- Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003222614
感想・レビュー・書評
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普段読む機会が少ないと思われる、150年前に書かれたイギリスの詩です。漂流中に妻が再婚してしまったことに気付いた主人公イノックの決断とは。恋愛や思いやりは古今東西を通じて不変のものなのかもしれません。
(機械科学科 B2)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イノックは愛する家族のために航海に出るが船は難破し、10年もの月日が流れた。命からがら故郷に戻ってきたが、彼が目にしたのは幼なじみのフィリップと幸せに暮らす妻と子どもたちの姿だった。英詩、またその翻訳はとっつきにくいイメージだが、日本の若者にはかなり馴染みやすいストーリーだろう。登場人物が皆純粋だからこそ切ない。時折挟まれる伏線やイノックとアニイのリンクが綺麗で美しい。
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リヒャルト・シュトラウスの作品を見る(聞く?)ために、大昔少年少女版で読んだ記憶を辿りながら再読。
ところがシュトラウス版がフルテキストではなく、役者と演出家が音に合わせて要所をつまんでいく感じだったので、逆に冗長さが無くなって却って面白く感じた。皮肉なものだ。 -
読了後、暫く”イノック・アーデン”という響きが頭から離れなかった。祈りのシーンには脱帽。こういう美しい本の存在はうれしい。いつか原書で…。
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これは「詩」なのだろうか。
話の筋や人物の心情を追うと、「はぁ」「ふむふむ」「あ、やっぱり」ってな感じで現代を生きる僕らには然程どうってことない物語なのだと思う。
しかしこの本は、人物の動作、広がるイギリスの田園風景、漂浪する海の暗さに置かれる言葉がこの上なく美しく、季節や生活の色の情景がはっきりと頭に浮かび、とても豊かな気分になるのである。
そして、美しいだけではなく、訳語にも所々小気味良いリズムがある。
そういうのひっくるめて心地よいし、いい旅が出来たと思う。 -
人の世はすべて定めなく、やがて思いがけぬことが起こってきた。
行く末の希望を語り続ける言葉を聞いて、どうやらアニイも希望の沸くような気持ちになっていた。
もし気がかりになるなら、すっかり神様にお預けするがよい、神様こそは頼みの錨だ、朝日の昇る東の果に行ったと手、やはり神様はいらっしゃる。 -
シンプルなメロドラマ?もう一回(といわず)読み返します。
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するすると読め、グイグイと引き込まれる作品。
イノック・アーデンの諦めの良さと展開がこんな上手くいくはずないだろう、とは思いますが、名作だと思います。
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