じゃじゃ馬馴らし (岩波文庫)

制作 : Shakespeare  大場 建治 
  • 岩波書店
3.06
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本棚登録 : 56
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003220597

作品紹介・あらすじ

パデュアの富豪の二人の娘は好対照。求婚者に囲まれたビアンカと、だれ一人言い寄る者ない勝ち気なキャタリーナ。そこへ現れた一人の若者、金持ならばどんな女でも結構と言い放ち、奇想天外な方法で「じゃじゃ馬馴らし」に乗り出した…。軽妙な言葉の応酬が冴える、傑作喜劇。

感想・レビュー・書評

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  • 複数の登場人物が身代わりになって、どたばた喜劇が行われる。テンポがよい。駄洒落も多くて笑える。翻訳も簡潔で読みやすい。読んで楽しい台本小説だとおもいます。

  • ”「でもねえ、女ってどうしてばかなのでしょう。
    ひざまずいて平和を求めるべきなのに戦さを仕掛ける、
    奉仕と愛と従順を捧げるべきなのに
    支配と君臨と統治を要求する。ああいやだ。」”

    口が上手いだけの最低男だったとしても、じゃじゃ馬を飼い馴らすことに少なからず愛があったと信じたい!と思います。

  • 実際演劇で見てみないと分からないかも。
    シェイクスピアの芸術的野心とか新しい試みとかは、よく知らないと実感できなさそう。

    内容は、フェミの人が怒りそうなものです。もっとロマンスがあるものだと思ったのに…

  •  図書館から借りました

     劇用シナリオ。
     富豪の娘キャタリーナはすごいじゃじゃ馬。
     持参金目当てに、婿の名乗りをあげたのはペトルーチオ。

     不眠不休で絶食。
     ふらふらのキャタリーナ。
     同じ条件の上、暴れて怒鳴り続けているのに元気なペトルーチオ。
     おそらく、キャタリーナはここで大いに悟る。
    「パワーでは勝てない」と。
     ペトルーチオの上手いところは、「焦げていてこんな肉は体に悪い」「こんな汚いシーツで寝るなんて、君のためによくない」「愛してる系美辞麗句」とを繰り返し、キャタリーナにはまったく恫喝しないところ。それに、絶食も一緒にやっている。
     空きっ腹で寝不足なところに、可愛いだのなんだのと大盤振る舞いな愛の押し売りやってくるし、逃げ切れないし。
     だからキャタリーナは諦観した。
     口先だけ付き合ってれば、とりあえずなんとかなるから。
     これでもし、ペトルが自分だけ食い、自分だけ寝て、キャタリーナを恫喝し、殴る蹴るとやらかしていたら。
     たぶんキャタリーナは切れて、いつの日にか亭主をぶっ殺してしまったことだろう。

     諦観したあとのキャタリーナは省エネタイプになる。
     そして最後に妹や再婚したばかりの未亡人に告げる、あの名セリフ。
    「夫は君主。命。彼らは私たちのために海や陸で苦しい目にあいながらも、私たちが安穏と暮らせるようにしてくれる。なのに私たちに求める見返りは「愛と優しい微笑みと従順な心」だけ。女の体は世間の荒仕事に向いていないの」
     翻訳すると「「愛と優しい微笑みと従順な心」はあげるから、私たちによもや辛い仕事とかさせやしないでしょうね? がんばって働いてちょうだい、私たちが楽に生きるために」だと思われる。
     さて。
     それなのに、じゃじゃ馬が馴らされた、女らしくなったと大喜びの男衆。
     無夜には最後に勝ったのは、キャタリーナにしか見えないんだが。

     男ってバカね?
     と、いう物語な気がする。
     だいたい、オリジナルではこれ、作中劇で、嘘と嘘と嘘が二重三重になっている試験的な劇だから。
     この最後のセリフ、額面通りに受け取るもんではないのではないかねー? 

  • 妻は夫の人形となるべきか。

  • 男尊女卑がすごい

    劇中劇みたいな形をとっているけど、
    そんなことをする意味はなかったと思う。

  • これ、面白いのか・・・?

    じゃじゃ馬じゃじゃ馬って言われてるけど、そんなにじゃじゃ馬じゃなくて、まっとうな主張してないか、と思ってしまった時点でだめだったんですね。
    現代の感覚で読むもんじゃないんだよね、たぶん。
    そんないたいけな女子を、金目当ての男が自分に貞淑な妻に作り変える、というのが主題ですから。
    舞台で見たりするとわくわくしそうな予感はしますね。

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著者プロフィール

1564年イギリス・ストラットフォード生まれ。1592年頃にロンドン演劇界で劇作家として幸運なスタートを切る。およそ20年間劇作に専念し名をなす。1616年没。

「2018年 『新訳 お気に召すまま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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