高慢と偏見〈上〉 (岩波文庫)

制作 : Jane Austen  富田 彬 
  • 岩波書店 (1994年7月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003222218

高慢と偏見〈上〉 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ダーシーに起こった変化は、「注文を寿司屋の大将に拒否されて驚いた資本主義信奉者の客が、書いての高慢を捨て、売り手との共創について考える」という類のもので、非常に普遍的なパラダイムチェンジといってよいものである。一方エリザベスに起こった変化は、アドホックに一人の人間に対する一つの偏見を解消するもので、彼女は「私偏見いだきがち〜今後の人生では第一印象で判断しないように気をつけよう〜♪」くらいの示唆しか得ないだろう。ここに高慢&偏見と双頭のテーマとなるには些かアンバランスさを感じた。強いて注文をつけるなら、であるが。

    手垢のついた解釈だが、結婚やシンデレラ願望が、資本主義闘争的な面を、これは現代においても多分に含み、そこまで卑下されるべきでないところであることは、学びになった。

  • 恋愛モノと大雑把なカテゴリですみません。
    イギリスの上流階級の生活、風俗、風土、自然、
    そして交際、社交界、恋愛など。
    優雅というか、根本は人間、たいして現代と変わりない。
    そうか?

  • 数年に一度のペースで読み返している小説。

    18世紀イギリスの中産階級家庭を舞台にした古典文学、といっても全く堅苦しいものではありません。好奇心旺盛で知的、活発な主人公エリザベスと、聡明で思いやり深い姉ジェーンが結婚に至るまでの過程をユーモラスに、ある意味下世話な目線で描いています。主題は「結婚」ですが、高尚な哲学とか苦悩とかドラマチックさなどとはまったく無縁。結婚には家同士の格や財産などの条件が最重要事項であり、登場人物たちは当然のこととして、恋愛感情と同時にそういった条件部分を判断していきます。

    登場人物それぞれが長所も短所も持ち合わせており、例えばエリザベスには第一印象だけで相手を評価する「偏見」が、相手のダーシーには後に誤解は解けるものの「傲慢」さという欠点があります。エリザベスの父は皮肉屋、母や妹たちに至っては軽薄で短絡的でオバカな部分しか描かれていないといってもいいほど。彼らは鼻につきもするけれどどこか滑稽で、身近にもいるわこういうタイプ!と思わされる。脇役たちの身勝手さもこの小説の大きな魅力です。

    人生が変わるような教訓はひとつも出てこない。読み始めと読後で変わるものなどは一切なし、だからこそ大好きな小説です。結局いつの時代もどこの国でも、人間って変わらないんだよなあ、と思わされるしね。

  • ゾンビを読む前に原作のほうを……と思って手にとってみたが、なるほど、確かに大事件が起きるわけではないのに(登場人物たちにとっては大問題だろうが)、ページをめくる手がとまらない本だった。訳がいまいちという残念な点はあるものの、純粋な思慕から打算的な結婚まで、それぞれの人物が思いふけり、嫉妬し、と一喜一憂するさまが微笑ましい。

  • 主人公の女性、いつの時代でもステキです。
    男性に好かれるか、と聞かれると?だけど、そうではない女性らしさがある。

  • 「Pride」をどう訳すか…
    「自負と偏見」の本もあるし、そういえばキーラ・ナイトレイの映画は「プライドと偏見」だった。「プライドと偏見」というタイトルを見たとき「なんじゃそりゃ」と思った記憶が。
    金井美恵子も水村美苗もジェーン・オースティンを推してたような…
    女性作家にはかなり訴えるものがあるのであろう。そこがなんだか興味深い。

  • うーん、確かに面白いけど、全てがハッピーエンドだなんて…。エミリー・ブロンテの方が断然好き。

  • いやあ、金持ち娘のどーでもいい恋愛の話かよ…っと思って下がり気味で読んでたんだけど、だんだん面白くなってきた。まあ、なんとなく落ち着くとこに落ち着くんじゃないか感は漂ってるんだけど、古典なのに凄く読み易い。続きが楽しみ。 

  • ◆素直になれない男女のムズキュン◆
    表紙やタイトルからして「難しそう…」と思ってしまうのは、もったいない!とりあえずエリザベスとダーシーに注目して読んでみてください。第一印象最悪な二人がすれ違いながらも、惹かれあっていき…ってまるで少女マンガです。素直になれない不器用な二人がもどかしくて、ハラハラドキドキ。ドラマ化や映画化で、ツンデレなダーシーに胸キュンする人も世界で続出。登場人物たちの心の動きが生き生きと描かれた名作です。

  • 高慢と偏見、資産家の男性と結婚できるかどうかが女性の人生の全てを左右する時代。学歴や知識を身に着けた女性でも、自立して仕事をする道はなく、自分を養ってくれる男性と結婚できなければ惨めな人生が待っている。高慢と偏見でお互い誤解しあっている男女が最終的には結ばれる、その過程が本当に楽しいです。現代でも女性差別は残っているけれど、当時と比べると女性の地位は格段に向上している。それなのに、高慢と偏見に共感を感じるのは、現代でもお金持ちの男性との結婚が女性の幸せという価値観が残っているからなのかもしれませんね。

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