虚栄の市 2 (岩波文庫 赤227-2)

  • 岩波書店 (2003年11月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (452ページ) / ISBN・EAN: 9784003222720

作品紹介・あらすじ

ベッキーは首尾よく名家の次男坊と結婚、野心も新たに社交界の頂点スタイン侯爵に近づく。一方アミーリアには悲運が続く。ナポレオン進軍で全欧が震撼し株価暴落で実家は破産、やがてワーテルローから夫の戦死の報が…ロンドン、ブライトン、欧州を舞台に展開するイギリス版「戦争と平和」、前半の山場へ。新訳。【全4冊】

感想・レビュー・書評

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  • レベッカ(ペギー)が極秘に結婚した相手というのは、クローリ準男爵家の次男であるロードン。
    クローリ家自体の家計は火の車だが、大金持ちの伯母さんに溺愛されているので遺産を当てにしているところがある。
    レベッカの尻に敷かれて満足しているくらい愛しているが、酒とカード賭博に金をつぎ込んでいて、いつもお金に不自由している。

    レベッカ自身もクローリ老嬢に特別に可愛がられていたので、高をくくっていたのだが、二人の結婚を知ってクローリ老嬢は大激怒。
    レベッカともロードンとも縁を切るという大誤算。

    アミーリアも、一度は破談になった婚約者のヂョーヂと結婚したことによって、双方の親から縁を切られ、こちらもまた金銭的苦境に追い込まれる。
    しかしお金の苦労をしたことのないヂョーヂは、そのうち親は許してくれるだろうと、生活のレベルを落とすことがない。
    こちらも酒と賭博とさらに女遊び。

    レベッカはそれでも己の才覚で、金持ちの人と親しくなり、友人としていろいろ融通してもらうことによって、さほど困った風にはならないが、アミーリアは夫の言うがままですべてが受け身だからなあ。
    この先運が上昇するのか、それとももっと困窮するのか…。

    イギリス軍はナポレオンと戦うことになり、ロードンもヂョーヂも従軍するのだが、200年前の軍隊って本当にこんな感じだったのかしら、とびっくり。
    とりあえず「戦争だ!」となったら、自腹で切れのいい剣などを揃えるっぽい。
    更には妻や使用人同伴。
    そして夜は舞踏会など。
    軍隊とは?

    そして着飾ったご婦人と、颯爽たる青年将校が踊る『田舎踊り』。
    戦前の訳なのでね…しょうがないのかもしれないけれど…。
    ほっかむりしてちょび髭つけて、ざるを持って踊るやつじゃないでしょ、さすがにね。
    フォークダンス(『サウンド・オブ・ミュージック』の舞踏会シーンのイメージです。あれもフォークダンスですよね)とさせてください。

  • 旧訳版(全6巻)の2巻を読み終えました。
    この巻では、レベッカとアミーリャの運命が大きく変わります。中でも大きな影響を与えたのは、ナポレオンのエルバ島から帰還でした。そしてナポレオンに対抗するため、イギリスからも軍が派遣されます。そこには、レベッカとアミーリャの姿もありました。彼女たちが戦場に出るわけではありませんが、夫人同伴で戦地に向かうのは、おおらかというか、危機感が欠けているというか・・・。(^^;

  • 英国版「戦争と平和」と言われる理由がわかってきた。ジョージ・オズボーンがニコライ・ロストフで、ドビン君とジョス君を足すとピエールになるという感じ。ドビン君が一途で応援したくなる一方、ジョージが紳士の風上にも置けないクソ野郎で叩きのめしたくなる。アミーリアもなんだかんだ自己中なのであまり同情できない。周りが見えていたらドビン君の優しさに気づくはずだよ。やはり恋は盲目なんだなあ。
    レベッカは面の皮が厚すぎて、お見それしました!と言うほかない。ここまで徹底しているといっそ清々しい。同性には好かれないタイプだけど、こういう子いるよね…ピーチガールのさえちゃんみたいだな。
    戦争場面は作者も専門ではないと認めているように省かれている。ここは「戦争と平和」と異なるところ。
    さて、2巻も終盤でいよいよミス・クローリーが亡くなることが仄めかされる。財産の行方やいかに?

  • 「虚栄の市(二)」サッカリー著・中島賢二訳、岩波文庫、2003.11.14
    447p ¥840 C0197 (2017.10.19読了)(2017.07.02購入)

    【目次】
    第十八章 ドビン大尉の買ったピアノを誰が弾いたか
    第十九章 看護を受けるミス・クローリー
    第二十章 ドビン大尉が縁結びの神のお使いをする
    第二十一章 女相続人をめぐる喧嘩
    第二十二章 結婚式とハネムーン
    第二十三章 ドビン大尉の活躍
    第二十四章 オズボーン氏と家庭用聖書
    第二十五章 ブライトンよ、さらば
    第二十六章 ロンドン―チャタム間で
    第二十七章 アミーリア、連隊に同行
    第二十八章 アミーリア、ベルギーへ
    第二十九章 ブリュッセル
    第三十章  『愛しい娘を後に残して』
    第三十一章 ジョスと妹
    第三十二章 ジョスの脱出と戦争の終結
    第三十三章 ミス・クローリーの縁者たちの気苦労
    第三十四章 ジェームズ・クローリーのけされたパイプ

    ☆関連図書(既読)
    「虚栄の市(一)」サッカリー著・中島賢二訳、岩波文庫、2003.09.17
    (amazon)
    ベッキーは首尾よく名家の次男坊と結婚,野心も新たに社交界の頂点スタイン侯爵に近づく.一方アミーリアには悲運が続く.ナポレオン進軍で全欧が震撼し株価暴落で実家は破産,やがてワーテルローから夫の戦死の報が…ロンドン,ブライトン,欧州を舞台に展開するイギリス版「戦争と平和」,前半の山

  • レベッカはどんどん狡賢く,アミーリアは善良だけど愚かな,人間になっていく
    第1巻での登場当初は,いい人っぽかったジョージ・オズボーンも,実は単なる甘やかされて,勘違いしたお坊ちゃんだったことが判明

    学校という限られた世界から離れただけで,アミーリアは同性からの攻撃にさらされる。
    女同士の嫉妬って,本当に怖い

  • ジョージとドビンの腐れ縁珍道中。ジョセフもいるよ!

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