サキ傑作集 (岩波文庫 赤 261-1)

著者 :
制作 : 河田 智雄 
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003226117

感想・レビュー・書評

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  • 狼少年目当てで読む。狼少年まで。
    狼少年は、ずいぶん昔、オーディオブックにはまっていたころにサウンド文学館パルナスで聞いた。
    一度聞いただけなのに印象に残っていて、文字で読みたくなった。

    悪趣味だけど下劣ではない。品が良い。
    えぐいけど、人間性を疑わせるような嫌な感じではない。
    そんでそこはかとなく色っぽい。
    回りくどい表現も面白くて好き。雰囲気が好き。


    ちゃちゃっと読むのがもったいなくてちまちま味わって読んでいたら時間切れ。
    買いたい。

  • 一筋縄ではいかない面白さ。皮肉と黒い笑い、痛快なオチが待っています。

    なかには「二十日鼠」や「刺青奇譚」のように、少し笑ってしまうお話もありながら、「スレドニ・ヴァシュター」のように、本当にちょっと怖くなる不気味なお話も。

    そんな物語の数々は、いずれも人間というものをあざ笑うかのように展開してゆきます。

    もっとも実際にありそうなのは・・・「毛皮」でしょうか。欲をかいた二人も二人ですが、平然と裏切って自分だけ得をする友人も考えもの。類は友を呼ぶということですね。こんなお友達は持たないようにしたいものです。

    しかし、一見してドロドロしていそうなこんな物語も、実際に読んでみるとむしろ滑稽にさえ感じられる面白さで書かれています。これがサキの魅力なのかな・・・と思っています。

    • えそらさん
      人間というものをあざ笑うかのような……まさに、その通りだと思います(笑)

      ついO・ヘンリーと比べてしまうのですけれど、彼が人間の愚かさも弱さもとても優しい視点で描いているのに対して、サキはとことんまで辛辣なんですよね。正直者が馬鹿をみる、と申しますか。
      でもそんなブラックユーモア(?)も面白くて。久し振りに読みたくなりました。
      2013/03/06
    • もの知らずさん
      コメント下さってありがとうございます。クスリというよりはニヤリという感じで笑いたくなりますね。しかも、一話一話が短く綺麗にまとまっていて、読みやすいと感じました。
      続いて、O・ヘンリーの作品を楽しみたいと思っています。
      2013/03/06
  • 思い入れのある一冊。
    どの話も、素晴らしく面白い。
    オチのつけ方が巧み。

  • サキの短編は最後にぞくっとくる余韻を楽しむためにある.ちょうど今読んでいる内田百閒の読後感に似ている.

  • この間読んだ、新潮文庫のサキの短編集が
    猛烈に面白く、
    どっとサキにはまるも、
    現在ほぼ出版されていないという現実。

    こちらは図書館で書庫に入っていたものを
    出してもらいました。

    読んで、
    やっぱりどうしても自分のものにしたい気持ちを抑えられず、
    絶版なのでインターネットの古本屋さんで見つけて注文、
    到着待ち、です。

    見返しに「温もりはサキには無縁…云々…」と
    書いてあるが、
    私は、十分温かさと、優しさを感じるのです。
    (気の合う証拠!)

    例えが、微に入り細をうがっていて、
    いちいち面白い。

    また、ラストで「キャッ」となる、その「キャッ」も
    一筋縄ではいかないのです。

    「狼少年」
    自分の領地に突如現れた、少年のその不遜な態度…!
    世話好きな、優しい伯母さん…!あ~ぁ。

    「イースターの卵」
    弱虫な息子、その説明がまず事細かくて…、

    終わり近くから、「あ、あ、あ…!」と
    そっか、そっか、そっか!、待って、待って、待って!
    と、息子よりちょっと遅れて気付くの、だが…!

    「トバモリー」
    あるパーティーの夜に
    『動物に人間の言葉を教えることが出来る』と言う男があらわれ、
    みな疑うが、その家の飼い猫トバモリーが…

    とにかく、トバモリーの態度が悪い!、
    また教養もあるところが憎らしい。
    猫だけに知りえた出席者の色々な秘密を…

    「毛皮」
    やっぱり、友達に助けてもらったら、
    同じくらい友達の為にしなきゃ、駄目よね。
    わたしもエレナに同情してたから、
    胸がスーッっとしてしまいましたわ。

    「おせっかいと仕合わせな猫」
    喫茶店で、お節介なジョカンサが横でわめき、騒ぎ散らす間も、
    読書に没頭する、格好いい人!アハハ


    新潮文庫版と重なっているお話もありますが、
    訳し方が違うので読み比べる楽しさもあります。

    どうやらグレアム・グリーンが選んだサキ短編集があるらしい、
    探したけれど、日本語訳では無いみたい?
    こちらも読んでみたい。

  • ビルマ生まれの英国人作家サキの傑作短編集です。
    ちょっと悪趣味なくらい皮肉の効いた作風。
    しかし、人間が普段心に抱く、軽蔑、羞恥心、後ろめたさなどが見事に短編にまとめられており、かつ筆致は軽快です。

    ◆お茶の水女子大学OPAC
    http://www.lib.ocha.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN00271637

  • ブラックユーモア。

  • 面白いと言うと語弊がありそうな残酷なものもまじっているが、そういう目をそむけたくなるような話だけでなく、シニカルなもの、あっと驚く結末のもの、思わず苦笑してしまうもの……いずれも魅力的で、本当に面白かった。一話一話が短いために「もう少しだけ読もう」とついついページをめくってしまい、気がつけば読了。とても好みの作風で、読み終わるのが残念に思えた。

  • アン夫人の沈黙、狼少年、二十日鼠、トバモリー、刺青奇譚、スレドニ・ヴァシュター、開いた窓、宝船、蜘蛛の巣、宵闇、話上手、物置部屋、毛皮、おせっかいと仕合わせな猫、クリスピナ・アムバリーの失踪、セルノグラツの狼、人形の一生、ショック療法、七つのクリーム壺の21編。
    モーパッサン、モーム、オー・ヘンリーも読まねば!

  • サキ翻訳は中村能三さんのほうが好きだなあと感じた。でも短編集では読めなかったものも幾つかあるので感謝。

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