童話集 幸福な王子 他八篇 (岩波文庫)

著者 : オスカー・ワイルド 富士川義之

• 岩波書店 (2020年5月16日発売)

作品紹介・あらすじ

全身を金箔で覆われた王子の彫像が国民の悲惨な生活を知り、サファイアの目や体じゅうの金箔をツバメにたのんで貧しい人々に分けあたえる「幸福な王子」、人魚に恋した若い漁師が財宝に目もくれず、ひたむきに恋のために自分の魂をなげうつ「漁師とその魂」など、無垢なるものや純愛への限りない賛嘆にみちたワイルドの全童話。新訳。

感想・レビュー・書評

[じゅげむさんの感想 · 2022年9月22日]

何で知ったのか覚えていないけれど、とんでもない童話に出会ってしまった！自分が全部理解できるなど到底思えないが、じっくり読んで考えてみたい。
物語を追った後には、こういった物語の存在や物語を読んだ人への影響を。
異国の難しい児童書を前に、まだ言葉にならない。

[wisteria0609さんの感想 · 2022年8月18日]

ヨルシカの｢左右盲｣に、その影響が見られる。

示唆的。どの作品も考えさせられる。解説も良い。

[huri-ni-taさんの感想 · 2020年9月1日]

ワイルド先生の純粋は強い薬みたいである。

著者プロフィール

1854年アイルランド・ダブリンに生まれる。19世記末の耽美主義文学の代表的存在。詩人・小説家・劇作家として多彩な文筆活動で名声を得る。講演の名手としても知られ、社交界の花形であった。小説に『ドリアン＝グレーの肖像』戯曲に『サロメ』『ウィンダミア卿夫人の扇』回想記に『獄中記』などがある。1900年没。

「2022年 『オスカー・ワイルド ショートセレクション　幸せな王子』 で使われていた紹介文から引用しています。」