読書案内―世界文学 (岩波文庫)

制作 : William Somerset Maugham  西川 正身 
  • 岩波書店 (1997年10月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003225431

読書案内―世界文学 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 紹介する本を選ぶ基準が、楽しく読めること、ってのがいい。さすがに、つまらない部分は飛ばしてしまえばいい、は少し乱暴かなとも思うけど。古典を読みたくなること間違いなし。

  • 読書とは、そもそも楽しむ為にある。

    それは人生も然り。

  • イギリス文学、ヨーロッパ文学、アメリカ文学という3つの地域に分けて著者が推薦する作品を紹介している。

  • 2016.11.25駒井稔氏講演
    「世界文学の古典を読むためのお勧め8冊」

  • 『月と六ペンス』で有名なイギリスの作家サマセット・モーム(1874~1965年)が、米国の週刊誌「Saturday Evening Post」誌に連載したものをまとめ、1940年に発表したエッセイ集『Books and You』の翻訳である。
    邦訳題の通り、イギリス文学、(その他の)ヨーロッパ文学、アメリカ文学の代表的な作家約40人、及びその作品についての評価が主であるが、読書についての心得なども綴られており、幅広く楽しめる。
    心得としては、「わたくしがまず第一に主張したいのは、読書は楽しくあるのがほんとうだ、ということである。・・・ある書物について、学識ある人びとがなんといおうと、また、どれほど口をそろえてほめたてえようと、あなたの興味をひかないならば、その書物はあなたにはなんのかかわりもないのだ」、「かならずしも一冊ずつ片づけてゆかねばならぬということもない、とさえわたくしは考える。わたくし自身についていえば、同時に四、五冊の書物を読むほうが、わたくしの気持ちに一層ぴったりくる」、「とばしてよむことも読書法の一つ・・・『カラマーゾフの兄弟』のおわりの数章は、うむところを知らぬ読者でもなければ、とうてい完全にはよめるものではないのだから。・・・人びとの趣味がかわったため、すぐれた書物であっても、そのある部分は、現代の読者にとっては退屈でしかない」等。
    また、作者・作品についてのコメントもなかなか刺激的である。
    例えば、「誇張、卑俗、饒舌、感傷癖など、欠点はいろいろあるにせよ、やはりディッケンズが(英国)最大(の作家)である。彼はじつにおどろくべき作家である。彼がえがく世界は、わたくしたちが知っているそれとはちがう。・・・同じことができたのは、わたくしの知るところでは、彼のほかにはだひとり、トルストイのみである。・・・ディッケンズにたいし、ジェイン・オースティンは完璧な作家である」、「わたくしは、楽しく思えないような書物は、よんでもむだである、いっておいた。だが、いま『カラマーゾフの兄弟』の話をする段になってみると、わたくしは躊躇をおぼえる。この・・・小説を、はたして楽しんでよむことができるかどうか、疑問に思えるからである。・・・」、「最後にわたくしは、現代にマルセル・プルーストという過去の最大の小説家と肩を並べうる作家が出ていることを、注意しておかねばならない」等。
    因みに、付録に掲載されている、モームが本書の後で選んだ「世界の十大小説」は、『ゴリオ爺さん』、『トム・ジョーンズ』、『デイヴィッド・コパフィールド』、『戦争と平和』、『白鯨』、『嵐が丘』、『赤と黒』、『カラマーゾフの兄弟』、『ボヴァリー夫人』、『高慢と偏見』である。
    (2006年1月了)

  • 「退屈」なる語が炸裂する箇所や、ハードボイルド派をけなす表現(p.121)等が、殊のほか、面白い。図書館本。

  • 古いけど、この頃から薦められている本は、今でも名作とされているのだなぁと気づかされた。もう、手に入らない本は、古本か図書館で探して読んでみたい。この著者の本からまず読もうと思う。

  • 楽しみを越えて。

    娯楽は、それとして。

    芸術にまで。

    wuthering height

  • たとえ傑作と呼ばれるような小説であっても、自分がつまらないと思った箇所は読み飛ばして読んでも良いのだという考え方がなかなか衝撃的。

  • 「ある書物について(中略)あなたの興味をひかないならば、
    その書物はあなたにはなんの関わりもないのだ。」
    「読書の習慣を身につけることは、人生のほとんどすべての
    不幸からあなたを守る、避難所ができることである。」
    「ひとに何かを求めるときには、そのひとにできない
    ものまで望むようなことがあってはならない。」
    「読書はひとつの楽しみである。人生があたえてくれる
    もっとも大きな楽しみのひとつなのである。」
    「彼女は天賦の才能にめぐまれていた。しかし、
    大した才能ではない。」

    モームだなぁ。好きだ。

    原題の"Books and you"が好き。邦題の「読書案内」も良い。

    モームおすすめの本はいくつか読んでるものもあった。英文学を専攻していた身としては少しホッとした。
    一つもなかったら「学生時代なにしてたんだろう…」と
    思うところだった。。

    しかし
    「ひとに何かを求めるときには、そのひとにできない
    ものまで望むようなことがあってはならない。」

    なんてもう読書を超えて人生論だなぁ。

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