- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003225837
作品紹介・あらすじ
『荒地』を発表した後、1927年にエリオットはアングロ・カトリックに改宗し、次第に宗教色を前面に出し始めるようになった。それはモダニズムからの"後退"だったのか、それとも"円熟"だったのか。「空ろな人間たち」から『灰の水曜日』、そして『四つの四重奏』へと至る後期の詩作の歩みを、詳細な訳注とともにたどる。
四つの四重奏 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評
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T. S. エリオット『荒地』(1922)は、衝撃と感動を読者にもたらすモダニズム詩の大傑作だったが、これはそれ以降の詩作品を集めたもの。
「灰の水曜日」でエリオットはturn(振り返る)、turnと連呼しつつ、キリスト教への改宗を果たすのだが、「四つの四重奏」はさらに内省的な、静かな世界へと向かっている。
詩人がどのようにおのれを展開させようと、それは人の勝手であって誰にも文句を言われる筋合いはないだろう。
やはり「荒地」の衝撃力はここにはないが、味わいは深い。
そのうち余裕があったら、エリオットの作品を英語で読んでみたいなあ。語学力上、無理かもしれないけれども。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
解説が豊富。倍音など、英語詩独特の形式、きまりごとがわかれば更に豊かになるだろうが、とりあえずは日本語でも充分。エリオットは直感的なよろこびだけではなく、ダンテやコンラッドの作品、そして聖書などと結びついていて、奥行きがある。感覚的なものを求める読み手には多少難あり。難解さでクラクラする。
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【手軽に持ち運べる文庫本】
イギリスの詩人エリオットの後期作品集である。有名な一文「わが初めこそわが終わり」の意味をよくかみしめたい。長い人生において、自分の求めていたものが、遠くではなく近くにあった例は珍しくない。 -
岩波文庫:赤 080/I
資料ID 2011200062
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