- 岩波書店 (2004年2月17日発売)
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感想 : 116件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784003223314
みんなの感想まとめ
人間関係の複雑さと愛憎が交錯する閉鎖的な世界が描かれています。特にキャサリンという人物は、魅力的でありながらも捉えどころのない存在で、彼女の二面性が物語に深みを与えています。彼女は時に無邪気で、時に神...
感想・レビュー・書評
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読み返しだというのに相変わらずぎゅんぎゅん読んでしまう。今回はキャサリンという人の捉えどころのなさがおもしろい。彼女には女神みたいなところと因習にとらわれたすごくつまんないところが同居しており、ときには精神年齢3歳なのかな? という万能感で無茶ぶりをする。でも3歳なのにエドガーとヒースクリフとの三角関係のツボをつかんでいるのでふたりから見切られない。
ふつうの人間は人と人との間の隙間を埋めるために腰をひねったり首をすくめたりするのだけど、キャサリンは大の字に寝っ転がって「このままのわたしを愛して!」と吠えているわけで、すごい3歳である。怒ると村を踏み潰すような女神がいるかは知らないが、そういう神様も3歳なのだろう。そういう3歳性に、ひとは惹きつけられひれ伏してしまうのではないか。 -
閉鎖的な世界で混ざり合う愛と憎しみ。
終始暗雲たる雰囲気が立ち込めている。
アーンショー家はどうしてこうも皆狂っているのか、、、。 -
ヒースクリフ!なんと狂気に満ちた人物造形。キャサリンを思う気持ちだけが純粋。
不穏な空気が空中に立ちこめている。召使いが語るという手法もはまっている。 -
全二冊。必読。小説はこうでなくっちゃというかんじ。爽やかさに欠ける、癖だらけの登場人物たちを一人残らず好きになってしまう。作者ブロンテが生涯故郷を出なかったという事実が興味深い。
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とことん重苦しいし狂気すら感じる。所々ホラーかってくらい怖いし。人間てここまで心すさんじゃうのかと思うと人間そのものについて凹みそうになる。文章自体は読みやすいけど、なんかもうねぇ‥うん(´ω`;)
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アンナカレーニナのレビューつながり。読み応えあるって聞いて。 -
読み進めるほどに先が気になる名作でした。( ̄ー ̄)
☆詳しいレビューは<a href="http://ihuru.blog46.fc2.com/blog-entry-862.html" target="_blank" title="コチラ">コチラ</a> -
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3.3
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三代にわたる三角関係の話
育った環境によるのか、
元々の人格が環境によって育てられたのか、
登場人物たちの個性が強く、語り手の印象は薄い
子供が虐待されるのはきつい -
○【嵐の中を切り抜け得る「教養」と「精神力」
を持ち合わせることの大切さ】
○【復讐のエネルギーで破滅に向かうより、
自分の幸せのためにエネルギーを使おう!】
○【正しい行いを!収まるべきところに収まる】
愛憎劇の背景に、当時の社会状況も垣間見る。
「"復讐すること"のみを支えにして」生きる。
そんな負のエネルギーのために、自分の精神、肉体を破滅に向かわせたくない。
「教養」は、変えられない現状(この場合は出自、階級社会など)を脱却するための武器。
自分を幸せに導くことにこそ、エネルギーを使って欲しかった。
「本当の幸せ」とは何か?に"気づく力" もまた、「教養」があってこそのことだろう。
*復讐劇ではないが、
「高慢と偏見」/オースティン著 の方が圧倒的に好き!!(やはり、イギリスの貴族+邸宅+恋愛×人間の内面) 希望がある。
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孤児として貰われてきたヒースクリフ。肌の色も違い、屋敷の人からの差別を受けて育つ。
ヒースクリフは、本を読もうとすれば取り上げられ馬鹿にされるなど、「教養」を身に付ける学びの機会を失い、どんどん捻じ曲がった人間になっていく。
気が合ったキャサリンと過ごす時間は、彼にとっての唯一の「救い」。
結局、彼が本当に欲しかったものは、「復讐」で得られるものではなかった。
結末の感想としては、
【やっぱり神様は行いを見ているんだよ!収まるべきところに収まるんだよ!】
"悪い人たちを罰するのは神様の役目だよ。
私たち人間は許すことを覚えなくちゃ"
(キャサリンの言葉より)
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18世紀イギリス片田舎のドロドロ愛憎劇。愛は独善的で人間関係は閉鎖的で、カップルとなりうる男女の組み合わせが循環しており純粋に恐いなと思う。そこが面白い。親世代のそれぞれの復讐心混じりの愛が目指していた、または目指せれば生前から安らぎを得られていた価値観が、下巻18章ラストでネリーが指した、19世紀に生きる若者二人の姿だったのかなという印象。主人公ヒースクリフが清々しいほどのヒール振りを発揮してくれていて、あくまで小説だからという前提の下、小気味よく感じられた。彼が心の恋人キャシーへの熱情を語るいくつかの場面は、作中屈指の暗い輝きを放っていて読み応えがある。
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騒がしい世間から隔絶したところ、人間嫌いにとって、まさに天国のような土地…
そこで会ったヒースクロスの恐ろしく激しい愛に慄き始めた、、、
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【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
嵐が丘の住人、ヒースクリフの復讐劇を家政婦ネリーの口から主人公が聞くという構成。
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有名な小説なので、以前読んだと思っていたのは抄訳だったのかもしれない。ロックウッドが手伝のディーンからヒースクリフに関係する人々の話しを聞く、というスタイルの小説である。抄訳では、ロックウッドがディーンから話しを聞くスタイルが割愛され、ヒースクリフだけの話になっていたと思う。イギリスの屋敷についての何の知識がない人でも、翻訳ではわかり易いが、英語で読むのは難しいと思う。
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