アイルランド―歴史と風土 (岩波文庫)

制作 : 橋本 槇矩 
  • 岩波書店 (1997年11月17日発売)
3.35
  • (1)
  • (5)
  • (14)
  • (0)
  • (0)
  • 65人登録
  • 5レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003223116

作品紹介

アイルランドの歴史を一本の樹木にたとえ、古代ケルトの神話から現代の独立運動まで、その歴史と風土を文明史の視点から多面的に描きだした精神史的考察。現代アイルランドを代表する作家オフェイロン(一九〇〇‐九一)の手になるアイルランドの基本文献。本邦初訳。

アイルランド―歴史と風土 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 原著は1947年。当時のアイルランドは独立を達成したばかりで、イギリスの植民地支配を批判するナショナリスティックな歴史書が流行していた。本書はそれらへのアンチテーゼとして書かれたより広い観点からの文明史である。作家の書く歴史というのは骨太だ。有史前から「修道院制度」が発達する西暦6世紀までを「根」、イギリスの支配が始まる16世紀までを「幹」、アイルランドが独立するまでを「枝」と区分していて、しかも「枝」の時期は特徴的な6つの社会階層(新農民、英国系アイルランド人、反逆者、司祭、作家、政治家)の心性とその背景を描くことによって、アイルランドの精神と文化を浮き彫りにしている。戦後アイルランドを理解する鍵はこの6つの階層の動態にあるということなんだろう。アイルランドってキルトと音楽ぐらいしか知らんかったので、実に面白かった。なんか朝鮮半島の文化史と似ているような気がするので、対比して読むとよいかも。あと訳者の紹介がほしかったかな。

  • アイルランド史だが「なぜ今アイルランドはこうなっているのか」と言うような書きぶりが多く「アイルランドは今どうなっているのか」という知識がないと充分に理解できないように感じた。最初の一冊には向かない。

  • アイルランドの小説家・伝記作家であるSean O'Faolainの手によるアイルランドの文化史・社会史。政治史・為政史ではなく文化史というアプローチにもかかわらず、政治の不在がこの国に様々な悲劇をもたらし、古き良きゲール語文化がいかにして廃れていく背景が感じ取れました。私の場合は勉強不足で人物や歴史的事件など知らないことが多かったのですが、アイルランドの歴史について通り一遍の基礎的な知識がある方なら、十分に楽しめると思います。

  • 訳が上手く、すらすら読めます。
    タイトル通り、歴史と風土の話で資料としての細かさは別になるけれどオススメ。

  • 古代北欧でもう1冊。
    バイキングとか知りたい方はぜひ。

全5件中 1 - 5件を表示

アイルランド―歴史と風土 (岩波文庫)はこんな本です

ツイートする