サキ傑作集 (岩波文庫 赤261-1)

  • 岩波書店 (1981年11月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784003226117

みんなの感想まとめ

多様な人物描写と独特のユーモアが織りなす物語が魅力の作品です。感想からは、特に「狼少年」や「二十日鼠」、「刺青奇譚」など、印象に残るエピソードが挙げられ、読み手を引き込む力を感じさせます。皮肉や黒い笑...

感想・レビュー・書評

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  • これだけ様々な(自分にとっては覚えづらい)名前があるのか、と感心した。
    外国文学を読む機会が少ないためか、
    日本バージョンだったらどうなるかを想像してしまう。

  • 狼少年目当てで読む。狼少年まで。
    狼少年は、ずいぶん昔、オーディオブックにはまっていたころにサウンド文学館パルナスで聞いた。
    一度聞いただけなのに印象に残っていて、文字で読みたくなった。

    悪趣味だけど下劣ではない。品が良い。
    えぐいけど、人間性を疑わせるような嫌な感じではない。
    そんでそこはかとなく色っぽい。
    回りくどい表現も面白くて好き。雰囲気が好き。


    ちゃちゃっと読むのがもったいなくてちまちま味わって読んでいたら時間切れ。
    買いたい。

  • 面白いと言うと語弊がありそうな残酷なものもまじっているが、そういう目をそむけたくなるような話だけでなく、シニカルなもの、あっと驚く結末のもの、思わず苦笑してしまうもの……いずれも魅力的で、本当に面白かった。一話一話が短いために「もう少しだけ読もう」とついついページをめくってしまい、気がつけば読了。とても好みの作風で、読み終わるのが残念に思えた。

  • 一筋縄ではいかない面白さ。皮肉と黒い笑い、痛快なオチが待っています。

    なかには「二十日鼠」や「刺青奇譚」のように、少し笑ってしまうお話もありながら、「スレドニ・ヴァシュター」のように、本当にちょっと怖くなる不気味なお話も。

    そんな物語の数々は、いずれも人間というものをあざ笑うかのように展開してゆきます。

    もっとも実際にありそうなのは・・・「毛皮」でしょうか。欲をかいた二人も二人ですが、平然と裏切って自分だけ得をする友人も考えもの。類は友を呼ぶということですね。こんなお友達は持たないようにしたいものです。

    しかし、一見してドロドロしていそうなこんな物語も、実際に読んでみるとむしろ滑稽にさえ感じられる面白さで書かれています。これがサキの魅力なのかな・・・と思っています。

    • もの知らずさん
      コメント下さってありがとうございます。クスリというよりはニヤリという感じで笑いたくなりますね。しかも、一話一話が短く綺麗にまとまっていて、読...
      コメント下さってありがとうございます。クスリというよりはニヤリという感じで笑いたくなりますね。しかも、一話一話が短く綺麗にまとまっていて、読みやすいと感じました。
      続いて、O・ヘンリーの作品を楽しみたいと思っています。
      2013/03/06
  • あーくそー、めっちゃ面白いじゃんかー
    早く読んでおくんだった。
    里帰りとか出張中の眠れない枕元に置くとぴったり。

    サキを読むと、モーパッサンも読みたくなる。久々にモーパッサン短編集でも読もうかな。
    なんだっけ、あの貝拾いに出掛ける男の話。

  • どういう経緯で知ったか忘れてしまったけれど、星新一をどこか感じさせるサクサク読める良い短編集だった。すごい濃いキャラでない分国は違えど身近にいそうな人々の何気ないワンシーンのような話からちょっとドキッとする展開まで丁寧に描かれていた。

  • イースターの卵、最後は息子が亡くなったんだろうか?

  • サキの作品集は何種類か読んだけど、最初に読んだからか岩波文庫の翻訳が一番好きで何度も読み返している。スッキリとした文体でスッと入ってくる。芥川龍之介が好きなのだけど、それと同じ方向性で好き。

  • この文庫で読むのはたぶん初めて。でもアンソロジーで読んだ記憶のある短篇がいっぱい。まとめ読みするとまた別の面白さがある。一気に読み終えてしまった。
    サキの面白さは意地悪さ。ニヤニヤ笑いだけを残して宙に浮かぶチシャ猫が人間社会を覗いて書き留めた物語のようだ。「トバモリー」はまさにそういう話。「狼少年」はあらためて読むとポーの一族のエドガーみたいで、ホモセクシュアルな欲望とその隠蔽のメタファーのようにも読める。

  • 短編集。オチは残酷であったり滑稽であったり、ひねられて独特。最後の二、三行になるまで結末が読めない。
    「話上手」「スレドニバシュター」あたりが類を見ない感じでよかった(うろ覚え)

  • 思い入れのある一冊。
    どの話も、素晴らしく面白い。
    オチのつけ方が巧み。

  • サキの短編は最後にぞくっとくる余韻を楽しむためにある.ちょうど今読んでいる内田百閒の読後感に似ている.

  • この間読んだ、新潮文庫のサキの短編集が
    猛烈に面白く、
    どっとサキにはまるも、
    現在ほぼ出版されていないという現実。

    こちらは図書館で書庫に入っていたものを
    出してもらいました。

    読んで、
    やっぱりどうしても自分のものにしたい気持ちを抑えられず、
    絶版なのでインターネットの古本屋さんで見つけて注文、
    到着待ち、です。

    見返しに「温もりはサキには無縁…云々…」と
    書いてあるが、
    私は、十分温かさと、優しさを感じるのです。
    (気の合う証拠!)

    例えが、微に入り細をうがっていて、
    いちいち面白い。

    また、ラストで「キャッ」となる、その「キャッ」も
    一筋縄ではいかないのです。

    「狼少年」
    自分の領地に突如現れた、少年のその不遜な態度…!
    世話好きな、優しい伯母さん…!あ~ぁ。

    「イースターの卵」
    弱虫な息子、その説明がまず事細かくて…、

    終わり近くから、「あ、あ、あ…!」と
    そっか、そっか、そっか!、待って、待って、待って!
    と、息子よりちょっと遅れて気付くの、だが…!

    「トバモリー」
    あるパーティーの夜に
    『動物に人間の言葉を教えることが出来る』と言う男があらわれ、
    みな疑うが、その家の飼い猫トバモリーが…

    とにかく、トバモリーの態度が悪い!、
    また教養もあるところが憎らしい。
    猫だけに知りえた出席者の色々な秘密を…

    「毛皮」
    やっぱり、友達に助けてもらったら、
    同じくらい友達の為にしなきゃ、駄目よね。
    わたしもエレナに同情してたから、
    胸がスーッっとしてしまいましたわ。

    「おせっかいと仕合わせな猫」
    喫茶店で、お節介なジョカンサが横でわめき、騒ぎ散らす間も、
    読書に没頭する、格好いい人!アハハ


    新潮文庫版と重なっているお話もありますが、
    訳し方が違うので読み比べる楽しさもあります。

    どうやらグレアム・グリーンが選んだサキ短編集があるらしい、
    探したけれど、日本語訳では無いみたい?
    こちらも読んでみたい。

  • ブラックユーモア。

  • アン夫人の沈黙、狼少年、二十日鼠、トバモリー、刺青奇譚、スレドニ・ヴァシュター、開いた窓、宝船、蜘蛛の巣、宵闇、話上手、物置部屋、毛皮、おせっかいと仕合わせな猫、クリスピナ・アムバリーの失踪、セルノグラツの狼、人形の一生、ショック療法、七つのクリーム壺の21編。
    モーパッサン、モーム、オー・ヘンリーも読まねば!

  • サキ翻訳は中村能三さんのほうが好きだなあと感じた。でも短編集では読めなかったものも幾つかあるので感謝。

  • 「二十日鼠」「開いた窓」「宵闇」「ショック療法」「七つのクリーム壺」辺りが面白かった。

  • ブラックです。UCCのCMにこの人の肖像画をずっと映しとけってくらい。優しい導入部と、ゆるやかな展開、しかしオチがっ・・・。ネタバレというより、普通にちょっと人前での口外をはばかる感じのテイスト。ブラックです。

  • 恩田陸の「チョコレートコスモス」にこの人の作品が使われてて読んでみた。
    ショートショートで、ブラックユーモアな作風とのことやけど、何かに似てるなーと思ったら洋風の星新一!
    面白いけど文体がレトロやから集中力が要るなあ…

  • 全編皮肉っぽさに溢れてて、黒い滑稽さがある。
    エピソードのひとつひとつが短いので、ちょっとした空き時間に読んじゃえて良い。

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著者プロフィール

Saki.
1870 - 1916.
作家・ジャーナリスト。
本名はヘクター・ヒュー・マンロー(Hector Hugh Munro)。
インド帝国警察に勤務したのち、ジャーナリストとして活躍。
そのかたわら数多くの短篇小説を執筆し、
短篇の名手と称される。第一次世界大戦時に軍に志願し、
フランスにおいて絶命。
近年の邦訳に
『サキの思い出 評伝と短篇』
(エセル・M・マンロー、ロセイ・レイノルズ、サキ 著、
花輪涼子 訳、彩流社、2017年)、
『四角い卵  白水Uブックス』(和爾桃子訳、白水社、2017年)、
『平和の玩具  白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2017年)、
『けだものと超けだもの 白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2016年)、
『クローヴィス物語 白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2015年)、
『ウィリアムが来た時』(深町悟訳、国書刊行会、2019年6月)、
『サキ短編 『スキャンダルの行方』 Kindle』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services International,
Inc.、2019年)、
『サキ短編 『ビザンチン風オムレツ』』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services
International,Inc.、2017年)、
『サキ短編 『ラプロシュカの魂』『困った雄牛』』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services
International,Inc.、2017年)ほか。



「2019年 『鼻持ちならぬバシントン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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