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- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003220573
感想・レビュー・書評
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人物名が覚えられなくて、あれ、これ誰だっけとなるし、歴史を知らないから背景もわからない。シェイクスピアの作品に中でも、格調高さなら「ハムレット」があるし、話の筋の面白さなら「リア王」がある。だから単に戯曲を読むだけならそんなに飛び抜けて面白いわけじゃないと思う。
でも、上演されたものを観るのなら、あるいは自分で演じたり自分で演出するのなら、間違いなくこれが一番面白そう。役者や演出家しだいで全く違う作品がいくつもできあがりそう。それは主人公グロスタ公の人物造型ひとつで作品の雰囲気が決まるようの思うから。天才的な策略家か、絶対的な悪か、たまたま頭一つ抜けてしまった小悪党なのか、屈折した想いを権力に求める男なのか、解釈は広くできて、役者や演出家の数だけいろんなグロスタ公ができあがる。そのぶん演技力・演出力は相当に求められるだろうけど、それがぴたっとあった時にはきっとすごいものができるんだろうと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シェイクスピアならではの華麗な言葉のやりとりが存分に楽しめる。リチャードの悪党っぷりも魅力だ。
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2004年8月25日。
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悪逆非道のグロスター公リチャードの、手段を選ばぬ栄達と転落。
日本では市村正親さんの当たり役。