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- Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003221631
感想・レビュー・書評
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彼の教義の1つたりとも学ばずに、のんべんだらりと生きてきた私としては、普通に物凄く面白かった。ルシファー(の口を借りたバイロン)が言うことにいちいち納得。
解説がまたとても親切。さすが岩波文庫。出版直後に教会関係者からは非難の嵐で、でも一方で賞賛する人たちもいて……ってそっちの経緯も興味深いです。
第3幕、カインを呪うエバの長台詞が凄まじい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
バイロンのアンチクライストっぷり、悪魔主義が前面に出ており、発表当時はとんでもない排斥を受けたらしい。さもあらん。
それだけあって実に面白いです。
厳密に言えば「劇詩集」なんですが、訳がいいのであまり敷居を感じませんし、素直に読んでるうちにエキサイトしてしまいます。
個人的には悪魔崇拝、キリスト教否定、というよりは、人間の自我や意志へのより素朴な肯定を強く感じました。
「マンフレッド」も読んでみたいんですが、岩波あたりで出ませんかねえ……