世界の十大小説〈下〉 (岩波文庫)

制作 : William Somerset Maugham  西川 正身 
  • 岩波書店
3.47
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本棚登録 : 67
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003225455

作品紹介・あらすじ

「結局のところ、作家が読者にあたえ得るものと言っては、自分自身をおいてほかにない」とモームは言う。(下)では『ボヴァリー夫人』『モウビー・ディック』『嵐が丘』『カラマーゾフの兄弟』『戦争と平和』の五篇について語った後、作家十人がそろって出席する想像上のパーティが開かれる

感想・レビュー・書評

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  • 実に楽しい「物語」と「その作者」の本。

    モームの時に皮肉っぽい、それでいて率直な物言いが大変面白かった。それでいて、読むことに対する楽しみと愛情を感じる。
    モームは本文中で何度も言う。読書とはその楽しみのために読むもので、楽しんで読めなかったならば、その本は読者にとってなんの価値もない、と。また、そんな無理をして物語を読む義務などどこにもないのだ、と。

    読んだことのない著者が半数ほどだったが、読んだことのある作家の章は「なるほど、なるほど」と思い、読んだことのない作家の章は「へぇ~、そうなのか」と興味を掻き立てられる。
    作家の性格・生涯・そして創作スタイルは、なるほど如実にその作品に表れているのだな、と思う。正確にはそのままというわけではないようだが、それでもその作家のもっとも本質的な部分……不思議なことに、その作家がもっとも欲していた部分……が、作品として表現として物語となっている様子が伝わってくる。

    断定的な見方に頼らず、しかし偏見は偏見として小気味よく語り、また著者の人間性に対してピリリと批評を加えるモームの筆は、読者としてとても信頼できる。
    読みながら時にニヤリとしてしまう、とても楽しい世界文学読本でした!

  • 三葛館一般 901.3||MA||2

    和医大図書館ではココ→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=52047

  • 結び 

  • 下巻で取り上げられているのは、フローベール、メルヴィル、E・ブロンテ、ドストエフスキー、そしてトルストイ。
    各作品の紹介だけでなく、『Ⅻ 結び』で例えられたパーティの様子が面白い。描写がいちいちそれっぽいので、作家としてのモームの特徴も出ているのでは?

    以下は上下巻纏めて。
    人物描写に定評があるモームらしく、作品の魅力を伝える要約部分より、作家本人を紹介している部分の方が面白い。紹介された作家の中には、お世辞にも人格者とは言えない人物も当然いるのだが、そういった、『人間としてはちょっとアレなところ』が、モームの筆にかかると『何故か憎めない人物』に見えてくるのが不思議。
    小説案内というよりは、文豪の手による作家紹介という色彩が濃いと思った。

  • 仮想パーティが面白い。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003225457
    ── モーム/西川 正身・訳《世界の十大小説 (下) 19600418-19971016 岩波文庫》
     
    (20120612)

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