ジーキル博士とハイド氏 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1994年11月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003224229

ジーキル博士とハイド氏 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ジーキル博士とハイド氏。二重人格、解離性同一性障害をテーマにした不朽の名作。二重人格者や解離性同一性障害者を表すとき、いまだにジーキル博士とハイド氏と言葉が使われていることにこの小説の偉大さがわかります。100年以上も前のお話だけれど、全然古臭くない。むしろ現代に通じる内容です。

  • 何となく知っていたキャラクターだったけど、小説として読んだのは初めて。
    ジキル博士がハイド氏になる過程、ジキル博士の苦悩がよくわかった。
    面白かった。、

  • 多重人格の代名詞といっていいくらいストーリーが有名なので、今さら読んでも面白くないかな、と思っていたけれど、そんなことはなくとても面白かった!善良な人格であるジキルが主格だったはずなのに、何回も変身をしているうちに、邪悪なハイドの人格が大きくなっていく。そのことに気づいたジキルのことを思うとゾクリとさせられる。二通の手記で終わる構成も好き。特に、ジキルの手記の、悪との葛藤部分は読み応えがあった。

  • ジーキル博士が次第にハイドに侵食されていく最後の章が良かった。
    人間の二面性(善と悪)について上手く描かれている。

  • 弁護士アタスン氏の古い友人である医者のジーキル博士には恐るべき秘密が隠されていた。
    アタスン氏の住むロンドンの街では不気味な人物ハイド氏に関する奇妙不可解な事件が起きていた。アタスン氏は友人であるジーキル氏とハイド氏に謎の接点があることが分かってくる。
    アタスン氏はついに友人のラニョン医師の手記とジーキル氏の陳述書から真実を知ることになる。

    この『ジーキル博士とハイド氏』は従来より人間心理の二重性に触れた作品として知られている。ジーキル氏は資産家の家に生まれ、幼い頃より努力と徳の節制した生活をしてきた。しかし、彼は欲望に旺盛であり、そういった欲望を節制により抑圧してきたのである。
    だが、のちに人間本来の二元性に気づいたジーキル氏は善悪二元の完全分離を夢見て、ついにその秘薬を完成させた。

    人間誰しもが持つ善悪を分離するという発想もさることながら、邪悪な面を凝縮したハイド氏は善の部分がなく歯止めがないため、次第にジーキル氏自身が変身をコントロールできなくなるという展開は、人間の心理をよく分析した筆者一流の怪奇ストーリーである。

  • 二重人格の登場人物が出てくるのは読む前からわかっていたんだけれど……告白には手紙を使うのか、なるほど。現代なら……二重人格を電脳+クローンに置き換えて書いている人がいそうな話。

  • 今まで読んだこともなく、話も知らなかった。とても面白かったが表紙がネタバレだったので残念だった。

  • アタスン氏の語りにより進められる、博愛家で有名なジーキル博士と残忍なハイド氏の奇妙な関係。なんとなく二重人格の話?という印象を持っていたのですが、読んでみると、そんな単純な話ではありませんでした。
    良い人と思われたい。だけど、欲望のままに自分を満足させたい。清さや愛を求める心と、罪や享楽を求める欲望を併せ持つのは、いたって普通な人間の姿だと思います。だけど罪にふけりすぎると結果自分自身を滅びへと招いてしまう。でも相反する二つの心を持っているのはつらい。人の持つ葛藤をこの物語はよく現していると思います。
    そう、そして、ジーキル博士に言いたいのは、そんな罪人のあなたを主は愛している、ということです。

  • 無心でたんなる読書をしたい期間のつづき。薄いのですぐ読めた。

    1885年。
    有名なのでなんとなく筋を知っているような気がしていたけれども、主人公がアタスンという弁護士であるというのを知らなかった。
    アタスン弁護士がハイド氏とジーキル博士とのかかわりを調べる第一部と、ジーキル博士による書簡で事の次第が詳らかになる第二部に分かれている。

    「医師ジーキルは自分の性格中の悪を分離する薬を用いて」(岩波カバーのあらすじより)ハイド氏になる、という設定が、なんとなく、善たることを社会が要請するようになった時代を感じさせる。1800年代は疎いので、勉強せねば。


    それから、カインの話が出てきた。デミアンでも出てきたので、ちょっとホットかも。こういうのは気にしていると同じ文章に出会える。

  • 哲学とか文学史的な価値はともかく,一つの短編小説として,面白い。
    二重人格という結末が分かっていても。

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