまえの指は踊る鍵盤の上を
かるやかに歩くけれど、
私の唇だって、こんな愛撫を受けられるのなら、
喜んでやつらと身分や境遇を取りかえようよ、
その指は命のない木片を
生きている唇より幸せにしてやるのだも。
生意気な鍵はこれで大満足なのだから、
接吻させるのなら、やつらにはその指を、
私にはその唇をあたえてくれ。
ソネットを読むとシェイクスピアの人物像が浮かび上がってきますが、謎めいた部分も多く物議を醸し出しています。
文学史上最高傑作とされる『ソネット集』に心を寄せるのも楽しいですね(=゚ω゚=)
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シェイクスピアに関する作品を作るに当たり読んでみた。
数々の甘い言葉に酔いそうになりながらも、愛を神聖なものとして捉えようとする文章を慈しむ気持ちになった。訳者の高松さんはとても深くシェイクスピアを研究されているのが伝わり、分かりやすかったが、やはりソネット詩の性質をそのまま受け取るために、英語版の文章も是非読んでみたいと思った。
愛を語る多彩な語彙に感服させられながらも、思いがけないシェイクスピアの人間らしさに触れることができて面白かった。 -
メモ…好きなんだけどちょっと笑ってしまう。その後またほっこりする。
-
怖かった
-
シェイクスピアといえばやはり戯曲のほうが断然有名で、詩集というのは一般にあまり知られていないことに加えて、シェイクスピア自身の伝記というか人物、私生活なんかもあまり知られていないのではないかと思うのですけれど、これを読むにあたって初めて知って驚いたのが、実はシェイクスピアにゲイ疑惑があったこと。そんなわけでこの詩集は大半が、男性の恋人に宛てられたものになります。戯曲よりシェイクスピア本人の生の声が出ている印象で、なかなか興味深かったです。
-
いま、日本語で読んでもこれだけ気持ち良いんだから、
その凄さが窺い知れる。
原文で読むと、さぞ気持ち良いんだろうなぁ。 -
ずっと気になっててやっと購入
もう大好きシェイクスピアとしか言えない
リズムとか表現が素敵過ぎて苦しい
どんなもの食べたらこんな綺麗な表現が出来るのかしら -
ソネットといえばペトラルカでしょう、なんて思いながら、興味があって昔読んだ。実は、彼の壮大な悲劇に取り組むには、体力と精神力が必要だから、消極的にお手頃なところで、というのが真実。それにしても韻の踏み方、音のリズムが素晴らしい。これ、日本語にするのは至難の業だなー、って感心しながら読んだ。
-
好きな男の子にマッチの等価交換としてもらった記念の一品なので、中身よりもその思い出のほうがでかいうんこ。いや、それでかなり読みました…。いやでもすげーなって、しかも、な、なんとなく……だ!へけー!!黒い女めが!(言ってみただけ)
思い出は四大元素。
この本が好きな人におすすめの本
高松雄一の作品
本棚登録 :
感想 :
