ロビンソン・クルーソー〈上〉 (岩波文庫)

著者 :
制作 : Daniel Defoe  平井 正穂 
  • 岩波書店
3.41
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  • 本棚登録 :267
  • レビュー :31
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003220818

作品紹介・あらすじ

絶海の孤島に漂着したロビンソンは合理的な行動と敬神の念を武器に、独り営々として生活を切りひらいてゆく。この物語がいまも魅力的であるのは、単にその主人公がイギリス18世紀の人間像を見事に形象化したものとなっているばかりでなく、現代に生きるわれわれ自身の人間性のもっとも中核的なものにもかたく結びついているからである。

感想・レビュー・書評

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  • 冒険小説として、世界的に結構有名な作品。初めて読んだが、小説と言うより、航海日誌といった感じだった。もっと冒険談とか、波瀾万丈な展開を期待していたけれど、全体を通して特に大きな展開はなく、基本的には蛮族との戦いが主。正直言って無駄に長い部分が多かったと思う。ただ、上巻の、島に流れ着いてからの、クルーソーの生活の様子や心情には臨場感があり、引き込まれる部分があった。下巻になると、キリスト教の教えなど、ますます冒険談から離れ、説教じみた部分が多くなる。上巻はまだついて行けたけど、下巻は正直退屈だった。本当は上巻と下巻の話は、別々に発行されたということだが、個人的には、上巻なら☆3つ。下巻は☆2つ。全体では☆2つと言った感じです。

  • 時間があれば。

  • 歴史的名作。ロビンソン・クルーソーの無人島生活は哲学や経済学の観点から語られることもあり、色々な点で勉強になる。何度読んでも面白い本。

  • 新書文庫

  • 読了。レビューは最終巻で。

  • 唖然。PC的なことは、むしろ歴史的な資料として受け止めるとしても。「こんな話だったのか・・・」と言うのが率直な感想。(「・・・」のあたりが実感)子供の頃に繰り返し読んだあのお話は、二次創作だったんだね。いや、そういう意味でも読んでよかったよ。

    だいたい、上下巻に分かれてることからして、そんなに長く続くものか?と訝しんでたんだけど。上巻で既に、島から帰ってきちゃってるからね。なんならさらにオオカミ相手にもうひと冒険しちゃってるからね。さすがに下巻はもういいや・・・

    宗教どっぷりな内容ではあるんだけど、逆に、いかに宗教というものが(例えば神から付与されるものではなく)人間の心理の中からつくり出されるものなのか、ということが読み取れる。儚く脆い人間の精神が、安全弁として作り出すのが信仰心である、なんてね。ああ、むしろそういう心理作用に着目して読むべきなのかもしれないな。その点では真に迫った内容なのかもしれない。

    あとは、潮流に流されることの怖さ。これがリアルで。シーカヤック始めよっかな、という淡い思いが軽く挫けました。どうもありがとう。

  • ○この本を一言で表すと?
     ロビンソン・クルーソーの冒険と信仰と自省の物語の本


    ○面白かったこと・考えたこと
    ・ロビンソン・クルーソーは児童向けの本を読んだことがありましたが、話の筋等も大きく違っていて、ほとんど原型が残っていないものを読んでいたのだなと思いました。その児童向けの本を読んで、孤島生活はなんとなく感覚的に数年程度、長くても10年くらいのイメージを持っていましたが、28年以上だったというのは大いに驚きました。

    ・上巻が一般的に「ロビンソン・クルーソー」と思っている話で、下巻は後日譚のようなものになっていましたが、「ロビンソン・クルーソーの生涯と冒険」が売れたので下巻の「ロビンソン・クルーソーのその後の冒険」を急いで書いたのではないかと思いました。物語としても上巻の方がかなり完成度が高く思えました。あとがきによると、実際には「ロビンソン・クルーソーの生涯と冒険」と「ロビンソン・クルーソーのその後の冒険」は1719年に出版され、さらに1720年に第三部に当たる「ロビンソン・クルーソー反省録」を出していたというのは、最初から三部構成で考えていたのだと知って驚きました。「ロビンソン・クルーソーのその後の冒険」の半分以上が後日譚に割かれていたのはこれまた意外でした。

    ・全般的に神への祈りや信仰に関することが全文字数の半分ほど割かれているのではないかと思いました。上巻の孤島生活においてのそういった記述は、個人的にはたった独りで生活している人間が入り込む心理状態として妥当に思い、リアリティを感じました。

    ・孤島生活に入る前に80ページほど割かれて、かなり細かく経緯が書かれ、何年も冒険をしたり開拓したりした後で孤島生活に入るという流れもよかったと思いました。上巻の孤島生活脱出後の話は既に後日譚のようになっていたので構成的に下巻に入れてもよかったのではないかと思いました。

    ・孤島生活の何かを作るにあたってかなりの時間をかけて実現する描写も説得力があるなと思いました。

    ・フライデイがかなりの重要人物で、下巻にも登場する割に、あっさりと死んでしまうところは、著者が書くのをめんどくさくなって退場させたような印象を受けました。

    ・各国の人の描写が、著者がこの本を書いた時代の典型的な国民性だったのだろうなと思うと面白かったです。「ニュースでわかるヨーロッパ各国気質」という本でイギリス人が無謀な冒険に挑む気質があると書かれていましたが、登場するイギリス人が無謀な戦いを挑んだり好奇心の赴くままに行動する描写が随所にあり、国民性が続いているのだなと思いました。

    ・島にやってきたスペイン人やイギリス人の振る舞いなどは、特殊で不安定な状況に置かれた人間のエゴがむき出しになったり、むしろ誠実さが前面に出たり、一般社会の中では出にくいようなところが出てくるさまがリアルに描かれているなと思いました。

    ・ロビンソン・クルーソーを落ち着かせてしまったら小説にならないとは思いますが、痛い目に遭っても何度も懲りずに冒険に踏み出していくところは、ある意味人間らしい、だれにもある「のど元過ぎれば熱さ忘れる」というところが出ていて妙に共感できました。「できるだけ誰も殺さない」と何度も決意し、表明しながらも割と好戦的だったりする矛盾も人間らしいなと思いました。

    ※下巻と同じ内容のレビュー

  • 資本主義の端緒が見られる。

  • 昔のことだとは頭ではわかっていても現地人に対する態度や表現がどうしてものれなかった。宗教の話をする展開になると話の流れにブレーキを踏まれたような印象。あと同じことが複数回出てくることにも…。
    もっとサバイバル物かと思ってたので生き抜いていく過程が自分にはうまくいきすぎてるように感じられた。

  • フライデー:「世界は広い。」
    フライデー父:「でもどこも同じだ。大事なことは自分を見失わないことだ。」

    幼少期(私の場合はバブル後期)に読む「児童書」と、大人になったはずの今(崩壊期)に読む「児童書」、まるで違う本じゃないかと思うほど、感じ方が異なる。良書とは、はしゃいだ時代でも、落ち込んだ時代でも、人に感動や真実を与えてくれるものだと思う。そして、そういうものこそ、実はいつだってシンプルでストレートなものだ。

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