テス 上 (岩波文庫 赤 240-1)

制作 : 井上 宗次  石田 英二 
  • 岩波書店
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003224014

感想・レビュー・書評

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  • 無学な父ちゃんが家柄だなんだと言いさえしなければ。にしても、この作家のいかにも小説家然とした語りのうまさは大したものだね。神的視点から文章を書く技術は日本作家の及ばぬところだけれども、これは特にそう思う。
    ところでこれ過去に読んでいるのだけれど、ほとんどまったく覚えていなかった。再読してよかったよ

  • 現代の日本では近所付き合いや家族、親戚関係が希薄になっていると言われているけれど、昔の濃厚な血縁地縁関係や家柄の貴賎などを考えると、今の時代に生まれて良かったと思う部分もたくさんある。
    テスは昔の名家の末裔だということがわかったけれども、そんなことは知らずに、貧しくとも家族で支えあって暮らしていた方がどんなに幸せだったことか。子孫自身に忘れられた先祖なんて、いったい実生活になんの関わりがあるだろう。
    テスは百姓娘だが毅然として誇り高いところがジェイン・エアを彷彿とさせる。ふさわしいプライドは人を魅力あるものにするのだと感じた。
    エンジェル・クレアは因習に囚われない考え方を持つように見えるが、逆差別的な思考も垣間見え…。とてもすんなり幸せになれそうには思えない。どうなることやら。

  • 新書文庫

  •  
    ── ハーディ/井上 宗次&石田 英二・訳《テス(上)1891-19601005 岩波文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003224019
     
     Hardy, Thomas OM 18400602 England 19280111 87 /余技=Violin
    /心臓は前妻(Emma Lavinia Gifford)、身体は後妻( Florence Dugdale)
    との墓に、埋葬され国葬された。画像;ハーディの心臓が埋葬された墓
     
    ── 《Tess 19791031 France 19801025 Japan》
     
    ── ハーディ/宮島 新三郎・訳《ダアバァヴィル家のテス
    Tess of the d'Urbervilles 1891-19290820 新潮社》世界文學全集29
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/*
     
     宮島 新三郎 英文学 18920128 埼玉 19340227 42 /文芸評論
     
    …… 19220602 ドーチェスタア教會の唱歌隊、彼の誕生日を祝す。
    http://books.salterrae.net/osawa/html/tess.html
     ダアバァヴィル家のテス:目次(20030513)
     
    (20151128)
     

  • 大学時代、卒業生の模範卒論の中に「テス」を扱ったものがあり興味を覚えた。しかしその後何故か手にする機会に恵まれなかった。

    テスは間違いなく実直で賢い女性だ。実際これほど好感度の高いヒロインはなかなかいない。それでも自分の責任ではない罪のために、あるいは恋愛による動揺のために、まどろっこしい位に気持ちが揺れ動く。

    賢い女性ではあるけれど、世間知らずからくる愚かな側面もあって、それがまた彼女の人物を生き生きと象っている。

  • [配架場所]2F展示 [請求記号]B-933/12/1 [資料番号]0000069585  [請求記号]B-933/12/1A [資料番号]2002110662 [請求記号]B-933/12/1B [資料番号]2003101159 [請求記号]B-933/12/2 [資料番号]0000069766 [請求記号]B-933/12/2A [資料番号]2002110663 [請求記号]B-933/12/2B [資料番号]2003101160

  • 暗くて暗くて読んでる間中気分が沈んでしょうがなかった本。上巻はテスが幸せになってとりあえず終わり。その先にひたすら絶望が続くだろうな、と思うと本当に気分が重くなって…。読むのやめたくなりました。
    個人的にはキリスト教的な、というかヴィクトリア朝的な潔癖感が嫌いでした。うん、たぶんヴィクトリア朝独特の潔癖館なんでしょう。
    女は貞操を守って教養があり夫をひたすら支えるものである、的な。
    話の流れ的にもやっぱり処女であること、貞操を守ること、に比較的焦点があったかなぁ、と思います。
    もちろんそれだけの話ではないのですが…私個人が処女崇拝てきなものが嫌いなものでそこにばっかり目が行きました。
    (いや、処女崇拝ほどお節介なものはないって思ってます。)

    テスの話の内容的に、こないだ?アメリカで「レイプでは妊娠しない、女が少なからず望んだから子供ができる」と宣言した
    中絶反対派の政治家を思い出します。

    すくなくともテスは確かに無防備であったのは事実ですが、本人が望んで行為に及んだわけでもなし、
    しかも寝てる間に勝手に、なのにあそこまでずっとテスが責めつづけられなかった理由が私にはわからないですし、
    あんまりにも男性が無責任すぎると思いました。
    アレクは論外として、クレアがひたすら許せませんね。

    心の底で思っていたって、表面でテスを傷つければ一緒なんですよ、と思います。

  • 主人公のテスは好きです。

    だからこそ悲劇なのがつらいです。

  • NHK3ヶ月の英文学の作品紹介の番組で知りました。

    筋書き最初に説明があり,
    表現を示して説明してくれるので,興味を持ちました。

    The next pillar was isolate.
    others composed a trilithon
    others were prostrate, their flanks,
    forming a causeway wide enough for a carriage
    and it was soon obvious
    that they made up a forest of monoliths
    grouped...

    日本語で読んで,あらすじを理解しておいて,英語で読むのがよいと思います。

    翻訳はあくまであらすじを知る為の道具だと思います。

  •  前半部は熱情のパート。とにかく、自然描写が強烈で、そこに象徴される人間関係の綾も力強い。長大だけど、隅々まで丁寧に織られたスゴい作品。なお、井上宗次先生によるすばらしい解説が付いているけど、下巻のネタバレを含むので要注意です。

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