ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)

著者 : スウィフト
制作 : Jonathan Swift  平井 正穂 
  • 岩波書店 (1980年10月16日発売)
3.71
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  • レビュー :96
  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003220931

ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • スウィフトがこの作品を記してから狂死していたとは。4篇から成る航海記を読破し、「成る程」と妙に納得してしまった。

  • ヤフーとフウイヌムの対比が面白い。ラピュータの叩き役に関しては、コンピュータについての批評のように感じる。バッファーとCPUの関係性を先見していたように思う。

  • 大人国と小人国で巻き起こる物語が、子供たちの胸を躍らせ、冒険心をくすぐる名作です。
    原作は風刺と皮肉にあふれた続編が、子供の心も大人の心も抉ります。
    (情報通信系ライフエンジニアリングコース M1)

  • ガリヴァー旅行記といえば、小人の国・巨人の国がまず思い浮かぶところだけれど、それは前半の約1/2に過ぎない。 ガリヴァーはさらに空飛ぶ島ラピュータや、馬が知性をもつフウイヌム国をも訪れる。
    人間というものは素晴らしい生き物である反面、愚かな部分も大いに持ち合わせていることが、フウイヌム国に行けば誰もが痛感させられるに違いない。スウィフトの人間世界への嫌悪感が、存分に描かれている。
    フウイヌム国渡航記は、この作品の神髄であるといってもいいと思う。

  • PSYCHO-PASSで槇島が引き合いに出していたから気になって読んでみた。絵本で楽しく読んだ子どもが、大人になってから全部を読んだらあまりの違いに驚くのではないだろうか…。

    あとがきでスウィフトがデフォーのロビンソン・クルーソーに触発されてこの本を書き上げたというのが興味深い情報だった。

  • 上司に勧められて軽い気持ちで読んでみたが、子供の時に読んだガリバー旅行記とのギャップにびっくり。童話というよりは哲学を語っている本。これを読むと人間が如何に愚かで傲慢であるかを感じてしまう。。。

  • 再読。当時の社会風刺や世相を皮肉ったかなり辛辣な側面もあるけれど、時代背景を知らなくても普遍的に当てはまるので充分伝わるし、そういう部分を無視して単純に架空の国の旅行記・冒険談として読んでも楽しい。

    ざっくり分けると旅は4度。小人の国リリパット、巨人の国ブロブディンナグ、空飛ぶ島ラピュータとその属国、最後が馬の国フウイヌム。

    途中、日本に少しだけ寄る部分があるんですが、江戸時代の日本に対する西洋人の認識ってこんな感じだったのかーと、不思議だったり笑えたり。

    あまりメインではない部分で印象に残ったのは、不死者の生まれる国。ただこの不死者たち、不老ではないため、ただただ死なないだけで老いてはいくので、長生きすればするほど地獄。うわー・・・。

    子供むけの童話としてクローズアップされるので有名なのは小人のリリパット国だけど、それ以降の、とくに馬の国あたりのグロテスクさはなかなか強烈。「家畜人ヤプー」の元ネタになった「ヤフー」という劣化版人類がとにかくえげつない。

    無事イギリスに戻ってきたガリヴァーが、馬を崇拝し人間を見下すようになっているのも、理屈はわかるけどちょっと怖い。人間の愚劣さを描くためにここまでするスウィフトに、若干の狂気を感じます。

  • 今回初めて原作を読んでみました。
    人間社会に対しての皮肉や風刺がたくさん込められている内容に、絵本で読んだ時と印象が全く違うので驚きました。
    訪れる国々でその地を統治する王様などとの会話の中から、ガリヴァーが自分の国のことを話せば話すほど人間の悪徳や社会の矛盾が浮かび上がってくるためにとても暗い気持になります。
    小人、巨人、馬人等が暮らす不思議な世界での体験を通じて、更に不思議なことばかりの人間社会における人間の美徳や理想の社会についていろいろと考えさせられる作品でした。

  • 当時のイギリスの世相は知らないけど、社会や人類に不満のある人間が、それを茶化しながら面白い物語に仕上げた、それがこれなんだろうということは充分に理解できた。

    舞台は小人の国、巨人の国、空飛ぶ島国、馬が支配する国。
    それぞれで勢力争いだったり、実用からかけ離れた学問への傾倒だったり、人間の暴力的志向だったりと、筆者が気に食わない現代を外側から批難する様な作りになっている。

    この作品について興味深いところは他に2点ある。
    ひとつは、こんなドロドロした作品が児童文学に変換されているということ。これはまぁままあるのかな。
    もうひとつは、「リリパット」「ラピュータ」「エンディアン」など、後世に残した新語の数々だ。

  • 単なるおとぎ話ではなく、当時の自国(イギリス)や、人間一般への風刺が込められている。特に、一番最後の章。

    江戸時代の日本もちらっと出てきて、やはり踏絵は問題のようだ。

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