- Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003224212
感想・レビュー・書評
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リアルとロマンがつまってる
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2014/8/16読了。
いやはや面白かった。夏休みの読書に最高の一冊だ。シルヴァー船長をはじめ、まるで絵で描いてあるかのように生き生きと動き回るキャラクターたちが、最大の冒険は海を行くことでも山を越えることでもない、人間を相手に立ち回ることだと教えてくれる。 -
こちらもレポートの課題としていた一冊。もう一冊の『ロビンソン・クルーソー』(1719)よりもだいぶ新しく,原著は1883年に出版された。歴史を古い方からたどっている講義がようやく『ガリヴァー旅行記』(1726)だから,ちょっと新しすぎた。
まあ,現代ではディズニー映画の『パイレーツ・オブ・カリビアン』やちょうど公開中のスピルバーグ映画『タンタンの冒険』,そして日本で人気の漫画『ONE PIECE』(これについては受講者がレポートに書いていた)などの原点として本作を位置づけることはできるが,講義で話をしているテーマとの関連はあまり見出せないことが分かってがっかり。そして,学生さんには少し悪いことをしたような気もします。
本作が執筆されたのは19世紀後半だが,舞台として設定されているのはほぼ1世紀前ということになっている。さすがに,19世紀後半には海賊はいなかったのか。海賊というのも地理学的には面白い歴史的テーマだが,存在が存在だけに私が読んだ歴史書の類いでまともに登場したことはない。しかし,断片的には18世紀における海洋覇権国としての大英帝国を思わせるような記述もあるし,無人島の設定は『ロビンソン・クルーソー』からの文学的影響もみてとれる。
しかし,『ロビンソン・クルーソー』のリアリティに比べたら,子どもが主人公という時点から明らかにフィクションであることが前面に出ているのは,やはり19世紀後半という時代のせいだろうか。ともかく,一度読んでおいてもいい本であることは間違いない。そして手塚治虫のデビュー作である『新宝島』(1947)を読み直してみようと思う。 -
小さいころから幾度となく読んだ本作だが、自宅で岩波版を発見したので再読してみた。
伝説の海賊、個性的な船員、一癖あるが心強い仲間、隠された財宝、島での冒険 などの子供心をくすぐる内容は、いつ読んでも夢に満ちた楽しさを与えてくれる。 -
いわずと知れたスティーヴンスンの名著である。
こういった物語は何度読んでも楽しめる。内容については紹介する必要も無いだろうが、登場人物といい、宝のありかの地図など、まさに海賊物語の原型とも言える作品であり、痛快でワクワクどきどきの海洋冒険ものがたりであり、『まずはこの1冊を』と自信を持っておすすめする。
最近は子供が読みやすいようにと新訳本が何冊も出ているが、今から大人が読むのであれば、私は重版を重ねているこの岩波文庫版をおすすめする。巻末にスティーヴンスンによる作品についての話が訳出されていて、非常に興味深いのである。 -
2022/6/18 読了
かつて(中学生のときだろうか)読んだときとそれほど異なる印象を持つことはなかった。ただ、大まかなストーリーとしては平凡な冒険小説でありながら、独特の人間模様がときにスパイスとなって面白い。 -
スティーブンソンの宝島は小学校か中学校あたりの頃に配布された記憶があるが、読まずに終わっていた。
それから20年以上は経っているが、ようやく完読した。
読んでいると映像が浮かんでくるような感じで、まるで2時間のハリウッド映画をみているかのような感じだ。映像化を期して作られたのではないかと思えるほどだ。
キャラクターが魅力的で、海賊のジョン・シルヴァーが魅力的で、死んでほしくないなーと思って読んでいた。
エンターテイメントを志向した古典的な作品だ。 -
原書名:TREASURE ISLAND(Stevenson,Robert Louis)、訳:阿部知二