高慢と偏見〈下〉 (岩波文庫)

制作 : Jane Austen  富田 彬 
  • 岩波書店
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レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003222225

感想・レビュー・書評

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  • それにしても・・・
    翻訳モノを読むときには訳者というのがミソなんだなぁ

    古典だと思って読みました。

    正直、平行読みしていた、「○○の××」が素晴らしい文章だったので
    耐えられました。交互に読んだから。

  • 数年ぶりに「高慢と偏見」を読みました。
    19世紀はじめのイギリスの小説です。

    5人姉妹の次女、エリザベスが主人公。
    闊達な心と批判精神に富んだ彼女は、金持ちの男性ダーシーと出会うが、「高慢」な彼の態度に、いやな人だ、と強い「偏見」を持つ。
    マイナス地点から出発する二人。
    いろいろな人が現れ、さまざまな出来事が起こり、「大どんでんがえし!(古い)」にいたるまでの物語です。

    ドラマチックさは「嵐が丘」に劣りますが、登場人物それぞれのキャラクターがきっちりと描かれていて、楽しませてくれます。
    特に、勘違い男のコリンズ氏が面白い。

  • 一長一短のある人物たちの描写が良い。容赦も人柄も優れたビングリーは自分の判断に自信がなく友人ダーシーの言いなりだったり、高慢で不愉快な人物であるダーシーが実は深い愛情の持ち主だったりする。エリザベスの内面の変化の描写も良い。ダーシーに生意気に接していたことを恥じるようになったり、彼がまだ自分を好きでいてくれているかどうか煩悶したりする。エリザベスが以前はあんなに嫌っていたダーシーと婚約したことを知り、しあわせになれるのかと疑う父に、エリザベスが自分の気持ちを打ち明けるシーンが好き。

    p9
    かわいそうなシャーロット!こんな相手に彼女を残して行くことは心細いことであった!けれども彼女は、眼を見開いてこういう相手をえらんだのであった。

    p41
    「でも、運がいいんだわ」と、彼女は考えた、「望みにすることがあるってことは。なにからなにまでそろってしまうと、かならず失望するだろうけど、わたしはいつでも姉のいないのを残念に思いつづけているのだから、わたしの楽しみの期待はすっかり実現されると考えてもいいわけだわ。一から十まで楽しみでうまっているような計画は、けっして成功するものじゃないわ。全体的や失望を防ぐには、なにか一つちょっと気にいらないことを我慢すればそれでいいんだわ」

    p149
    もう情報を手にいれる見込みもなさそうになってから、彼女は彼の消息を聞きたく思った。もう二度と会うことはあるまいと思われるようになって、彼となら幸福になれたろうと信じるようになったのであった。

    p150
    ウィカムとリディアが、これからどうして人に厄介をかけないで暮して行けるのかは、彼女には想像もつかなかったけれど、ただ情熱が貞操よりも強かったというだけで、いっしょになつた夫婦が、そういつまでもしあわせでいられるはずがないということは、彼女にも容易に推察することができた。

    p256
    父は、真面目な心配そうな顔をして、部屋の中を歩きまわっていた。「リジー」と、彼は言った、「お前は、なんてこった?あの男にうんと言うなんて、気でもちがったのか?しじゅう憎んでいた男じゃないのか?」
    ああ、以前の自分の考えがもうすこし理性的であって、その発表の仕方がもうすこし控えめであったら、どんなによかったろう、と、その時彼女は思った。そうすれば、こんなきまりのわるい思いをして、弁解をしたり声明をしたりしないでもよかったろうに。けれども、今はどうしてもそうしなければならなかった。それで、彼女はすこしまごつきながら、ダーシー氏を愛していると断言した。
    「言いかえると、お前はあの人を夫にもつ決心をしたってわけだね。なるほど、あの人は金持ちだから、お前はジェーンよりも、立派な着物と立派な馬車をもてるかもしれない。が、そんなことで、お前はしあわせになれるかね?」
    「お父さまには、まだ別の反対理由があるんでしょうか」と、エリザベスは言った、「わたしがあの方に気がないとお信じになっている以外に?」
    「あるものかね。あの人が高慢で不愉快な人間だってことは、わたしたちみんなが知っていることだが、それでもお前が好きだというなら、そんなことはなんでもないさ」
    「わたし、好きなんです、好きなんです」と、彼女は、眼に涙をためて答えた、「愛してるんです。実際、あの方はけしからん誇りなんか、もっていないのです。とてもやさしい方なんです。お父さまは、ほんとうのあの方を御存知ないんですわ。だからもう、あの方のことをそんなふうにおっしゃって、わたしを苦しめないでください」

  • 最初の出会いは最悪。いがみ合っているようで、実はお互いが気になっている。徐々に誤解が解け、最後は、一気に熱愛に変わる。
    恋愛漫画の王道のような話だが、古典的名作がまさにその通りの展開。200年経っても変わらないものだ。

  • 相変わらず読み易いけど、流石に下巻はかなりの予定調和感は否めず。それにしても中流以上の家庭の女ってのは暇だなあ、というのが実感で伝わったのが素晴らしい。

  • 高慢と偏見、登場人物が多くて、それぞれの性格や人間関係も多種多彩なので、上巻の内容をしっかりと記憶しているうちに下巻も読んだほうが、楽しさはきっと倍増します。高慢と偏見でお互い誤解しあっている男女が最終的には結ばれる、その過程が本当に楽しいです。高慢と偏見、もちろん時代背景は現代とは違うけれど、現代の人が読んでもこんなに楽しめるなんて。それが普及の名作と呼ばれるゆえんでしょうか。原題は、Pride and Prejudice、これを高慢と偏見と日本語訳した人は素敵な感覚の持ち主だと思います。

  • くっついたと思ったら離れて、離れたと思ったらくっついて。そんな紳士、淑女の恋愛が見られるのがこの小説の醍醐味。高慢を抱えた男と偏見を抱いた女。彼らがそれぞれに抱える欠点を互いに克服して、結ばれるという物語。その途中で、ヒロインの妹が駆け落ちしたり、姉が高慢男に恋路を引き裂かれたりと、昼ドラ顔負けのドラマが展開される。そんな恋をしてみたいものだ。

  • 何度読んでも癒される。
    そして、欲張りだとわかっていても、こういうのがもっと増えればいいのに、と言いたい。

  • さくっと読めるラブロマンス。シンデレラストーリーなんだけど、人物描写に皮肉が効いてて面白い。

  • 最高におもしろかった

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